私の乳がんの場合~CTシミュレーション~
放射線治療を始める2日前、適切な位置に正確に放射線を当てるため、皮膚にマーカーで印をつけるCTシミュレーションを受けた。放射線科は、こんなところにあるんやと思うほど、病院の端の方にあった。
放射線科
用がなければ、まったく気づくことがない奥まったところに、放射線科があった。
問診票に記入して、放射線科の女性医師による診察を受けた。
乳腺外科からの資料に目を通しながら、傷口もチェックされ、土日を除く、連続16日間、同じ時間に放射線を受けることが決定した。
CTシュミレーター
上半身は何もつけず、下半身は着ていた服のまま、CTの真っ平らな台にあおむけになった。
技師2名、看護師1名。
「今日は、時間も長いので、3名とも女性ですが、16日間の間に男性しかいない日がでてくると思います。そういう日は、時間を変更して、女性技師だけにしたいですか?」ときかれた。
そういう配慮もしてくれるのかと思いつつ、サッサと治療を終わらせることが最優先のわたしは、『予定通りの日時、男女は問わない』ということでOKした。
それにしても...
検査は、治療の段階ごとに受けるメンタルのキツさに耐えながらの体力勝負。
MRIはうつ伏せで25分、マンモトームは横向けで45分、CTシュミレーターはあおむけで1時間。
いつも首や肩、腰や膝のどこかが痛い年頃のカラダは、加えて術後1か月の傷が治ろうとして、まわりの皮膚が引っ張りあって、肋骨あたりが痛かったり、胸の一部が硬くなったりしていた。
眠っていても良いなら楽だけど、決められていくポーズをキープしないといけないので、脱力するわけにはいかない。
手をあげてワキをのばすことは、傷口が裂けそうでこわかった。
結構な広範囲に、どんどん書き進められていくマーカー。
『動いたら長引く、動いたら負けだ』と自分に言いきかせながら、ゲーム感覚にして乗り越えた。
余談ですが...
ちなみに、胸を針でぶっ刺し、かき回しながら細胞を採取するマンモトーム生検を手術扱いしなかった私の古いがん保険。
なんと、時間は長いが横になっているだけの痛くもかゆくもない、このCTシュミレーションは、手術扱いでした。