デザイナーかデザイナーじゃないか
こんにちは、DECOSTEPです。
あなたはデザイナーですか?
デザイナーじゃありません。
とっさにこう答えたのですが私は2024年現在、28年ほどデザインをやっています。
なぜデザイナーとはハッキリと言えなかったのかというと、私が初めて就職した頃(1996年頃)はグラフィックデザイナーといえばポスターやパンフレット、チラシ、パッケージなどの印刷物が主流でした。デザインを仕事にしたい人はデザイン会社や印刷会社に就職するのが一般的だったのです。
そんな頃に私は、映像制作会社に新しくデジタル部門が設立するという事でそちらに就職しました。(印刷より映像に興味があったからです。)
初めの頃は「ホームページを作るお仕事」から始まりました。
まだ、webデザインなんて言葉がない頃です。
HTMLを組むだけだったwebデザインはどんどん進化していきます。
テーブルを組んでデザインをしたり、
フレームを組んでデザインをしたり、
GIFアニメーションやJavaScriptで楽しいホームページを作ったり、
shockwaveでインタラクティブなミニゲームを作ったり、
Flashでデザインとインタラクティブが共存したホームページを作ったり、
CSSでホームページのデザインを組むようになったり、
CMSでブログのように誰でも更新できるシステムを組んだり、
パララックスで動きのあるホームページを作ったり。。。
私がやってきた、これまでのwebデザインの進化の過程は、ざっくりと書いてこのような感じです。
そして、アプリケーションの開発もしていたので、アクセシビリティを考慮したデザインをしていました。
ECサイトの運営もしていたので、バナー制作や、チラシ制作も経験しています。
私はその他に、映像のデザインもしてきました。
TVCM、VP、番組を制作する上で必要なキャラクターを描いたり動かしたり、テロップをレイアウトしたり、説明画面をデザインしたり、編集したり、ディレクターも経験しました。
映像の世界では、デザイナーは入らない事もあり、ディレクターがデザインしている事も多いです。(大きなプロジェクトはアートディレクターさんやデザイナーさんが入ります)
こんな風にデザインはしてきましたが、デザイナーといえば印刷物が出来て当たり前の人。というイメージが大きいと思います。
なので、今書いてきた長い説明を省いてしまって、デザイナーじゃないと答えました。印刷物中心のデザイナーさんへのリスペクトもあるため、同じデザイナーだよ!というのはおこがましい気もします。
デザインは経験しているけど、デザイナーじゃない。
肩書きもデザイナーと書くのを躊躇してしまう自分がいます。
webデザイナーです。と言わない理由は、もうwebのお仕事はしていないからです。映像が好きなので、そちらのお仕事を中心にさせていただいています。
どんなお仕事をされているんですか?と聞かれると、
パソコンでイラストやアニメーションを作っています。
と答えています。
誰にでも分かる説明はこれだけしかなく、肩書きに悩む日々です。