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アルペジオーネという謎の楽器を買った話2
2023年の12月に「アルペジオーネ」という謎の楽器を買ったのだが、この記事では実際に届いたアルペジオーネを触った感想なんかを書いていこうと思う。
なお、アルペジオーネの概要やなぜアルペジオーネを買ったのかについては別記事を書いているのでそちらを参照してもらえると助かる。
開封~外観チェック
びわが手に入れたアルペジオーネはイギリスのアルペジオーネ愛好家が作ったものなので国際便で輸送されてきた。1週間ちょっとで難なく届いてくれたので国際便でたまにある「頼んだ荷物いまどこにいるの?」問題が起きずに安心した。
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箱を開け、アルペジオーネ本体とスタンドを合体させると……
![](https://assets.st-note.com/img/1705674020455-sTOuKNjjcj.jpg?width=1200)
木材感丸出しボディと無骨な金属感丸出しスタンドのギャップが面白い。
スペック比較
購入時点で分かっていたスペックはこちら
Neck - oak(オーク)
Soundboard - tuna(マグロ)
Body - lunimidella(ルニミデラ)
Scale length - 610 mm
Pickup - two piezo pickups (in the bridge and under the soundboard)
Preamp - active guitar tone block with a built-in tuner
Strings - 3 cello (1,2,3) and 3 guitar (1,2,3) strings
oak は楢(なら)や樫(かし)と訳されることもあるので聞き覚えはあるがtunaとは……? lunimidella は「そういう木がある」くらいの情報は出てくるが詳細は不明。
ギターではあまり見ない木たちではあるが、そもそものアルペジオーネ自体初めて触るので正直どの材を使っていようが「アルペジオーネってこういう音するんだなぁ」という感想になると思う。
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スケールは610mmなのでストラトやレス・ポールよりも短めということになる。フェンダーのムスタングやジャガーが24インチ(約609.6mm)らしい。
ピックアップはエレアコ楽器でおなじみピエゾ、ということで一つは駒に挟まるようにして収まっていた。
![](https://assets.st-note.com/img/1705675934299-cIOiWD7Gs6.jpg?width=1200)
もうひとつ、under the soundboardにあるピックアップは裏側から確認することができた。楽器の裏がほぼ一面、ネジ締めされたフタになっておりフタを取ると楽器の正面側に貼り付けられたピエゾピックアップを発見。弦振動とボディ鳴りを拾いやすくするためにそれぞれのピックアップを付けたのだろうか? ちなみにどちらかだけON/OFFしたりブレンド具合を変える、といった機能はない。
写真にちょいちょい写っているが、ボディ側面に付けられた黒いパーツがプリアンプ部。
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メーカーはAmazonやサウンドハウス等で激安機材を売っている中国メーカーのJOYO。「Power」を押すとチューナー起動し出力はミュート、電力供給は9Vボックス電池で電力不足になると「Low Batt」のランプが点灯する。しばらく使った感想では「必要十分」だった。
使用弦も面白いことになっている。チューニングは通常のギターと同じ「EADGBE」だが4~6弦がチェロの1~3弦、1~3弦がギターの1~3弦を使っているのだ。アルペジオーネは弓で弾く楽器であることを踏まえると、弓で擦りやすいフラットワウンド弦のチェロ弦が適任だったのだろうか? チェロの1~3弦を使用しているのはチェロのチューニングが「CGDA」となり4弦はギターで使うには太い、張りがきつくなる、切れるといった理由かと推測する(チェロの C はギター6弦の開放 Eより2音低いローC)。
他の特徴
その他仕様としてヘッドレス構造になっている。
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ボールエンドは弦を通す穴の裏で止まり、弦は木製ナットとピエゾピックアップの項目で触れた駒の上を経由してボディ下部のペグまで伸びている。
![](https://assets.st-note.com/img/1705678562039-7yxrIwr7xr.jpg?width=1200)
フレットは22フレット。手打ちしたんだろうなぁ感のある仕上がりも個人製作ならではだろう。
このままでも弾けるけど……
以上が届いた状態での感想。
音もちゃんと出るし楽器として面白いのだが、100%気に入るというのはなかなか難しいもので何点か改善したくなるのも事実。
というわけでアルペジオーネの改善、足りてないものの購入をしたので次の記事で書いていきたいと思う。
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よければ次回も読んでもらえると嬉しい。