昼間に上空で書いた日記のようなもの、この前見た『独裁者たちのとき』のこと、など
なんやかんやとバタバタして、今は沖縄に向かう飛行機の中でこれを書いたりしている。
天気は快晴!
ここ最近はずっとひとりで録音のためのプリプロ的なことをしていたのですが、
その音源からちょこちょこ動画をアップしようかなと思って、ちょこちょこ上げています。
多分沖縄から戻ってからも、アップするけど、
最近上げたのはこれ。
そんなわけで、準備に集中しまくりだったので、読みたい本も、映画も積み重なりっぱなしだ。でも、GWのはじめ、教えてもらって、渋谷のユーロスペースに久しぶりに行って映画を見た。
これが、不思議な映画だった。
『独裁者たちのとき』
見終わってしばらく経つけれど、頭の中でいまだに残像が蠢いている。あれは一体なんだったんだろう?
劇場は満席。到着が遅かった私は、一番端っこの席になってしまったために、ちょっと角度がついた映像を見る羽目になったけど、それでも凄かった。
始まりからしばらくは音は声だけ、(遠くから誰かのいびきや寝息が聞こえてくるくらい音が少ない)色もほとんどない。地獄と天国の狭間の歪んだ黄泉の国の空間から始まる。そしてそれが続く。
"最後の審判"
なかなか開かない扉。下されないジャッジ。宙ぶらりんの独裁者たちの実体のない魂たち。肉体がないからなのか、分身がいくつも現れる。
実際に残された映像や資料を組み合わせて作られたこの映画。
半裸のムッソリーニや、鼻をかむスターリン、どんな格好してもやっぱりベビーフェイスで、事あるごとに女王に電話をかけるチャーチルに、(結婚相手は)ワーグナーの姪がよかったのに、、!!と繰り返し呟くヒトラー。
宗教は精神の病だ!なんていう言葉が飛び出してきたり。群衆のうねりもこの上なく最高に不気味でよかった。群れはいつだって不気味だ。そのうねりが気づいたら地獄絵図になっていて、、、
あぁ、食らっちゃったなぁ〜って、
明るいところに出て思った。凄い映画だった。
帰りに恵比寿のヴェルデでコーヒーでも飲んで帰ろうと思ってたけどとてもそんな気になれず、人混みかき分けて、ギターの弦とハーモニカだけ買って帰った。
まだやってるのかな?
この5月の穏やかな空気の中で見るのはひとしおかも知れません。笑
ちなみに、ごく個人的には、半裸のムッソリーニが服を着ろよ、と言われているシーンがなぜかとても好きです。