第4回 R-Wars Second seasonレポート(Week6)
こんにちは。デコリンと申します。
noteを開いていただき、誠にありがとうございます!
今回のnoteの告知ツイートと「RT」もしくは「いいね」やnoteに「ハート」、「コメント」を送っていただけると今後の執筆活動の励みとなりますので、何卒宜しくお願い致します!!
さて、今回は現在開催されている[R-wars Second Season]のWeek6のデータの集計が終わり、各テーマの分析のまとめを皆さんに公開したいと思います。
何故、今回R-warsのデータをまとめようと思ったのかを簡単に説明させていただくと、単純に「強いプレイヤーが集まるR-warsで活躍しているテーマが知りたい!!分析をしてみたい!!」という好奇心から今回分析をすることにしました。
私自身、情報を集めて分析をすることが好きで、以前からKC前などに[環境分析]として各テーマの採用スキル/採用札などの分析をしていました。
上記の資料のようにスキルの採用率や採用札の構築枚数などのデータを各方面から集め、統計を取り、各テーマごとに1つの資料をまとめています。これはR-Wars Week1の時の資料ですが、KC前にも同じように資料を作り、手元に置きながらKCに臨んでいます。
現在の環境はどのテーマにも可能性があり、デッキ選択をするためには各テーマの情報が必須となります。ただ多種多様のテーマが混在する中で、各テーマごとの相性などの情報を集めるのは一苦労だと思います。
今回のレポートはそういった悩みを解決する手段の1つとして使用していただければと思います。
今回のレポートではR-warsで使用されたテーマの分布をはじめ、各テーマの詳細な対面勝率の他、Tierリストや各テーマで採用されているスキル・札の傾向を分析したデータを掲載しております。
自分自身で言うのは恥ずかしいですが、膨大なデータの統計を取って分析をしているため、この記事に自信を持って皆様にお届けしております。
また記事の最後には今回のnoteに記載したデータを各テーマごとに1つの資料にまとめたシート 通称「デコシート」を掲載しております。
この「デコシート」をスマホなどに画像として保存しておくことで、各テーマの情報が一目でわかるようになっているため、いちいちネットで検索をする面倒も減るかと思います。ぜひご活用ください!!
今回のレポートはR-warsに出場されない方にとっても有益な情報となる内容だと思っています。ぜひご覧ください!!
さて今回は、サムネにもありますが、チェッカーを採用したデスペラードが最近結果を残し始めました。これが今回の環境にどのように影響を与えたのか⁉︎ これが答えなのか⁉︎ 非常に注目したいところです。
また今回は2/1の新パック前の分析になるため、新パック前にしっかりと環境を把握して置きたい方にとてもオススメな記事になっていると思います。膨大なデータを基に作成した「Tierリスト」にも注目です。
では、分析内容をお話していきたいと思います。
分布
まずはテーマの分布を掲載しておりますので、一緒に見ながらお話していきたいと思います。
今回のWeek6の分布はこのような形になりました。このグラフおよび表のデータは試合で使用されたものを集計してデータ化しております。
まず1番手~3番手はWeek5に引き続き、聖騎士、サンドラ、青眼となりました。Week5と比較すると聖騎士のシェア率が2%ダウンしている中、サンドラ:1%アップ、青眼:2%アップとなりました。この程度の差はあまり他の環境に影響を与えているものではないと思われるため、今回は掘り下げません。
4番手には今回注目しているデスペラードがWeek5から大きくシェア率を上げました。これはシェア率TOPにいる聖騎士や青眼(主に青眼)対策として多く採用されたのではないかと予想されます。
5番手にはBW(ブラックフェザー)がシェア率を上げてきました。これは環境TOPにいる青眼やデスペラードへの対策として採用された結果ではないかと思われます。
さて一方、Week4から環境に復権している剛鬼に関しては6番手となりました。Week5からシェア率が減少傾向にあり、今回は6%という結果になりました。Week5の結果を合わせてお話をすると剛鬼はもともと聖騎士とサンドラのメタとなるネクロバレーを展開できる点が評価されていましたが、結果として現環境では
・聖騎士に対しての解答にならない
・罠デッキに強い高回転率のテーマが増加
・パワー不足
上記3点を考えるとトータルでの期待値が低下しており、今回の採用率になったと思われます。
また剛鬼と同様にシェア率を大きく下げたのはサイドラになります。Week5と比較しシェア率を5%下げています。これはサンドラの影響を受けていると思われます。各テーマの戦績表を掲載した際にお話ししようと思いますが、vsサンドラ対面は以前から不利とされていることが関係していると思われます。
では次はスターターデッキの分布を見ていきたいと思います。
グラフや表を見ても分かるように聖騎士の採用がトップとなり、他のテーマと比較しても頭一つ抜けている状態となりました。また2番手の青眼、3番手のサンドラもWeek5と比較してもこのTOP3はに変化はありませんでした
[考察]
①聖騎士:現環境においてほぼ苦手な対面がないほど、高いデッキパワーを持ち、以前の環境にいたカラクリを彷彿させる先攻制圧のスペシャリストと言っても過言ではありません。ただ後攻盤面の際に展開を妨害されることが多いため、後攻は苦手とされています。聖騎士がTOPシェアになっている背景には何があるかを考え、前回のnoteでは
罠デッキのシェア率低下による後攻盤面での妨害減少
と考察をしました。後攻盤面の展開を妨害されると妨害札を引けていても、そのままワンキルされてしまうケースも多く見られます。その中で罠デッキ減少は聖騎士にとって追い風といっても過言ではありません。ただし、そう考えると先攻・後攻のどちらでも強いサンドラの採用が増加しそうですが、もう1つ理由を考えるとすれば
スキル(バランス)や盤面維持力による全体的な安定感
この安定感を求めて採用するプレイヤーが多いのではないかと思います。聖騎士を使用している方であれば、分かると思いますが、まるで霊獣や炎王のようにモンスターを処理しても後を絶たず維持できる力をはじめ、盤面を捲れるパワーがあることを考えると苦手な後攻盤面をデメリットとしてもメリットの方が優先されるのかなと思われます。
②サンドラ:1月のメインBOXの実装に伴い、デッキパワーが高くなりました。聖騎士とは異なり、先攻・後攻のどちらでも強い盤面を展開できる点は聖騎士にはない強みとして好んで使用する方も多いのではないかと思います。またサンドラは聖騎士と互角に渡り合えるテーマとして聖騎士に迫る勢いでシェア率を伸ばしています。ただし、この背景には「デスペラード」の存在も関係していると思われます。今回のデスペラードのシェア率を見ても「聖騎士」や「青眼」対策として多く採用されていると思われますが、Week6で多く採用されることを見越して、デスペラードに有利なサンドラを多く採用したのではないかと思われます。その点も踏まえて正直、今回サンドラがシェア率TOPになると予想していましたが、サンドラの弱点である「手札事故」を考慮するとトータルで見て聖騎士に軍配が上がったのかなと思われます。
ただし、サンドラのシェア率が聖騎士に迫っていることから、Week7ではサンドラがシェア率TOPになる日も遅くはないと思われます。
③青眼:オルタナティブとストラクの実装によりデッキの展開力が上がり、事故率も軽減したことが追い風になっています。またサンドラと同様に青眼もシェア率を伸ばしています。その背景にはサンドラが影響していると思われます。青眼はサンドラに対して相性が良く、1/12にオルタナティブが実装されたことでサンドラが苦手な精霊龍が立つ確率が改善されたことも追い風になっています。シェア率TOPの聖騎士に対しても精霊龍の墓地を対象とする効果は非常に厄介な点も含めると現環境において最も脅威となる存在であると思います。
さて今回の環境TOP3ですが、上記の点を踏まえてトータルで考えると下記のような相関図になるのではないかと私は考えています。これがシェア率TOP3を占めている理由の1つになると思いますので、簡単に解説していきます。
※この相関図はWeek5のデータも含めて作成しております。
〇聖騎士 vs 青眼
聖騎士の初動率と青眼が精霊龍を立てることが出来る確率を考えると聖騎士の方が安定感があり、また青眼側の3000打点はアルトリウスの破壊効果や罠の妨害も合わせて考えると聖騎士側が有利となります。ただし、青眼側も最近「進化した最強ドラゴン」の採用が多くなり、Week5と比較すると罠の採用が多くなっている傾向にあります。その関係で聖騎士の展開中に罠で妨害出来れば、青眼側が有利になりますが、上記のことから聖騎士の制圧力に軍配が上がるため、聖騎士 vs 青眼対面は聖騎士有利となります。
〇青眼 vs サンドラ
前述している通り、サンドラは精霊龍を苦手としています。また精霊龍から蒼顔の銀龍に変身することでレヴィオニアの破壊の対象に取れなくなるため、青眼はサンドラの天敵と言っても過言ではありません。ただし精霊龍がいても雷劫龍→雷鳥龍・雷獣龍・雷電龍の手札誘発で3100になって抜ける点や精霊龍がいない盤面ではレヴィオニアが出ることで盤面を取ることが出来ます。またサンドラ側がサンダルフォンの採用をすることで、蒼顔の銀龍の効果を使えなくなることも含めると完全に有利になるわけではありませんが、盤面の制圧力の点で青眼に軍配が上がるため、青眼 vs サンドラ対面は青眼が有利となります。
〇サンドラ vs 聖騎士
これは先攻・後攻どちらでも強い盤面を作れるサンドラが有利となります。先攻盤面ではフォーカスフォースを立てることで相手もモルドレッド入りを完封することが出来ます。また後攻盤面ではレヴィオニアやトレミスM7などで盤面を処理しつつ聖騎士の盤面を捲ることが可能です。聖騎士側はマーリン入り+天命の聖剣にアクセスできないとレヴィオニアの効果で一気に盤面を捲られるため、非常に要求値が高いです。サンドラ側もレヴィオニアにアクセス出来ないと少しきつい盤面となりますが、先攻・後攻どちらでもつい盤面を作ることが出来るサンドラに軍配があがるため、サンドラ vs 聖騎士はサンドラが有利となります。
上記の3つの点を考えると上記のような相関図になるかなと思います。ただし、各対面特段有利というわけではありません。このTOP3がそれぞれの対面において有利盤面を作れることから、他のテーマでメタらなくても、この3テーマで対処できることになります。これがTOP3に変動が起きない理由になるかなと考えられます。
④デスペラード:今回4番手としてシェアを伸ばしました。これは聖騎士や青眼のメタとなるチェッカーを採用している構築が流行していたことから、多く採用されたと考えられます。後程、別な章で公開しますが、実際に聖騎士や青眼に勝てているのかを数字で見ていきたいなと思います。
5番手以降のテーマに関しては現環境のデッキパワーに対処できないことが多く、シェア率を伸ばせずにいる状態ではないかと思われます。またR-Warsではサイド制ではないため、現環境TOPにいるテーマをメタりに行くのは至難の業のように思えます。そのため、地力のあるテーマを握って堅実的に戦うことが1番無難であるように思います。
では、上記の点を踏まえて、主要テーマの勝率と相性表からR-Warsでどのテーマを握るべきなのか、どのテーマをぶつければいいのかをデータを基に考察していきましょう。
主要テーマの勝率および相性表
お買い上げいただき、誠にありがとうございます!
それではお話を続けていきたいと思います。
まずはWeek6の各テーマの戦績表をご覧ください。
※黄色:勝率60%以上 緑:勝率50%以上60%未満 赤:勝率50%以下
[聖騎士]
まずトップシェアの聖騎士ですが、Week5よりも勝率を落とし、今回は勝率47.7%と厳しい結果となりました。これは聖騎士への対面理解が深まってきた点も考えられますが、その他に今回は下記の点が影響している思われます。
①得意対面である青眼への勝率
これは青眼側の採用スキルが「進化した最強ドラゴン」に変化してきたことで罠の採用が多くなり、その分展開中に罠で妨害されることが多くなったことが影響しているのではないかと思われます。
②環境外テーマへの勝率
今回、環境外のテーマに対しての勝率が12.5%と極端に勝率を落としています。ここでは「這いよるゾンビ軍団」を採用したセプスロ型の堕天使を中心にメタられてしまったことが大きく影響していると思われます。
Week5と同様に非常に厳しい結果となった聖騎士ですが、今までの分析をトータルに考えるとこれから大幅に勝率を伸ばすのは非常に難しいかなと思います。環境TOPのサンドラや青眼以外の環境テーマに対しては、今回フラット以上の結果が出ていないことから、聖騎士は特別有利な対面がないと言えるでしょう。そのため今後の聖騎士は
・コイントスゲーになること
・勝率50%以上の期待値はない
・他のテーマと比較すると特別有利な対面がないため、より高いプレイングが求められる
この3つを十分に理解した上で使用する方がいいかなと思います。
[サンドラ]
2番手のサンドラですが、勝率50.7%とまずまずの結果となりました。Week5と比較すると勝率は回復していますが、強化された直後のWeek3から見ると勝率は低迷しているため、サンドラへの対策やプレイングが確立されてきた証拠かなと思います。Week5に引き続き、剛鬼にはメタられているのが、戦績表から見て分かります。ただし、今回注目したいのはvs青眼との勝率になります。Week5では勝率26.6%と大きく負け越していましたが、今回は勝率52.5%を大きく改善されました。正直、ここまで改善されるのは不思議過ぎてしまい、色々と考察をしてみました。その中で最も影響しているのではないかと考えられたのが下記になります。
スキル「進化した最強ドラゴン」の採用
青眼側の採用スキルが「進化した最強ドラゴン」となり、苦手な精霊龍の立つ確率が約10%ダウンしたことが影響しているのではないかと考えられます。スキルを「オルタナティブ(白龍)」した場合、先攻精霊龍の立つ確率は構築にもよりますが、50%~60%となります。しかし「進化した最強ドラゴン」になると古のルールの採用がない傾向にあるため、その点を踏まえると30%~40%くらい確率になります。サンドラ側は精霊龍がいない場合はレヴィオニアで突破できるため、これが大きく影響したのかなと思われます。
[青眼]
3番手の青眼ですが、勝率53.2%と他の環境TOPと比較すると勝率は高い状況にあります。今回勝率を上げたのはvs聖騎士との勝率にあると思われます。
vs聖騎士ですが、勝率56.5%とWeek5の39.1%と比較して大きく改善されました。この背景には汎用魔法・罠の採用が関係していると思われます。サンドラの部分でお話していますが、採用スキルが「進化した最強ドラゴン」になったことで汎用魔法や罠を多く採用されることになり、「オルタナティブ(白龍)」の際に採用されていた「古のルール」が月の書やエネコン、サンダーブレイクへと変化し、その分聖騎士の展開を止められるきっかけになったと思われます。特に月の書の採用が装備されている聖剣を処理できる点が強く影響したと思われます。
また引き続き課題となっている対面がvsBWになります。今回は勝率37.5%と前回の勝率0%から大きく改善されてはいますが、やはりもともと苦手対面なだけあって、非常に厳しい対面かなと思います。ですが、今回勝率を回復させたのは、上記にあるように妨害札の採用が多くなったことが影響しているのではないかと思われます。
[デスペラード]
さてお待たせいたしました。今回のサムネにもなっているデスペラードについて見ていきたいと思います。今回4番手として再度環境に復権してきましたが、その立役者となるのが「A・O・J D.D.チェッカー」になります。
このカードはフィールド上に表側表示で存在する限り、お互いに光属性モンスターを特殊召喚出来ないという効果があります。現環境は光・闇属性環境と言っても過言ではなく、特に環境TOPの聖騎士や青眼に対して先攻チェッカーをすることで相手を完封することができます。
前回のnoteの予想通り、今回シェア率を伸ばしましたが、実際に聖騎士や青眼への対策となっているのか分析していきたいと思います。
まずは聖騎士対面を見ていきます。
[vs聖騎士]勝率55.0%
今回、聖騎士対面は優位性が示すことが出来ました。もともと聖騎士対面は先行ゲーになり、いかに早くチェッカーを出せるかになります。また聖騎士側は罠でもチェッカーを処理できるため、そう考えると安定感がある聖騎士に分があるため、総合的な判断が非常に難しいです。この対面に関しては個人的な主観でいうとデスペラード側の微不利かなと思いますが、次回のWeek7での結果と総合して判断したいと思います。
[vs青眼]勝率47.1%
今回、青眼対面は思わしくない結果となりました。もともとこの対面はデスペラード側が有利とされていたため、今回の結果は非常に予想外の結果でした。青眼側はチェッカー+デスペラード+因果切断のトリプルコンボを超えないといけないため、ハンド要求値が非常に高いです。そのため、青眼側はチェッカーがいる前提で動く必要があります。今回勝率が思うようにいかなかった理由は上前述してるいる通り、青眼側が汎用魔法や罠を以前よりも多く採用している傾向にあったからかなと思います。ただし、この対面にも多くの疑問が残る結果となり、正直判断が難しいです。そのため、次回のWeek7での結果と総合して判断したいと思います。
さて上記2テーマを中心に見ましたが、もう1テーマ見たい対面があります。それはvsサイドラです。今回の勝率は37.5%と大きく負け越してた結果となりました。もともと相性は以前の構築で考えればデスペラード有利でしたが、サイドラ側が「月の書」を採用したことでデスペラードと一族の結集が機能しなくなる点が相性を変化させたと思われます。実際にどのような構築になるのかは、後程、別な章で解説したいと思います。
[その他]
その他のデッキに関しては別段特筆することはありませんが、1つ1つを見ると非常に興味深いマッチアップなどはいくつか存在します。ただしマッチアップ数が少ないため、今回はここに記述せず、次週のR-Warsで期待をしたいと思います。
さて、次は上記の戦績表を基にデコリンが独自のTierリストを作成したので、そちらを見ながらお話していきたいと思います。
Tierリストおよび環境テーマの採用スキル
主要テーマの勝率と相性表を基にTierリストを作成しました。また同時に採用されているスキルを一緒に見ていきましょう。
今回はR-Warsの戦績およびシェア率を参考に、各テーマの構築や採用札の傾向を分析した上で、Tierリストを作成しました。リストを作成する時にかなり厳選をしたため、リストに入れたかったテーマがいくつもあります。その点を踏まえた上で、今デコリンが分析をした上で環境をこう捉えていると思っていただければと思います。また冒頭でもお話しましたが、今の環境は採用札や構築によっては相性が変わりますので、あくまでも参考程度に見ていただければ幸いです。
では早速見ていきましょう。
Tierリスト テーマ別採用スキル一覧
今回はTier4まで作成しております。環境次第で活躍しそうだなと思うテーマを自分自身の願望も含めてTier4としています。そのため、今回はTier3までの各テーマを分析したデータがあるため、それを基にTier1~3までの選出理由を一緒に見ながら構築の分析を合わせてお話していきたいと思います。
※採用札の傾向に関しては直近の非公式大会のデータも含めて広く分析をしております。あらかじめご了承ください。またSampleデッキは環境や採用札の傾向を基に作成しております。
聖騎士(Nobel Knight)
聖騎士は前述しましたが、以前の環境にいたカラクリを彷彿させる先攻制圧のスペシャリストで先攻を取ってしまえば、ほぼ苦手な対面がないほど先行制圧に優れています。
また聖騎士の強さをまとめると・・・
・先攻制圧のスペシャリスト
・スキル「バランス」による安定感
・アルトリウスやコルネウスの破壊後効果の盤面維持力
・コルネウスの相手盤面バウンス
・聖剣による破壊耐性やバック除去
を上げることが出来ます。その点を評価してTier1としています。正直、私自身は聖騎士をあまり評価していませんが、他のテーマを比較しても安定感とデッキパワーは環境TOPのサンドラや青眼と比較しても頭半分は抜けている抜けているかなと思います。
前回は導く未来とぺリノア、三兄弟の採用枚数について分析を考察を行いましたが、データに変化が出たため、皆さんに共有をしたいと思います。まず共有をする前に前回のnoteのおさらいをしたいと思います
まずは導く未来の採用枚数についてのメリットをおさらいします。
[未来2枚のメリット]
・因果切断などの防御札を引いて先行制圧を強めたい
[未来3枚メリット]
・長期戦になった時に下級の3体目を出したい
・ボールス入りで確実に墓地に未来を落とせる
・D.D.クロウなどの手札誘発の対策
となります。
前回の傾向では2枚採用が35%、3枚採用が65%と3枚採用が多い結果でしたが、今回は2枚採用が60%、3枚採用が40%と2枚採用が多い結果となりました。この背景には聖騎士のメタとして今回シェア率を上げたデスペラードの存在が関係していると思われます。チェッカーの処理をする関係で因果切断やサンダーブレイクなどの罠を引き込みたいことが理由になるかなと思われます。
では続いてぺリノア・三兄弟のメリットをおさらいします。
[ぺリノアのメリット]
・効果後の1ドロー
・自身に装備している聖剣を効果で付け替え可能
・ぺリノア→トリスタンのコンボで相手の盤面を2枚まで触れる
・現在流行しているAOJ DDチェッカーを触れる
※デメリット→効果後は攻撃出来ない
[三兄弟のメリット]
・効果後の1ドロー
・中盤でのリソース回復
・守備2400がサンドラやサイドラの対策
※デメリット→単体では攻撃できない
となります。
前回の現在の傾向ではぺリノアの採用が75%、三兄弟は40%とぺリノアの方が需要が高かったですが、今回はぺリノア採用が65.7%、三兄弟の採用が48.5%となり、前回と変わらずぺリノアの採用が多い結果となりましたが、徐々に三兄弟の需要が高くなっている傾向にあります。これはサンドラやサイドラ対策に守備2400の三兄弟が硬い点と導く未来の墓地効果から出せるモンスターの数を多くすることでサンドラなど盤面を崩壊された後のケアとして三兄弟の需要が高まっていると思われます。
また面白いデータが取れたので、これも共有したいと思います。
日本と海外では以下の札の採用に違いがありました。
[日本]
三兄弟ートリスタン
弩弓部隊ーカナディア
[海外]
ぺリノアートリスタン
コズミックサイクロンもしくは局所的ハリケーン
上記の組み合わせが非常に多い傾向にありました。これに関しては先攻盤面に特化するのか、後攻盤面でも強く出れるためとそれぞれ理由はありそうですが、参考にされば幸いです。
サンドラ(Thunder Dragon)
サンドラはレヴィオニアや強力なXYZモンスターが実装されたことでチューナーが絡まなくてもサンドラの横展開だけでも展開出来るようになりました。またXYZモンスターでバウンス・バック除去・モンスター効果無効など出来るようになったことでワンキルしやすくなり、その点を評価してTier1としました。ただし、弱点と言えば「事故」と「ネクロバレー」になりますが、これは構築によって克服されている点があるため、採用スキルも含めてみていきたいと思います。
まずは採用されているスキルをご覧ください。
採用スキルは圧倒的にレベルコピーが多いです。これはサンドラの展開力をフルに活用したスキルの採用になっているかなと思います。構築に関しては主に①黄金櫃型 ②光の援軍型の2パターンに分かれますが、現在の構築の大部分を占めているのは②光の援軍型になります。光の援軍型は光の援軍とライデンによって墓地肥やしをしつつ、カオスモンスター(レヴィオニアやカオスソーサラーなど)でサンドラモンスターを除外することで相手の盤面を触りつつ、横展開を行いXYZモンスターを作っていく流れになります。現在はSampleデッキにあるように22枚の薄型が主流になっており、初動札と苦手なネクロバレーの解答であるコズミックサイクロンを引き込みやすくなります。ただし、光の援軍型は黄金櫃型と比較し、墓地リソースを大量に使うことで管理が難しく、それはプレイングにも影響します。またネクロバレーがガン刺さりするため、黄金櫃型と比較するとパワーはあるけど、その分安定感を失うことにもなるため、注意が必要です。
構築面ではコズミックサイクロンの採用が多いですが、このコズミックサイクロンの枠に手札誘発であるクリボールやD.D.クロウなどが採用される傾向にあります。その他はWeek5から大きく変化はありませんでした。
前回のnoteでは手札誘発を採用することで構築枚数が23~24枚へと増加するを予想していましたが、今回の傾向を見るとこのまま22枚の薄型が多く採用されるのかなと思います。
青眼(Bule-Eyes)
青眼は環境TOPにいるサンドラに対して有利で精霊龍による墓地効果無効は非常に強力で聖騎士のマーリンや導く未来の墓地効果を無効に出来るため、聖騎士に対しても有効的です。また精霊龍から蒼顔の銀龍への変身効果でレヴィオニアなどのモンスター効果から対象が取れなくなるため、盤面の突破が難しくなります。オルタナティブの実装によってより展開力と制圧力を兼ね備えた青眼は現環境においてとても強力なため、その点を評価してTier1としました。
Week5と大きく異なる点があったため、その点をこれから共有していきたいと思います。まずは採用スキルをご覧ください。
採用スキルに関しては「進化した最強ドラゴン」が「オルタナティブ(白龍)」を抑え、シェアTOPとなりました。採用スキルに関しては前回と同様に「進化した最強ドラゴン」もしくは「オルタナティブ(白龍)」の2択になると思います。そのため前回のnoteで書いた採用理由をここでおさらいしたいと思います。
〇オルタナティブ(白龍)
[メリット]
・手札に抱え込んでいる青眼を「古のルール」で展開出来る
・「古のルール」を絡めることで精霊龍を立てやすい
・蒼顔の銀龍の効果が付与している青眼をスキルでオルタナティブに変身することで効果付与したまま効果を使用することが出来る
[デメリット]
・スキルで「ツインバースト」を採用出来ない分、Ex.デッキの枠が枯渇
〇進化した最強ドラゴン
[メリット]
・手札に抱え込んでいる青眼を融合でツインバーストを出せる
・Ex.デッキの枠を1枠開けることで鬼岩城やサンダルフォン、姫芽宮などを採用することが出来る
・罠枠を増やすことが出来る(古のルールを採用しないため)
[デメリット]
・オルタナティブ(白龍)とは違い、精霊龍を立てにくい
今回、「進化した最強ドラゴン」の採用が多くなったのは、上記のメリットを含めて考えると
・ミラー対策(Ex.デッキに鬼岩城を採用したい)
・デスペラードへの対策として罠を多く採用したい
の2点になるかな思われます。
ただし進化した最強ドラゴンを採用することで精霊龍が立つ確率が30~40%へと減少するため、サンドラなどへの制圧力が低下してしまいます。その影響を受けるため、今後の採用に関しては減少するのではないかと思われます。
構築面に関しては20枚構築が主流になっています。
汎用魔法・罠に関しては最近古のルールが採用スキルに関係なく、抜けている傾向にあります。その変わりに月の書やエネコンの採用に変化しています。ちなみに月の書は全体の40%、エネコンは全体の20%の採用率となっており、全体的に月の書が好まれて使用されているようです。
Ex.デッキ枠では前回サンダルフォンの採用が多くなると予想しておりましたが、今回の統計調査では鬼岩城以外にこのカードが多く採用されていました。それは「神影龍ドラッグルーオン」になります。
このカードは自分フィールドにこのカード以外のモンスターが存在しない場合にX素材を1つ取り除いて以下から1つ発動できます。
●手札からドラゴン族モンスターを特殊召喚できる
●相手フィールドのドラゴン族モンスター1対を対象としてコントロールできる
●相手ターン終了時まで、相手フィールドのドラゴン族モンスターは効果を発動できない
ドラッグルーオンの採用は青眼のシェア率が増加傾向にあることから、ミラー対策として採用に至ったと思われます。ただし、今後この枠に関してはサンダルフォンとの競争になりそうかなと思われます。ドラッグルーオンが引き続き流行るか読めませんが、Week7のシェア率に注目したいと思います。
ブラックフェザー(Blackwings)
BWは環境TOPの青眼のメタとなるテーマとして評価しています。また環境TOPのメタとなるネクロバレーの展開や現環境で強い月の書を採用できる点を評価して今回Tier2としています。
ただし、前回のWeek5と比較してもBWは聖騎士やサンダー・ドラゴンに対して強く出れているわけではなく、あくまでも展開を妨害する程度に留まることが多いため、その点は注意が必要です。前回のnoteでは、もう少しシェア率を伸ばすと予想していましたが、前回と比較して変化はありませんでした。
今後もシェアを多く伸ばすわけではなく、あくまでも青眼のメタやシェアを伸ばしているデスペラードへの対策として一定のシェアをキープしていくのではないかと思われます。
構築やスキルに関して特に記述することがないため、次に行きたいと思います。
デスペラード(Desperado)
デスペラードは現環境TOPの高回転率のテーマによる環境の高速化によって従来の構築ではデッキパワーに負けてしまうことで環境落ち間近でしたが、「A・O・J D.D.チェッカー」の採用により、特に聖騎士や青眼に対して先攻制圧出来るようになりました。その点を評価し、今回Tier2へと昇格させました。ただし、チェッカーにアクセス出来ない盤面になると一気に押し切られることがあります。また今まで有利対面であったサイドラに対してはチェッカーの存在が逆に邪魔となってしまうことがあるため、対面の相性にも影響してきています。そのため、チェッカーの採用は個人的に「諸刃の剣」と思っています。現在は結果を出しているようでですが、今後はシェア率を下げてくるのではないかと予想しています。
サイバー・ドラゴン(Cyber Dragon)
サイドラは苦手な霊獣のシェア率が低下している点と、破壊耐性を持つモンスターの処理を「月の書」1枚で処理できる術を持てるようになったことで環境に復権する糸口になりました。また環境TOPをはじめ高回転率のテーマが軒並み揃っている中で、フュージョンゲートを絡む動きが出来るとワンキルできるデッキパワーを持つ点を評価しTier2としています。ただ正直サイドラの評価は難しく、実質Tier3かなと思っています。
その理由としては
①聖騎士やサンドラに勝ち越せない
→「月の書」「フュージョンゲート」「嵐」などのキーカードが引けないと捲れない
②苦手対面のデスペラードが復権してきた
→ただし月の書採用とデスペラードがチェッカー型になっている点を含めると相性は微不利程度に落ち着いているが、まだ対面のデータが少なくて判断しきれない
上記2つの理由含めると非常に難しいです。
ただし、前述していますが、今後予想ではサンドラがこのままシェア率を上げていくと思われます。そうなるとレヴィオニアやXYZモンスターを止めるためにデモンズチェーンやカナディア・底なし落とし穴を採用した罠ビ(特に剛鬼)が増えることでサイドラの活躍の場が今以上に増えてくる可能性があるかなと予想しています。そのため、現状Tier2で様子を見ようかなと思っています。
採用札や構築に関しては前回と比較し、変化はありませんでした。
バレットネオス(Invoked Neos)
バレットネオスは強みであるブレイヴネオスやウィンダの破壊耐性が環境TOPの聖騎士やサンドラに対して有利とならず、また罠に強い青眼やサイドラが環境に復権したことで、ますます向かい風の状況に立たされています。また以前流行っていたエアーマン型では場面を維持出来ないことから、現在ではウィンダ型に落ち着いているため、より罠ビに近い構築になっています。高回転率のテーマが多い環境では対応しきれないことを考え、Tier3と評価をしました。
最近の構築には「月の書」がカナディアの上位互換として採用されることが多くなりました。バレットネオスと「月の書」は相性が良く、
①プルガトリオとの相性がいい
②相手の展開を妨害
③自身のブレイブネオスやウィンダを守れる
上記3点のことから現在の構築には多く採用されていることが確認出来ています。ですが、トータルで評価すると全体的にパワー不足であることを否定できないため、今後大きく復権することは難しいかなと思っています。
霊獣(Ritual Beasts)
霊獣はサイドラと同様に「月の書」と相性がいいテーマの1つとなります。また霊獣の評価を上げている点が下記になります。
・環境の高回転率テーマをコントロールする能力
・ネクロバレーや墓所封印の影響をあまり受けない
特に月の書を採用することで盤面をコントロールしつつ、ペトルフィンで徐々にビートダウンしていくため、盤面の支配率が以前よりも高くなっています。また霊獣側が展開をしてしまえば、環境TOPでも盤面を捲るためには多くの手数が必要とされるため、今回評価をしてTier3としています。実質Tier2でもいいかなと思ったのですが、青眼の精霊龍+打点3000と妨害札を構えられると突破できないため、この対面が非常に厳しいです。その点を考慮すると現段階ではTier3かなと思っています。
構築面に関しては前回のnoteで予想した通り、30枚バランス型から20枚のアグロ型へと変化してきました。これは高回転率のテーマによるデュエルスピードが速くなったため、環境に合わせて構築も変化したと思われます。
デッキはSampleデッキにもあるように、罠の採用が極端に少なく、展開を重視した構築になっています。
霊獣はデータが少なく、これ以上のデータはありませんが、今後のR-Warsでも活躍の場が増えてくると思っています。今後も引き続き調査を進めていきたいと思います。
剛鬼(Gouki)
剛鬼はBWと同様にネクロバレーを貼れるテーマとして評価をしていました。前回はデッキパワー不足と苦手な青眼が猛威を振るったことを考慮しTier4としていました。ですが、サンドラ対面には安定した勝率を出せている点や安定した盤面(モンスター+ネクロバレー+妨害札)を展開できる件を評価し、今回Tier3としました。ただし実質Tier4かなと思っているため、再度環境落ちするのは遅くないと思います。
構築に関しては終焉の地とコズミックサイクロンの採用がなくなり、その部分に月の書を採用する傾向にあります。
その他大きな変化はありませんが、今後剛鬼がどのように活躍していくか楽しみにしつつ、経過を追っていきたいと思います。
炎王(Fire King)
炎王はシェア率は低いもののガルドニクスの破壊効果をはじめ、ガネーシャの先攻制圧を評価して、現在の環境ではTier3としています。
最近の構築では20枚構築 月の書搭載型が主流となっていますが、直近の大会で結果を出しているのは、Sampleデッキにある召喚獣型になります。ただし情報が少なくて今後、シェア率が伸びるかは不明ですが、引き続き情報を集めつつ、分析を行っていきたいと思います。
デコシート共有
序盤で説明をした「デコシート」を皆さんに共有をしたいと思います。
今回この記事でお話した内容が各テーマ1枚の資料にまとめてあります。ぜひご活用ください!!
まず資料の見方ですが、
資料の上部には採用スキルの分布やサンプルデッキの一覧、また現在の構築の特徴が記載されています。
資料の中央部にはメインで採用されている札とその他構築される候補の札がそれぞれ統計を取った結果を基に最適な採用枚数を記載しています。
資料の下部には各テーマとの勝率と相性を記載しております。
それではデコシートをどうぞ!!
まとめ
ここまでお読みいただき、ありがとうございます。
今回の記事は第4回目となります!まだ執筆に慣れていないため、少し読みにくいなと思われた部分などあるかと思います。終わりまでもう少しございますので、宜しければ最後までお付き合いいただければ幸いです。
最近嬉しいことがありまして、レポートを読んでいただいた方から「良かった」と多くのDMやリプをいただくことが増えてきました。これは執筆活動をしている身としてはとても嬉しい出来事です。この場をお借りして改めてお礼を申し上げます。
Week1からWeek6にかけ分析を行ってきましたが、今回で分析した試合が2000試合を超えました。ここまでくると各テーマのごとの理解が深まり、プレイングの幅が広がってきたなと少し自信がついて来ました。
※結果が伴っているわけではありませんが・・・(笑)
常に重箱の隅まで調べ上げる意識を持って分析をしているため、今回のnoteも自信を持って、皆様に提供させていただいております。なかなかここまで調べ上げているnoteはないのではないかと思います。引き続き、皆様にとって有益な情報となるように頑張って分析をして参りますので、応援していただけると嬉しいです!!
また、恥ずかしながら私はまだ無名です。このnoteをより多くの方に届けたいため、皆様のお力をお借りできれば幸いです。お手数でなければ、今回noteの告知したツイートの「リツイート」や「いいね」をしていただけると物凄く喜びます!!ぜひ宜しくお願い致します。
引き続き、今後とも宜しくお願い致します。
この記事が皆様の有益な情報となり、少しでもお力になれたら幸いです。
では改めてお買い上げいただき、誠にありがとうございました!
今後も楽しいリンクスライフを送っていきましょう!
※このレポートに記載している内容は営利非営利関係なく、執筆者の許可なしで転記、転載などを含む2次利用を禁止とします。ご理解の程宜しくお願い致します。
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