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アイドルマスターがきっかけで熊本旅行してきたお話

今まで楽器の話をメインに記事を書いていたけど今回はサブカルと旅行のお話。

先日、熊本県にてアイドルマスター シンデレラガールズ(通称デレマス)のコラボイベントがあったのをきっかけに2泊3日の熊本旅行に行ってきたので見たものとか感想とか色々書く。一応、コラボもデレマス自体も知らない人にも伝わるよう書くので注記も多めになるよ。


コラボイベント概要

最初にコラボイベントの内容を簡単に書いておこう。

  • 2024年10月4日(金)~12月1日(日)まで「アイドルマスター シンデレラガールズ in 熊本」開催

  • デレマスの熊本出身アイドル3人がくまモンとコラボした描き下ろしイラスト登場

  • 熊本市の商業施設「SAKURA MACHI Kumamoto(サクラマチ クマモト)」の2階でポップアップストア開催&グッズ販売

  • 熊本城復興のため、「復興城主」に寄付することで発行される「熊本城復興城主証」が熊本出身アイドル3人の名義で発行サクラマチ クマモトに城主証が展示、熊本城に設置されたデジタル芳名板にも表示される。

  • サクラマチ クマモトと阿蘇くまもと空港の一部飲食店にてコラボメニュー販売

  • サクラマチ クマモト と阿蘇山周辺を周るスタンプラリー開催

  • 熊本駅~阿蘇山上ターミナル、阿蘇駅~阿蘇山上ターミナルを往復するバスに描き下ろしイラストでラッピングされたバスが登場限定乗車チケットが販売されたり、車内アナウンスをアイドル3人のうち1人が担当したりする。

  • バス乗車券とホテル宿泊がセットになったプランが販売

改めて見ると……内容多いな???

2023年にも同じアイドルのコラボイベントが熊本で開催されており今回で2度目のコラボだがイラストもコラボ内容も異なる。

ちなみにラッピングバスを運行してる九州産交バス、サクラマチ クマモトを管理してる九州産交ランドマークは同じ九州産交グループの会社。

デレマスとのアレコレ

びわとデレマスとの出会いや影響も簡単に書いておこう。

びわがデレマスに触れたのは2015年の秋、学生時代の先輩が勧めてきたのをきっかけに触れ始めた。

「この娘、○○さんのイラストで見たことがあるな。デレマスのアイドルだったのか」というキャラが2,3人いるくらいの認知度だったが、始めて数週間後に小日向美穂(こひなたみほ)ちゃんを一目で好きになったのを皮切りに没入し現在に至る。

デレマス、及び美穂ちゃんをきっかけに色々と新しいことを始めたのだが……

  • 曲やグッズの購入

  • スマホゲームへの初課金

  • イラスト本や漫画を求めてコミケ参加

  • 自分でもイラストを描き初めてSNSにアップ

  • ライブのため名古屋や大阪へ旅行

……とゲームのみならず活動範囲にも変化を及ぼしたため、比喩でもなく人生に影響を与えるコンテンツとなった。

今でもデレマスで一番好きなアイドルは美穂ちゃんなのだが彼女こそが熊本出身アイドル3人のうちの1人であり、車内アナウンスを担当しているアイドルでもある。

前回のコラボの時は個人的な都合で行くことができなかったため、今回こそは必ず行ってやるぞと飛行機やら路線バスやら各種予約をして当日を待つのだった。

1日目 ~阿蘇くまもと空港とサクラマチ クマモト~

1日目は阿蘇くまもと空港へ到着したところからスタート!
到着ゲートを抜けてあたりを散策すると……

くまモン! この子服着るときはプーさんスタイルなのね。

くまモンを眺めてから最初の目的地「和食りんどう」へ。
「和食りんどう」は熊本の和牛「あか牛」や馬刺し、だご汁などの熊本の食材を使った熊本料理を多く楽しめるお店なのだが、今回のコラボメニューを販売しているお店でもある。

この日は「神崎蘭子(かんざきらんこ)のあか牛ハンバーグとエビフライ~黒と白のWソース~」は売り切れ。
とはいえ頼むものはだいたい決まっていて……

メイン「小日向美穂の熊本馬とろ さくら丼」
口の中でとろける「馬とろ」と身の詰まった馬肉の触感が新体験。
「馬とろ」というのは初めて食べたが、脂身が少なくさっぱりしてるのに肉の味がしっかりあるのは馬肉特有のものなのね。

サイドメニュー「辛子レンコン」!!
コラボメニューとは関係ないがびわの知る熊本名物の1つであり、小日向美穂は辛子レンコンが好きなので食べない訳にいかない。
レンコンの穴に詰められた辛子の辛さとレンコンの瑞々しい食感が癖になる美味さだ。

デザート「海老原菜帆(えびはらなほ)の阿蘇ジャージー牛乳アイス~黒蜜わらび餅添え~」!!!
お上品な甘さが食後のリラックスタイムにピッタリ。
一口食べるごとにじっくり味わいたくなるような密度の濃い味だったため、量少ない目でも満足感があった。
スプーンもお皿も冷やしてあったため、最後まで美味しく食べられたのも好印象。

美味しくいただいたところで熊本市にある次の目的地……

サクラマチ クマモトへ到着!
熊本城の南にありバスターミナルや映画館、建物前には緑の多い広場もある大型商業施設だ。
サクラマチ クマモト自体は5階建ての幅広な建物でそこから生えてる高いビル部分はタワーマンション「熊本ガーデンズ」。

目的地はもちろん2階のポップアップストア。

お、小日向美穂ちゃんの旗! 白を基調にくまモンカラーの黒と赤をあしらったワンピースとベレー帽がめちゃくちゃかわいいね~。
ちなみに手前のぬいぐるみは音符ウナさんという方が作成したフェルトのぬいぐるみ、通称「ウナぐるみ」である。美穂ちゃん以外にも色々なウナぐるみがある。

これはポップアップストア前に飾ってあった「熊本城復興城主証」
まぎれもなく「アイドルマスター シンデレラガールズ 小日向美穂様」と書かれている。

そしてポップアップストアに展示されたドデカイラスト!
紹介が遅れたが左のくまモンバッグをかけたのが神崎蘭子(かんざきらんこ)ちゃん、右のくま耳をつけたのが海老原菜帆(えびはらなほ)ちゃん

「故郷に錦を飾る」に近いのだろうか? 熊本出身の美穂ちゃんたちがデビューして10年以上経った後に、熊本のお店で熊本の工芸品や銘菓のパッケージを飾ってるところが感慨深い。
コラボストアというとそれ目当て以外の方はチラ見して素通りする肌感があったが、たまたま寄ったと思われる方々がストア内を眺めていたり、家族で近くを通ったときに「かわいい〜」とドデカイラストを眺めるちびっ子を見かけたりする光景も見られた。良かったね、3人とも……

コラボグッズとお菓子を購入してから向かった先は……

サクラマチ クマモト地下1階の「味仙×桂花」
ここもコラボメニューを出しているお店で、店の前には大々的にコラボイラストとメニュー見本が置かれていた。

おゆはんに「小日向美穂×味千ラーメン 熊本阿蘇山ラーメン」をいただく。
豚骨ラーメンだが阿蘇山をイメージしたというチャーシュー、味噌だれ、ネギが特徴でこのタレが思ってたよりもスパイシーで辛い物好きのびわ歓喜。

この後、熊本駅前でやってたクリスマスイベントで売ってたフィッシュ&チップスを食べてからホテルで柿ピーを食べてお休み。

2日目 ~阿蘇山と草千里ヶ浜~

2日目は朝の熊本駅からスタート。
朝ごはんのプロテインバーをかじって待っていると……

コラボイラスト使用のラッピングバスが到着! くまモンも間に入っててかわいいねぇ~
写真の上の方が若干明るくなっている通り、この日は晴天。雨の心配など皆無で絶好の遠征日和だ。

バスが出発するとほどなくして聞こえてきたのは小日向美穂ちゃんによる挨拶と運行案内。帰りの話も混じってしまうが、行き先やアナウンスを少ししてくれるのかと思っていたが行先案内に熊本のお店や名産品紹介、観光案内まで致せり尽くせりだった。
もちろんコラボイベントなのでそこにも触れるわけだが、あくまで機会があったときだけ。出発時の挨拶も含めると往復4時間で4回聞いたかな、という程度。
むしろ、熊本の名産品について話してる時間の方が長かったくらいでびわ的には熊本案内してくれている感が強く感じられて満足。最初は自己PRの時点で緊張してしまう娘だったのにねぇ……。
ちなみに1番好きだったのは熊本のお酒を紹介してるときの「私はまだ飲めませんけれども……」。ちょっと困ったような、はにかんだ表情が目に浮かぶ。はにかみ笑顔は昔から変わらなさそう。

美穂ちゃんアナウンスを聞きつつ約2時間で終点の「阿蘇山上ターミナル」へ到着し、ターミナルにあるカフェ兼お土産屋さんの「阿蘇山上茶店」にて水出し珈琲といきなり団子(これも熊本のお菓子)をいただきつつ休憩。いきなり団子の「いきなり」は熊本弁で「すぐに」とか「簡単に」とかいう意味らしい。

ターミナル全体と阿蘇山を眺めると、雲以外にも火口からモクモクと吹いているのが分かる。

ターミナルから阿蘇山の火口へと通じる道があるのだが、この日は火山ガス量の関係で火口への道は全面規制の指示が出ていたため断念。

上に行けないのであれば下に戻ろう(?)ということで草千里ヶ浜までの散歩を計画する。
草千里ヶ浜は阿蘇山にある78万5000平方メートル規模の大草原だ。
ターミナルからは徒歩30分程度で行ける場所で実はターミナルの角から草千里ヶ浜へ通じる歩道がある(車で来る人が多かったからあまり歩いてる人はいなかったが)。

この散歩、実は熊本旅行でやっておいて良かったこと上位に入るくらい満足していて、阿蘇山の自然を独り占めしてると錯覚するくらい没入できた

人は前述のとおりほぼいない。
車道は近いが交通量は多くないし、阿蘇山観光用のヘリコプターもいるのだが、ヘリが離れるタイミングもある。
火口が近いというのもあってか動物や昆虫も鳴き声も皆無で風音もしない。自分が歩くのをやめてしまえば本当に静かな空間だった。

加えて阿蘇山という非日常空間。緑の茂り、秋の黄色いススキ、火口に近づくにつれ草はなくなり無骨な地肌と岩肌を見せる……そんな自然の変わりゆく風景を静かに、心行くままに体験できたのは幸せだったなと思う。

……そんなこんなしていたら草千里ヶ浜につくのに1時間かかってしまった。

広いねぇ~~!!
ターミナルや散歩道よりも観光客が多いがそれが気にならないくらい広い。

高台から撮影。米粒のように小さく映る人々から広さを想像してもらえるだろうか? 向こうの丘も草千里ヶ浜の範囲内である。
春~夏であれば大草原が広がると聞くが、秋のススキと緑が入り混じった感じも悪くない。

美穂ちゃんたち、向こうに小さく見える建物がさっきまでいたターミナルだよ。遠いね~~

自然の中を存分に歩き回って再び阿蘇山上ターミナルへ帰還。
再び阿蘇山上茶店へ入り、店内をじっくり見て回ると……

熊本出身アイドル3人のめ~~~ちゃかわいいイラストがある!? 聞いとらんが!?!?!?
びわ的には美穂ちゃん激推ししたいところだが元イラストよりも釣り目気味&まつげしっかりの蘭子ちゃんが好みすぎる……。ありがとうございます……!!

どなたが描いたかは分からないが描いていただけたことがありがたい。
それに対する恩は形で返すべきだろう(?)ということで……

イラストの左側に置いてあった「阿蘇ボルケーノホットソース」を購入。

何も知らなかったがこのソース、熊本市のジャマイカ料理専門のカフェ「Cafe&Grill WAH GWAAN(ワーグワン)」特製のソースで唐辛子はジャマイカの唐辛子・スコッチボネットを熊本で生産しているもの、ということで偶然にも熊本づくしなソースだった。
ワーグマンでもスコッチボネットを使ったホットソースを売っているが「阿蘇ボルケーノホットソース」は阿蘇山上茶店限定ラベル品とのことらしい。

後日談:びわは旅行から帰ってきてから家での食事全てにこれをかけ、10日後で使い切るくらいにハマった。あと3本くらい買っておけばよかった。
タバスコやデスソースとは違い、玉ねぎのすりつぶしが入っていたり辛さだけじゃない爽やかな香りがしたりとドレッシングに近い印象だった。

自然が見せる多くの表情と唐突な出会いに感謝しつつ帰りのバス(これもラッピングバス)へ乗り、美穂ちゃんアナウンスを聞きながら熊本駅へ帰還。
おゆはんは熊本ラーメン「黒亭(こくてい)」

ラーメン、チャーハン、餃子の中華トリオで体を癒す。

今まで豚骨ラーメンには「味も匂いもクセ強い」というイメージが先行していたがそれを良い意味で壊してくれるラーメンだった。匂いはするがキツめではない、スープも濃そうな色合いだが「優しい」「まろやか」といった言葉が浮かんでくる味だった。醤油ラーメンで無理やり例えると塩分脂質濃度ガッツリ二郎系よりも素朴であっさりとした中華そばを食べてる印象だ。

食べてる途中で「背脂にんにくトッピング」なるものを発見、味変として頼んでみた結果……

……多くない!? もしや最初から混ぜる前提の量かこれ!?
刻みニンニクと背油少々みたいなのを想像してたら想像の3倍ガッツリで3度見してしまった。
これはこれでアリだがラーメン半分食べた状態で入れるものではなかったなと少し反省した。

この後ホテルに戻って柿ピーを食べて2日目は終わり。

3日目 ~熊本城と阿蘇くまもと空港~

3日目は旅行最終日。
お昼過ぎには飛び立ってしまうので余裕を持ちつつ、抜けと後悔の無い行動をしたいところ。
といいつつ天気も良いので早めにチェックアウトし、のんびりお散歩することにした。

さっそく目的地へ……と言いたいところだが朝早くから空いているわけではないので朝ごはんをば……

資さんうどんの「かしわごぼ天うどん」
びわ、初めての資さんうどん。

「かしわもごぼ天も値段の割に多くないか!?」と麺を一口すすると、もっちもちの触感が印象的。
「俺にとってうどんって丸亀みたいにコシがあるやつじゃなくて資さんうどんのコシが全くない柔らかい面なんだよな」とは九州出身の元上司の言葉で、うどんの麵とコシはセットだと思っていたびわはピンとこなかったが今なら理解できる。あとごぼ天うめぇ……値段の割に安くないか!?

資さんうどんに満足しつつ、改めて目的地へ……

熊本城!
日本三大名城の1つにして熊本のシンボル。出火や地震による破損、復興による再生を経て400年の時を生き続ける城は最後を飾るのにぴったりだろう。

ありきたりにはなってしまうが、石垣から屋根までをを人の手で積んだり整えたりして完成させたこと、単なるデザイン先行ではなく機能と実用も兼ねて設計された造形であることが驚き。どちらかといえばデザイン性よりも実用性を重視する性格ではあるが両者が無理なく混ざり合ったものを見ると心躍る。

また、震災があったという現実も改めて実感できた。
映像や写真では何度も見ているが、目の前にそれがあるのと無いのとでは生々しさが変わる。
特に前2日間は震災の影響をほぼ感じることなく過ごし、3日目で突然震災の爪痕を目の当たりにする形になったので崩れた石垣や建物に足を止めて眺めることも何度かあった。

数寄屋丸(能や茶会が開かれていた広間)は被災前の写真が紹介されていたため、より爪痕を体感できた。

現在も工事が行われており建物によって10,20年後に修復完了、復興が完全に終わるのは30年後とも言われている。その時どこで何をしているか見当もつかないが行く機会があれば今回の旅行のことも思い出しつつ訪れられたら良いな。

そして熊本城の復興と言えば今回のデレマスコラボも。
コラボイベントのところでも書いたが熊本城にあるデジタル芳名板に熊本出身アイドル3人の名前が掲載されている。
というわけで……

美穂ちゃんたちの名前を確認!
なお、芳名板の前には大きなディスプレイもあり熊本城をバックに美穂ちゃんたちの名前が表示されていた。自分が応援してるアイドルが城に名を刻む体験はなかなか無いだろうなぁ……。

色々なものに思いを馳せたところで熊本城を後にして阿蘇くまもと空港へ向かう。
ただ、飛行機に乗るまで時間とお腹に余裕があるので……

1日目にも訪れた「和食りんどう」へ再入店!
あの日は頼まなかった「神崎蘭子(かんざきらんこ)のあか牛ハンバーグとエビフライ~黒と白のWソース~」を食べるぞ!
小振りに見えて肉がギュギュっと詰まった禁断の果実ほんとすき。

そこにプラスして「だご汁」!!
これも郷土料理の一つで小麦粉を練って伸ばした団子(だご)と豊富に入ったお野菜が特徴。さっぱりお出汁の利いた汁も含めてめっちゃ健康になれそうな料理でした。
ただ、汁物というよりおかずの一品になる大きさと具材の多さだったので定食と付け合わせるときは気をつけよう。

最後にお土産を買って熊本を離陸。
縁があったらまたよろしくお願いします。

終わりに

というわけで2泊3日の熊本旅行を振り返ってきた。
デレマスがきっかけ、というのは本当だが当日の気分で行ったところも多いのでデレマス成分薄い日もあったし行き当たりばったりな旅行だったなと思う。
ただそれが功をなして阿蘇山の自然を満喫できたり美味しいホットソースにも出会えたのも事実、びわとしては「旅行は半分くらいその場のノリで決めたほうが楽しいよね」という結果になったのでヨシ!

改めて美穂ちゃんたち熊本アイドル3人を始め九州産交グループ、阿蘇山上ターミナルなど旅行で関わった方々、そして約7000字の感想文を読んで下さったあなたに感謝を。

次回も読んでいただけると嬉しい。



追記

今回のコラボイベント4人目のアイドルともいえる存在で、熊本飛び出して全国レベルで名が知れ渡ったゆるキャラの「くまモン」。
根城である熊本ではコラボ抜きにしてどのくらいみかけるのだろう?

空港の外

空港の最寄り駅「肥後大津」


熊本駅前のポスト

阿蘇山上ターミナル

草千里ヶ浜の休憩エリア



…………いやホントにどこ行ってもいるな、くまモン?
写真撮ってないけどホテルにもスーパーにも「電気管理技術者協会」の窓にもいたぞ。
ちなみにダルマくまモンは買えるらしい。

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