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別荘を買おう その5〜改装済み物件に騙されるな!

まず、目星い物件が決まったら
不動産販売会社に連絡を取り
アポイントを取ります。


せっかく行くので
時間をずらして
何件かまとめてアポとを取るといいです。


最初に申し込んだのは
小さい工務店が売りにだしている
改装済みの物件。


大学生の息子の運転で、
母と3人で見学に行きました。


お天気も良く
清々しい日でした。


紹介された物件は
甲斐小泉にある築20年ほどの
小さいけれど改装済みの物件で
新しいキッチン、新しいお風呂で
気持ちがいいです。


前からネットでチェックしていたのですが
売れなくて値段が下がったので
見てみることにしました。


この物件は、前のオーナーから
工務店が一旦買い取って、
改装してから
その工務店が売り出していました。


ここがポイントです。


ということは、
前のオーナーさんと顔を合わせたり
交渉することはなく、
どんな人か所有していたのかわかりません。


緑に囲まれ、静かで
周りに適度に家があるので
安心感もあります。


改装に使った壁紙やクローゼットドアは
モダンでおしゃれです。


「いいじゃない!」と
私はちょっとウキウキした気分に
なったのですが。。。


突然うちの息子が
大きく、少し厳しい声で
「すみません。
これ前の人の持ち物ですか?」

と、売主のおじさんに声をかけました。


その家は、リビングルームと
その両脇に6畳と4畳半の和室がある
間取りだったのですが、
4畳半の押し入れを開けて
息子が何か言っています。


「これ、
前の人の持ち物ですか?」


見ると、
半透明のプラスチックケースに
位牌と遺影が、
それもひとつだけではなく
複数入れてあるではありませんか!


ひょえ〜〜〜〜


売主のおじさんは
「あ〜、すみません、
前の持ち主のものです。
これから供養するものです。」

と、何食わぬ顔で言いました。


「これ、何かあった物件ですか?」


と聞くと、
「いえ、何もないですよ。
前の人が忘れただけです。」


怖い!怖すぎます!


何も理由なく
位牌と遺影を置き忘れますか?!


売主と別れたあと、
「お祓いすればいいかなぁ」
という私に息子が
「お母さん何言ってるの!
あんなのダメだよ。売主もダメ!」


と、喝を入れられ
目が覚めたのでした。


そうか、
別荘を手放すには訳があるんだ。


そもそもなぜ手放すのか?

借金が返せない、
相続でもめている、
オーナーが亡くなった、など
何か理由があるはずです。


私は、家にも土地にも
魂が宿っていると信じています。


可愛がった物件は微笑みながら
温かく迎えてくれて、
何かあった物件は
悲しみを放っていると思います。


でも、信じている割りには
私にはそれが全く感じられなかったとは
まったく読み取る力がないのですね(汗)


母は言いました。
「あの和室では寝れないわ。」

だよね〜。

きらきらした日差しに騙されましたが
夜、あの部屋で位牌を想像したら
眠れるはずがありませんね。


これには後日談があります。

次につづきます。

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