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第7回R-Wars Second Seasonレポート(Final3)

こんにちは。デコリンと申します。
noteを開いていただき、誠にありがとうございます!

今回のnoteの告知ツイートに「RT」もしくは「いいね」やnoteに「ハート」、「コメント」を送っていただけると今後の執筆活動の励みとなりますので、何卒宜しくお願い致します!!

さて、今回は現在開催されている[R-wars Second Season]のFinal2のデータの集計が終わり、各テーマの分析のまとめを皆さんに公開したいと思います。今回のRWは現行レギュレーションで行われた最後の試合のため、参考にされる際はその点を踏まえて、今回の記事を参考にしていただければ幸いです。

何故、今回R-warsのデータをまとめようと思ったのかを簡単に説明させていただくと、単純に「強いプレイヤーが集まるR-warsで活躍しているテーマが知りたい!!分析をしてみたい!!」という好奇心から今回分析をすることにしました。
私自身、情報を集めて分析をすることが好きで、以前からKC前などに[環境分析]として各テーマの採用スキル/採用札などの分析をしていました。

Sampleデコシート

上記の資料のようにスキルの採用率や採用札の構築枚数などのデータを各方面から集め、統計を取り、各テーマごとに1つの資料をまとめています。これはR-Wars Week1の時の資料ですが、KC前にも同じように資料を作り、手元に置きながらKCに臨んでいます。

現在の環境はどのテーマにも可能性があり、デッキ選択をするためには各テーマの情報が必須となります。ただし多種多様のテーマが混在する中で、各テーマごとの相性などの情報を集めるのは一苦労だと思います。
今回のレポートはそういった悩みを解決する手段の1つとして使用していただければと思います。

今回のレポートではR-warsで使用されたテーマの分布をはじめ、各テーマの詳細な対面勝率の他、Tierリストや各テーマで採用されているスキル・札の傾向を分析したデータを基に執筆しております。
自分自身で言うのは恥ずかしいですが、膨大なデータの統計を取って分析をしているため、この記事に自信を持って皆様にお届けしております。
また今回のレポートはR-warsに出場されない方にとっても有益な情報となる内容だと思っています。ぜひご覧ください!!

さて今回は、サムネに選んだ月光に注目です。天敵であったデスペラードが衰退したことで再び注目を浴びた月光がFinal3では、どのように影響を及ぼすのか?それともその他のテーマが名を挙げるのか?注目しながら、記事を読んでいただければ幸いです。

では、分析内容をお話していきたいと思います。


使用テーマ分布

お買い上げいただき、誠にありがとうございます!
ではお話を続けていきたいと思います。

まずはテーマの分布を掲載しておりますので、一緒に見ながらお話していきたいと思います。

分布

今回のFinal3の分布はこのような形になりました。このグラフおよび表のデータは試合で使用されたものを集計してデータ化しております。

[統括]
全体を通してみると、環境の分布はほぼ平行線にあり、多種多様のテーマが混在していることが資料から見て分かります。前回の環境TOPで猛威を振るった聖騎士がバランスの規制により衰退することとなりました。そのため聖騎士を苦手としていた青眼サイバー・ドラゴン炎王月光などが上へと上がってきて環境に食い込んでくる結果となっています。
現在の環境は聖騎士のように頭1つ抜けているテーマは現段階では存在しておらず、その影響で1つのテーマを中心にメタることは難しく、環境読みが難しい環境になりました。
ただし、今回TOP3だった領域海皇サンドラ青眼に関しては前回のFinal2でも上位を占めていたことから、シェア率に関してはこの3テーマで固定化されてくると思われます。そのため、この3テーマに対していかに対策を取れるかが、今後環境を乗り越えていく1つの方法となるのではないかと思われます。
全体を通して高回転率のテーマが衰退し、相手の盤面をコントロールするテーマが多く分布するようになりました。今回の分布で特に上位テーマでは罠テーマとワンキルデッキが混在している環境になっています。聖騎士がTOPであった環境と比較すると明らかに環境が低速化していることが分かります。前回のnoteでは今後罠テーマが主流になると予想していましたが、少しずつその環境に移行してきているかなと思っています。

では、1番手から順に各テーマごとに見ていきたいと思います。

[1番手]

今回の1番手は領域海皇となりました。前回のnoteでは領域海皇を幅広く対応できる「オールラウンダー」と表現をしましたが、今回のRWでは多種多様のテーマが蔓延っている環境の中で、より対応力の幅が広い領域海皇がTOPシェアになるのは必然的だったのではないかと考えています。
前回のnoteでもお話をしたのですが、改めて今回領域海皇がTOPシェアになったのかを一旦整理をしたいと思います。この背景には以下の理由が考えられます。

①深淵に潜む者による墓地にあるカード効果無効
②[海皇の重装兵][海皇の狙撃兵]などのXYZ素材になったモンスターの墓地効果により相手の盤面を触ることが出来る
③ネクロバレーや狡猾な落とし穴や月の書など多種多様な強力な魔法・罠を採用できる
④聖騎士やオノマトのようにコイントスに影響されにくい
※その他にも⑤としてサイド制の大会においてはサイドチェンジによってすべてのテーマに対応できるようになる点を挙げたいですが、今回はRWの視点で考えているため、今回は省いております。

上記の4つを見ると、領域海皇がいかに自由度が高く、幅広い対応力を持つテーマだということが分かると思います。RWではこの点を評価され、今回TOPシェアに上り詰めたのではないかと思われます。
ただし領域海皇には落とし穴があります。それはデッキ構築の難易度になります。前述しましたが、狡猾な落とし穴、月の書やネクロバレーなどといった現環境で強いカードを採用することが出来る自由度が魅力的ですが、自由度が高い=デッキ構築が難しいということになります。現段階の分析では

狡猾な落とし穴
月の書
ネクロバレー
禁じられた聖槍

上記4枚のカードの採用が主流ですが、最近の傾向では禁じられた聖槍が抜けてきてサイクロン(もしくはコズミックサイクロン)が採用されるケースが多くなりました。これは現環境が罠テーマが主流になりつつあることへの対策と同時に領域海皇の弱点でもある打点面を確保するためにバック干渉であるサイクロン(もしくはコズミックサイクロン)を採用しているのではないかと考えられます
領域海皇で勝つためにはこのデッキ構築がとても重要であることが言えるでしょう。

[2番手]
2番手はサンダー・ドラゴンとなりました。前回の4番手からシェア率伸ばす形となりました。この背景には環境上位にいる領域海皇などの罠テーマに対して有利を取れることから、今回のシェア率に至ったと考えられます。
また最近まで環境を共に歩んだ聖騎士やネクロバレー(バランス剛鬼)の衰退により、サンダー・ドラゴンが環境的に追い風となっているようです。
現環境は多種多様のテーマが多く存在していることで、メタの対象から外れている点もサンダー・ドラゴンがより活躍しやすい環境になっていることが影響していると考えられます。
最近のデータによると聖騎士が衰退したことで、黄金櫃型が少しずつ増加傾向にあり、光の援軍型の採用が少しずつ減少傾向にあることが分かりました。何故光の援軍型が減ってきているかというと以下の理由が考えられます。

聖騎士の先攻展開を捲る必要性がなくなった
領域海皇の展開するネクロバレー対策
弱点である手札事故率の低下

上記3点を考えると必然的に黄金櫃型の採用が増えてくるのは必然的なのかなと思っています。ただし、ライロギミックではないため、展開力が欠ける点は否めないですが、ライロギミックによる高速展開の爆発力はなくなったものの、黄金櫃による安定した展開元祖(普通のサンダー・ドラゴン)を採用することで雷鳥龍効果での手札マリガンの際に手札にある元祖を手札に戻すコストが増えるため、解答札(コズミックサイクロン、サイクロンなど)を引き込むことが出来る確率が高くなります。
サンダー・ドラゴンに構築されているレヴィオニアは現環境でも非常に強力のため、レヴィオニアと相性がいいサンダー・ドラゴンはこのシェア率をキープしつつ、環境次第では再び光の援軍型が増えてくる可能性もあります。そのため、環境の推移への情報をしっかりと取得することが必要でしょう。

※ちなみにお役に立つかは分かりませんが、黄金櫃型の代表的な初動の動きを表にまとめましたので、ぜひご活用ください!

初動リスト


[3番手]
3番手は青眼となりました。Final2でも3番手とTOP3を2週間維持している状態になります。
今回TOP3へと躍進背景には天敵であるデスペラードや聖騎士が衰退したことが大きく影響していると思われます。また現環境で勢いがある堕天使サンダー・ドラゴンの対策としても多く採用されたことが影響していると思われます。
ですが、1つ懸念される点があります。それは領域海皇の存在です。深淵に潜む者の存在が青眼にとって非常にネックになります。そのため最近では深淵に潜む者を処理するために狡猾な落とし穴を採用するケースが多い傾向にあります。また領域海皇の弱点は打点面なので、高打点のモンスターを高速展開するために古のルールを多く採用する傾向が確認出来ています。そのため、現在の青眼は罠型ではなく、以前の環境に流行したアグロ型が再流行ししつつあります。これは領域海皇だけではなく、サンダー・ドラゴンに対しても早い段階で精霊龍を立てることでより優位に立つことが出来るため、青眼のアグロ型は現環境にとてもマッチしていると言えるでしょう。
青眼が今後どのような活躍を見せるのか?とても楽しみです。

[4番手]
4番手はサイバー・ドラゴンとなりました。前回のFinal2では8番手の位置でしたが、大きく躍進する結果となりました。この躍進の背景には以下の点が考えられます。

スキル✪バランスの規制による聖騎士の衰退(破壊耐性)
領域海王などの罠テーマの増加
現環境で有効的な月の書(もしくは死者への供物)の構築

この上記3点を考えると現環境への解答として1番可能性が高いテーマなのではないかと個人的には考えています。現環境が低速化してきている中でサイバー・ドラゴンのような高回転率のテーマがどのように活躍するかによって再度環境が大きく変わりそうかなとも思っています。
さて、構築面に関しては月の書が実装された当時からあまり変化はなく、汎札として

月の書

アビスコーン

の3枚が多く採用されている傾向にあります。
ここ最近のデータが少なく、今後詳細なデータが出てくると思われますが、前回のFinal2でも高い勝率を出していることから、今後採用は増えてくるのではないかと予想しています。ただし、サイバー・ドラゴンの下には苦手とする炎王が控えています。そこまで対面のデータが多いわけではありませんが、ここ最近では炎王に対して勝ち越せていない点から、現段階の唯一の天敵と言っても過言ではありません。この炎王の推移にも大きく左右されそうかなとも思っています。

[5番手]
5番手は月光となりました。今まで月光がシェア上位に食い込んできたことなど1度もありませんでしたが・・・今回何と5番手。私も正直予想していませんでした。今回月光がシェアを伸ばしたかというと以下の背景があると考えられます。

月光舞剣虎姫(サーベル・ダンサー)が現環境において強い
領域海皇への解答
現環境で流行している月の書や狡猾な落とし穴への影響を受けない
使用キャラ(闇遊戯やヘルカイザー亮など)の偽装

まだ情報が少なく、今後さらなる追求が必要ですが、間違いなく環境入りする実力は兼ね備えた存在かなと思っています。その点に関しては後述したいと思います。

[6番手]
6番手は炎王となりました。前回からなかなかシェアを伸ばせずにいますが、これは環境上位にいる青眼の影響を大きく受けていると思われます。青眼の精霊龍の効果は炎王にとって非常に驚異的存在で、現在の青眼はアグロ型(展開型)が主流となってきているため、高確率で精霊龍を展開出来るようになっています。そのため、青眼が環境にいる以上炎王はシェア率を伸ばしにくい状況は変わらないと思います。ですが、炎王は領域海皇月光に対して有利を取れることから、これらのカウンター的存在として今後重宝される存在ではあると思われます。環境的には厳しい立ち位置になりますが、最近ではスキル✪魔導招来を採用した型が増加傾向にあり、アレイスターとの混合型を使用するプレイヤーが出てきました。この型がどのように影響するのか今後に期待したいと思います。

[7番手以降]
8番手以降のテーマに関しては決してデッキパワーが低いわけではありませんが、現環境との相性が難しい点やデッキパワー・安定性などといった点が影響し、シェア率を伸ばせずにいる状態ではないかと思われます。ただし、分布のブラフを見ていただいても分かるように、全体と通してシェア率がほぼ平行線上になっている状態です。そのため、使用するプレイヤーの構築力・環境への理解度・チームでの戦略などが大きく関与することになります。



スターターデッキ分布

では、次にスターターデッキの分布を見ていきたいと思います。

スターター

今回のスターターデッキの分布はこのようになりました。

ちなみに前回のnoteではこんなことを言っていました。

今回の新レギュレーションによりFinal3ではセプスロ堕天使の分布が減ると予想しています。そのため、スターターデッキには新レギュレーションの影響を受けない領域海皇もしくはサンダー・ドラゴンが今後のスターターデッキ候補として多く分布されてくるのではないかと考えられます。

まぁ誰でも予想できたことだと思いますが、予想通りだったということで…一応載せておきます。

さて今回のTOPシェアはサンダー・ドラゴンに軍配が上がりました。サンダー・ドラゴンのデッキパワーは現環境でもTOPクラスとなります。また前回のFinal2でTOPだった堕天使やシェア率TOPの領域海皇に有利対面を取ることが出来るため、多くの期待を背負って採用に至ったのかなと思われます。
次に多かった2番手の領域海皇に関してはどのテーマでも対応できる「オールラウンダー」のため、デッキを幅広く見るための採用だったのかなと思われます。
3番手の青眼はサンダー・ドラゴンがスターターデッキに多く採用されることを見越しての採用かなと思われます。
スターターデッキもシェア上位テーマである領域海皇、サンダー・ドラゴン、青眼がTOP3を独占する形となりました。今後どのように変化していくかは不明ですが、使用テーマ・スターターデッキのシェアはこの3テーマが今後も独占していく流れになるのではと思っています。


Final2環境との比較

では、ここでFinal2からの環境の変化を見ていきたいと思います。
まずはFinal2とFinal3の分布資料を並べて比較していきます。

Final2の分布

分布(集約)

Final3の分布

分布(集約)

Final2と比較すると今回の新レギュレーションの影響を受けて衰退した聖騎士とデスペラードを苦手としていたサイバー・ドラゴン、月光、炎王が軒並みシェアを伸ばしていることが分かります。特に注目したいのはサイバー・ドラゴンです。前述しましたが、現環境の中でもTOPクラスの高回転率のテーマとなり、現環境にとてもマッチしているテーマと思われます。そのため予想ではもう少しサイバー・ドラゴンのシェア率が伸びてくるのではないかと考えています。


主要テーマの勝率および相性表

まずはFinal2の各テーマの戦績表をご覧ください。

戦績表

では、戦績表で注目したいテーマをピックアップしてお話していきましょう。

[領域海皇]
領域海皇は勝率54.8%と前回のFinal2から勝率を回復させました。この背景には以下の理由が考えられます。

聖騎士の衰退
環境上位テーマへの安定した勝率
(特にサンダー・ドラゴンへの勝率が改善(勝率20%→勝率48%)
環境の下位下層(特に環境外)への高い勝率

特に注目したいのはvsサンダー・ドラゴンです。前回の勝率は20%しかありませんでしたが、今回は大幅に勝率を回復させることが出来ました。これには構築面の変化が影響していると考えられます。
前述していますが、最近の傾向ではネクロバレーの採用が本格化しており、メイン構築から採用されるケースが増加傾向にあります。このネクロバレーの影響をサンダー・ドラゴン側が受けたのではないかと考えれます。ただし、バランス剛鬼のように高確率でネクロバレーを展開できる術を持っていないため、ネクロバレーを採用しても勝率は微不利程度に落ち着くのではないかなと思っています

[堕天使]
堕天使は勝率が驚異の63.4%と非常に高い勝率を出しました。これには正直驚きを隠せないです。新レギュレーション実行に伴い、シェア率は減少する形となりましたが、ここまで高い勝率を出すとは思ってもみなかったです。
新レギュレーションに伴い、スキル✪あーばよ!が規制されたことで新たに粉砕堕天使レベル同調堕天使の2つの型が新たに確認出来ました。粉砕堕天使は堕天使フルパワー時代の象徴でもありましたが、レベル同調堕天使は新規の型のため、デコリンが情報をかき集めてきました。簡単に特徴をまとめると以下のようになります。

レベル同調堕天使 -特徴-
①LP調整が他のデッキよりもしやすく、3体展開もしやすい
②2枚目以降のセプターが腐りにくく、バック干渉もXYZに任せることができるので、月の書が入れやすい

ただし今回のスキル分布では粉砕型が多く、レベル同調型の採用は少ない結果となりました。これは苦手対面であるサンダー・ドラゴンや青眼の3000打点を超えるための手段として今回は粉砕型の方が多く採用されたと考えられます。
では次にマッチアップを見ていきましょう。
特に注目したいのは、苦手対面であるサンダー・ドラゴンと青眼とのマッチアップを今回克服している点です。vsサンダー・ドラゴンは66.7%、vs青眼は54.5%と各々50%以上をキープできたのは非常に良かった点かなと思います。新レギュレーションになり、まだデータが少なくこの勝率の要因は何かは分かりませんでしたが、恐らく

①月の書による堕天使モンスターへの攻撃を妨害
②テスカトリポカを優先的にサーチするプレイング
③ランク4XYZのデッドリー・シンを出せるようになることで高打点モンスターを処理しつつキルが取れる
※レベル同調堕天使の場合

これらの点が影響しているのでは?と考えています。
といってもまだ情報が少なく、対面データも多く取れていないことから、次回のFinal4での戦績を楽しみにしたいと思います。

[月光]
月光は勝率50.9%と可もなく不可もなくという結果となりました。
対面のデータに関してはまだ多くはないものの、領域海皇に対して勝率66.7%と高い勝率を出せている点が非常に優秀かなと思います。そのため、領域海皇へのカウンターとしても使用されることが今後増える可能性があります。ただし、vs炎サンダー・ドラゴン、炎王では勝率0%と目を逸らしたくなる結果でした。これに関しては初めから不利対面と分かり切っていたので、特に驚きもしませんでしたが、1勝も許されなかったのは非常に悲しいです。
今後月光は増えるかは未知数ですが、現環境で流行してる狡猾な落とし穴や月の書などが通用しない点は各チーム注目しているのではないかと思っています。ただし、召喚獣コキュートスのような破壊耐性があるわけではないため、各テーマごとに回答が用意することが出来ます。決して万能ではありませんが、今後どのように環境へ影響を与えるか非常に楽しみであります。

[青眼]
青眼は勝率56.5%と高い勝率を出すことが出来ています。特に注目したいのは上位テーマであるサンダー・ドラゴンに対して勝率71.4%と得意対面をしっかりと取れているところは評価しなければなりません。前述しましたが、青眼の構築がアグロ型に移行してきている点が今回の勝率に結び付いたのではないかと考えられます。ちなみにアグロ型の構築で考えると精霊龍を先攻で展開できる確率は最大約50%(構築による)と高いため、よりサンダー・ドラゴンへ優位を取ることが出来ます。また精霊龍は現在の環境でも驚異となり得る存在のため、青眼側はいかに精霊龍を早く展開出来るかによって勝率も大きく変わってくるでしょう。
ただし、環境上位テーマの中で勝てているのはサンダー・ドラゴンのみで領域海皇へにはほとんど勝てていません。また反省点としては得意対面である堕天使に対して勝率を出せていない点です。これに関しては昔のように青眼 >> 堕天使といった極端な有利不利ではないため、改めて認識を変える必要がありそうです。

[サイバー・ドラゴン]
サイバー・ドラゴンは勝率53.2%と決して突出するような内容ではありませんが、ここ最近の結果をみると50%台中盤から後半の勝率をキープしていることから、目を離すことは出来ませんでした。今回はシェア率上位に食い込んでいますが、結果を残している背景には以下の点が挙げられます。

①環境の低速化に伴い、得意対面である罠ビテーマが増加した
②シェア上位の領域海皇・サンダー・ドラゴン・青眼に勝ち越している点
③苦手な聖騎士、霊獣やバレットネオスの分布減少

特にシェアTOPである領域海皇に対して前回同様に勝ち越している点は最も評価をしたい点です。ただし、サンダー・ドラゴンに対して勝ち越している点をみると少し疑問点が過ります。相性はサンダー・ドラゴンに軍配が上がるため、サンダー・ドラゴン側に何か問題が生じたかのかなと予想しています。この対面の勝率に関しては今後も経過を見る予定ですので、あくまでも参考程度に収めておいてください。
今回最も活躍したサイバー・ドラゴンですが、少し懸念点が出てきました。それはバレットネオスの存在です。今回の分布には詳細を記載しておりませんが、密かに分布を挙げてきています。バレットネオスに関しては後述しますが、苦手とするバレットネオスが今後どう影響するかは現段階では分かりません。ですが、注意は必要になるかもしれません・・・

[その他]
その他のデッキに関しては別段特筆することはありませんが、1つ1つを見ると非常に興味深いマッチアップなどはいくつか存在します。ただしマッチアップ数が少ないため、今回はここに記述せず、次週のR-Warsで期待をしたいと思います。

さて、次は上記の戦績表を基にデコリンが独自のTierリストを作成したので、そちらを見ながらお話していきたいと思います。



Tierリストおよび環境テーマの採用スキル

主要テーマの勝率と相性表を基にTierリストを作成しました。また同時に採用されているスキルを一緒に見ていきましょう。

今回はR-Warsの戦績およびシェア率を参考に、各テーマの構築や採用札の傾向を分析した上で、Tierリストを作成しました。リストを作成する時にかなり厳選をしたため、リストに入れたかったテーマがいくつもあります。その点を踏まえた上で、今デコリンが分析をした上で環境をこう捉えていると思っていただければと思います。また冒頭でもお話しましたが、今の環境は採用札や構築によっては相性が変わりますので、あくまでも参考程度に見ていただければ幸いです。
では早速見ていきましょう。

Tierリスト

新レギュレーションが適応になり、各方面から情報をかき集めた結果、このようなTierリストとなりました。

まずTier1である領域海皇は現環境の中でもTOPクラスの対応力の持ち主であり、構築の自由度の高く、あらゆるテーマに対して対策を取れるため極端な不利対面はありません。その点を評価してTier1としています。
サンダー・ドラゴンは現環境でTOPクラスのデッキパワーを持ち、特にレヴィオニアは罠テーマが主流になりつつある現環境において最も脅威となる存在になります。これを容易に構築できるサンダー・ドラゴンが弱いわけありません。ただし、レヴィオニアにアクセス出来ないと少し苦しい盤面もありますが、今このデッキパワーを捲るテーマが存在しないため、今回その点を評価してTier1としています。
堕天使はセプター・スローネのコンボが以前よりも期待値が減りましたが、このコンボが成立すると一気に5アド程度を稼ぐことにあるため、非常に驚異的です。現環境ではコズミックサイクロンを採用するテーマが少ない傾向にあり、神属の堕天使や堕天使の戒壇を除外される心配の減ったことで、堕天使の展開力を止めることが難しくなりました。現環境が低速化した理由はこの堕天使の存在が原因となります。1度回りだすと止められるケースが少ないため、今回その点を高く評価してTier1としています。

上記の領域海皇、サンダー・ドラゴン、堕天使は決して頭1つ抜けている存在ではありませんが、現環境において最も脅威的存在であることには間違いありません。前述していますが、この3テーマが今後の環境を牽引していくことになるかなと思っています。
Tier1はある程度固定化できたかなとも感じています。ただし今後どうなるかは分かりません。

Tier2から下は正直団子状態です。新レギュレーション適応から間もないため、非常に判断しにくい状況ですが、どのテーマがTOPに君臨してもおかしくはない状況です。

そのため今後のTierリストが日を重ねるごとに細かく変化すると思いますので、今後デコリンが作成するTierリストにぜひ注目していただければと思います。

では、次に主な主要テーマの採用スキルを見ていきたいと思います。
採用スキルに関しては以下の通りになります。

スキル分布



まとめ

ここまでお読みいただき、ありがとうございます。
今回の記事は第7回目となりました。これもご購入いただいた皆様をはじめ、色々な方に支えられているためです。改めて感謝申し上げます。終わりまでもう少しございますので、宜しければ最後までお付き合いいただければ幸いです。

さて、私事ではありますが、今回嬉しいことがありました。それはRW等の配信を行っている根尾ちゃんTV!!の根尾さんからお声かけいただき、今後のRWやDFの配信で分析した資料等を使っていただくことになりました!!!!!
これは非常に嬉しい出来事で続けてきて良かったと思っております。これも皆様が拡散していただいたりなどご協力いただいたたおかげだと思っております。改めてお礼申し上げます。
今後もnoteの執筆を続けていくと同時に根尾さんの配信で視聴者の皆様に楽しんでいただけるように尽力致しますので、今後とも宜しくお願い致します。

常に重箱の隅まで調べ上げる意識を持って分析をしているため、今回のnoteも自信を持って、皆様に提供させていただいております。なかなかここまで調べ上げているnoteはないのではないかと思います。引き続き、皆様にとって有益な情報となるように頑張って分析をして参りますので、応援していただけると嬉しいです!!
また、恥ずかしながら私はまだ無名です。このnoteをより多くの方に届けたいため、皆様のお力をお借りできれば幸いです。お手数でなければ、今回noteの告知したツイートの「リツイート」や「いいね」をしていただけると物凄く喜びます!!ぜひ宜しくお願い致します。

引き続き、今後とも宜しくお願い致します。

この記事が皆様の有益な情報となり、少しでもお力になれたら幸いです。


では改めてお買い上げいただき、誠にありがとうございました!
今後も楽しいリンクスライフを送っていきましょう!

※このレポートに記載している内容は営利非営利関係なく、執筆者の許可なしで転記、転載などを含む2次利用を禁止とします。ご理解の程宜しくお願い致します。


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