ドルコスト平均法で暗号資産(仮想通貨)投資のシミュレーション!もしあの時からビットコインの積立をしていたら?
※ディーカレットの自動積立サービスは、2022年8月20日に提供終了予定です
2021年6月に暗号資産(仮想通貨)自動積立サービスをリリースして以来、多数のお客様より頂いたご要望に基づき機能改修を致しました!
このアップデート記念として、積立でよく言われる『ドルコスト平均法(定額購入法)』を利用して、「もしあの年初から暗号資産を投資していた場合にどれくらいの収益となっていたのか?」簡単なシミュレーションをしてみました。
この売買手法が特に入門として知られているのは、銘柄と月々の積立額を決めるだけで特別な知識やテクニックが無くても投資できるためで、暗号資産をまだ投資したことがない初心者には特におすすめの手法となっています。
ドルコスト平均法とは
株やETF(上場投資信託)、金などの投資商品で広く利用されている売買手法です。こういった商品は日々価格が変わり価格変動リスクが伴うため、今は安く底だなと判断した時の価格で買ったにもかかわらず、後から見るとその価格が下落してしまうということはよくあるケースです。
そのため、投資可能な金額全部で一度に買うのではなく、資金を分割し継続的に同じ金額で買う方法がドルコスト平均法です。
この投資手法は特に初心者におすすめの手法ですが、実は機関投資家やプロのディーラーでも利用している手法です。
継続して同じ数量で買うという投資方法がよく比較対象となるのですが、ドルコスト平均法では継続して同じ金額で買うことで、価格が安い時には多くの量を買うことができ、価格が高い時には少ない量を買うことになるため、毎月同じ量の商品を買うより、平均売買単価(コスト)を下げる効果が期待できます。
そして何より、後述の通り暗号資産が高ボラティリティであることから、継続的に一定額を買うことで価格変動のリスクを抑える効果が期待できます。
一方、最大のデメリットとしては、一度に購入しないため、リスクとリターンが平準化することで、本当に底値で一度に買えた場合と比べると収益が小さくなってしまうことがあげられます。
一般的に投資のリスクを減らす方法の一つに分散投資という考えがあります。その分散投資には、資産・銘柄の分散、地域の分散、投資する時期(時間)をずらす時間分散という考え方があります。
ドルコスト平均法で投資していたとしても、たまたま売買する時が底であればいいのですが、高値掴みを繰り返すリスクがありますので極力売買時期を分けることを検討するなどの対策は必要となります。
ドルコスト平均法で暗号資産投資のシミュレーション
■前提
毎月月初、日本時間午前9時の時点で、以下2パターンで買っていく
A. 毎月1万円ずつ単一銘柄を積立
B. 毎月500円ずつ単一銘柄を積立
2つのケースはそれぞれスプレッドを考慮していないMID(仲値)で評価していく。
この間、利食いおよび複利効果での再投資はしないで、2021年9月2日午前9時の時価で計算した。
A.毎月1万円ずつ単一銘柄を積立していた場合
2015年から毎月1万円、BTCに投資していた場合は、81万円の投資に対して約3,600万円となっています。ETHに至っては約2億1,000万円になっていた計算です。
暗号資産冬の時代と言われた2018年に積立を開始していた場合は、45万円の投資に対してBTCは約250万円、こちらもETHの方が大きく約520万円になっていた計算です。
最後に、今年1月に積立を開始していた場合、9万円の投資に対してBTCは約9.9万円、ETHは約15.9万円、XRPが一番大きく約17.9万円になっていた計算です。
額が大きくてびっくりした方も多いのではないでしょうか?
B.毎月500円ずつ単一銘柄を積立していた場合
2015年から毎月500円、BTCに投資していた場合は、4万円の投資に対して約180万円となっています。ETHに至っては約1,000万円になっていた計算です。
暗号資産冬の時代と言われた2018年に積立を開始していた場合は、2.2万円の投資に対してBTCは約12万円、こちらもETHの方が大きく約26万円になっていた計算です。
最後に、今年1月に積立を開始していた場合、4,500円の投資に対してBTCは約4,900円、ETHは約7,900円、XRPが一番大きく約8,900円になっていた計算です。
もし2015年から毎月500円でもETHをこつこつ積立していたら、4万円が1,000万円にもなっていたとは!と驚いた顔が想像できます。
最終的にはお客様の判断で投資をしていく形になりますが、常にチャートなどの相場状況を見ることは投資の基本です。
暗号資産の特徴として24時間365日売買できるにも関わらず、忙しくて相場を見ることができないなどの理由で、変動が大きい暗号資産の売買タイミングを逃してしまうことはよくあるケースです。
また、初心者では買い時を判断するのが難しいと思われることが多々あるでしょう。感情が入ることで難しいと思われる売買判断ですが、ドルコスト平均法では、価格変動をあまり気にせず、安定的に機械的に運用をすることができる点が最大のメリットと言えると思います。
筆者も、後からチャートを眺めて「この時買っていればな~」と後悔することは多いのですが、積立をしていればこのような煩わしさが軽減されるかもしれません。
アップデートしたディーカレット「自動積立サービス」の詳しい商品説明はこちらをご覧ください。
ディーカレットの口座をお持ちでない方は、下記よりご登録ください。
▼口座開設
https://cx.decurret.com/decurret-frontap/account/login
筆者:前田慶次
筆者プロフィール