第7回 R-Wars Third Seasonレポート[Final1+Week7]
こんにちは。デコリンと申します。
noteを開いていただき、誠にありがとうございます!
今回のnoteの告知ツイートに「RT」もしくは「いいね」やnoteに「ハート」、「コメント」を送っていただけると今後の執筆活動の励みとなりますので、何卒宜しくお願いいたします!
さて、今回は現在開催されているR-Wars Third Season[Final1]のデータの集計が終わったので、作成した資料を基に分析内容を皆さんに公開したいと思います。また諸事情により公開できなかった[Week7]のデータを1部公開して今回の[Final1]のデータと比較をしながら前回の環境からどのように変化したのかを皆さんと一緒に見ていきたいと思います。
何故、今回R-Warsのデータをまとめようと思ったのかを簡単に説明させていただくと、単純に「強いプレイヤーが集まるR-warsで活躍しているテーマが知りたい!!分析をしてみたい!!」という好奇心から今回分析をすることにしました。
私自身、情報を集めて分析をすることが好きで、以前からKC前などに[環境分析]として各テーマの採用スキル/採用札などの分析をしていました。
上記の資料は前回のR-Wars Second Season [Week1~Week3]の時に作成した資料となります。スキルの採用率や採用札の構築枚数などのデータや情報を各方面から集め、統計を取り、各テーマごとに1つの資料をまとめたりしています。
現在の環境はデュエルリンクス自体のカードプールが大幅に増えたことで、常に採用札や構築が変化し続け、さらには多種多様のテーマが混在する環境となりました。そのため、どのテーマにも可能性があり、採用札やデッキの選択をするためには各テーマの情報が必須となります。ですが、各テーマごとの相性や採用札、構築などの情報を集めるのは一苦労だと思います。
このレポートではR-Warsで使用されたテーマの分布をはじめ、各テーマの詳細な対面勝率の他、Tierリストや各テーマで採用されているスキル・札の傾向を分析したデータを基に執筆しております。また膨大なデータの統計を取って分析をしているため、この記事に自信を持って皆様にお届けしております。
今回のレポートはそういった悩みを解決する手段の1つとして使用していただければと思います。
また今回のレポートはR-Warsに出場されない方にとっても有益な情報となる内容だと思っています。ぜひご覧ください!
R-Wars 3rd Season[Final1]データまとめ
まずは9月27日~10月3日に行われたR-Wars 3rd Seasonの[Final1]のデータまとめになります。私のTwitterアカウントでは下記のように今回使用するデータの1部を先行公開しております。なので1秒でも早くデータを見たいという方は私のTwitterをフォローするといいことがあるかもしれません。
またR-Wars以外でも定期的にTierリストを更新したり、環境のことでつぶやいたりなどしていますので、もしよかったらフォローしていただけると嬉しです。
もし今回作成した資料をR-Warsの配信等に使用したいという方がいらっしゃいましたら、DMやコメントをいただければと思います。ご連絡をお待ちしております!
では、早速まとめたデータを基に作成した資料をご覧ください。
◇◇ 使用テーマ分布 ◇◇
◇◇ スターターデッキ分布 ◇◇
◇◇ Final1 戦績表 ◇◇
環境考察
まずは使用テーマの分布を一緒に見ながらお話していきたいと思います。
今回のFinal1の分布はこのような形になりました。
※このグラフおよび表のデータは試合で使用されたものを集計してデータ化しております。
まず1つ説明をしておかなければならない点が1つ…
今回のR-Warsでは
▸デモンズ・レゾナンス
▸サイバー流奥義
▸竜騎士へ至る道
▸終わらない罠地獄
上記4つのスキルが使用禁止となりました。そのため、今回の新リミットの件も合わせると
▸ガイア
▸リゾネーター
の2テーマが実質使用禁止となることになります。そのため、今回の環境はこの2テーマが居ない世界線となっていますので、ご注意ください。
では分布の分析&解説に入りましょう。
まず資料を見ても分かるように今回の環境を一言で表すなら…
「大ハーピィ時代」と言えるでしょう。
前回のWeek7の環境と比較するとこの言葉のチョイスの意味が分かるかと思います。
今回TOPシェアになったのは【ハーピィ】で圧倒的な採用率でした。
新リミットにより万華鏡がリミット2となりましたが、
▸安定性
▸SCによる盤面の制圧力
▸ハーピィの狩場によるバック除去
▸独自のドローソース(羽休め) 等
を持ち合わせているハーピィはテーマ内で一貫性があり、オノマトが規制により環境から消えた今、特に❝独自のドローソース❞を持っているのは現環境テーマ内ではハーピィのみとなります。
【セプスロ堕天使】
【オノマト】
今での環境TOPを思い返してみるといかにハーピィが現環境で強いかが分かると思います。弱いわけがないんですよね…
まさにどのチームのハーピィが暴れるかという環境で、今回のR-Warsでは最も期待値が高かったテーマの1つだったと思います。そのためハーピィに対して各チームがどのように対策をするかが求められていたことが今回の分布から見て分かります。
2番手には現環境で最強のデッキパワー+現環境でハーピィに有利とされている【サンドラ】が、3番手にはサンドラ絶対許さないマンの【トラミッド】が順に続いています。
これは今回の環境TOPに君臨するハーピィへの対策としてメタがぐるっと1周回った現象で、各チームがハーピィがTOPシェアになることを予想して今回のR-Warsに各チームが臨んだということが分かります。
ではこの3テーマに続いた4番手のテーマはというと…
【月光】が4番手に就きました。これは❝現環境最強のハーピィメタ❞として期待されて分布を増やし、今回4番手に就いたのではないかと考えられます。ここまで来るとメタが何周回るんだ…って感じですが、R-Warsならではの環境かなと思います。
ここで、今回の新パックの実装で注目されている【幻奏】に着目したいのですが…
今回の採用率は【3.9%】と採用率を伸ばすことが出来ず。個人的にはもう少し伸ばしてくるかなと予想していたのですが、今回のように幻奏の天敵であるハーピィが大多数を占めている環境ではなかなか採用が難しい状況かなと思われます。
その他、5番手以降に関しては特筆することがあまりないのでここでは触れませんが、ガイアやリゾネーターが使用できるようになった際に環境が大きく変わる可能性が高いです。その点に関しては後述するTierリストの解説でお話をしたいと思います。
ここまでは分布を見てきましたが、スターターデッキは各チーム何を採用したのかを確認していきたいと思います。
◇◇ スターターデッキ分布 ◇◇
では次にスターターデッキの分布を一緒に見ながらお話していきたいと思います。
今回のFinal1の分布はこのような形になりました。
※このグラフおよび表のデータは試合で使用されたものを集計してデータ化しております。
使用テーマ分布でも圧倒的存在感を出した【ハーピィ】ですが、なんとスターターデッキでもシェアTOPが驚異の38.2%でした。でもこれは納得の数字かなと思っています。上記に挙げたようにハーピィは現環境でTOPになる要素を兼ね備えているため、スターターとして起用するのは理にかなっているかなと思います。またスターターでハーピィが多いと予測していても不利な月光などを当てに行くのは相手の分析をしっかりしていないと非常に難しいです。ましてや新環境になったばかりの今回Final1では相手のデータが旧リミットの環境のデータしかないことも今回のハーピィの採用率に至ったのではないかと思われます。
2番手の【サンドラ】に関しても納得の数字かなと思います。現環境では【孤高の獣】がリミット2になったことで【光の援軍】や【黄金櫃】の初動札と併用できなくなり、大きく初動率を下げる結果となってしまいました。ですが、新ワールドが実装されたことで【オッドアイズ・アドバンス・ドラゴン】をお友達に加えることに成功し、初動率は低下したもののデッキパワーに関しては【レヴィオニア】と合わせ、現環境最強となりました。そう考えるとデッキの発作が起こりやすいことを考えると試合終盤では起用しにくいサンドラを試合序盤で使用することであわよくばサンドラが試合を支配することも出来るため、その期待もあった起用だったのかなと思います。
3番手の【青眼】に関しては正直「うーん」といった感じです。何故起用に至ったかを考えると【狩場ハーピィ】対策なのかなくらいしか思い付きませんでした…。
その他のテーマに関してはここで特筆することはありませんので、次の考察に行きましょう。
◇◇ 主要テーマの勝率および相性表 ◇◇
では次に各テーマの戦績表を一緒に見ていきたいと思います。
※Week7の総試合数が抜けていますが、これは私が多忙のため集計が出来なかったためです…忙しいを理由にしてはいけないのですが許してください…
それではこの戦績表を基に注目したいテーマをピックアップしてお話していきたいと思います。
■ハーピィ(勝率54.0%)
全124試合でこの勝率は非常にいい結果なのではと思います。もう少し試行回数を増やした時にこの勝率が維持できるかになってきますが、基本不利対面である【サンドラ】や【月光】、【領域海皇】以外には5分~有利を取れているのは非常に高いポテンシャルがあるかなと思っています。正直な話領域海皇に勝ち越せていないのは何かしらの理由があると思いますが、試合数が少ないので何とも言えないのが現状です。
■サンドラ(勝率44.4%)
前環境だったWeek3~7でも大体これくらいの勝率だったので、通常運転かなと思います。発作が起こらなければ大体どのテーマにも勝ち越せるデッキパワーがあるので、初動札が削られようと回ってしまえばあまり関係ないようです。また今回はトラミッドと同様に天敵である【ガイア】が分布に存在していないため、今後ガイアが分布に再浮上した際にはもう少し勝率を落とす可能性があると思っています。
■トラミッド(勝率58.1%)
実は個人的に今回の環境の答えだと思っていました。戦績表を見ても分かるようにハーピィに対して勝ち越せないのは明白ですが、ハーピィへの対抗策として用意されたであろう【サンドラ】と【月光】に対して圧倒的な勝率を叩き出していることが分かると思います。また前環境のデータも含めるとトラミッドは苦手な狩場ハーピィ以外には理論上5分~有利を取れるオールラウンダーの役割を果たしているため、今回のような新リミット適用後の環境が読みにくい状況下であるからこそ、私の中ではこのトラミッドを上手く起用することが今回の環境で勝つために必要な鍵と思っていました。
■月光(勝率48.7%)
月光に関してはハーピィへの勝率が期待通りの61.1%と高い勝率を出せているため特に全体の勝率に関しては気にする必要がないかなと思います。ただし、今の環境は月光にとって辛い環境でハーピィには有利を取れるのですが、現環境は【サンドラ】【トラミッド】が多く分布している環境であり、また月光の新たなカウンターデッキとして【幻奏】が強化されたので、今後月光の使用率および勝率に関しては低下する予想でいます。
ここからは4番手以降の考察になります。4番手以降で目を引くのは1つ…
■領域海皇(勝率60.0%)
今回総試合数が少ないため、何とも言えませんが勝利率は脅威の60.0%。しかも他の非公式大会では高確率で結果を残しているため、個人的には注目をしています。また領域海皇は現環境の中でもリミット2の【狡猾な落とし穴】や【月の書】【底なし落とし穴】などの強力なバックをフルで構築できる柔軟性があるため、弱いわけがないんですよね。でも正直環境TOPにハーピィが居続ける限り分布が急上昇するわけではなさそうですが、小回りが利く領域海皇に次週以降注目したいところです。
その他のデッキに関しては別段特筆することはありませんが、1つ1つを見ると非常に興味深いマッチアップなどはいくつか存在します。ただしマッチアップ数が少ないため、今回はここに記述せず、次週のR-Warsで期待をしたいと思います。
◇◇ Tierリスト ◇◇
さて、次は上記の戦績表を基にデコリンが独自のTierリストを作成したので、そちらを見ながらお話していきたいと思います。
まずは作成したTierリストを下記に掲載したので、ご覧ください。
主要テーマの勝率と相性表を基にTierリストを作成しました。
今回はR-Warsの戦績およびシェア率を参考に、各テーマの構築や採用札の傾向を分析した上で、Tierリストを作成しました。リストを作成する時にかなり厳選をしたため、リストに入れたかったテーマがいくつもあります。その点を踏まえた上で、今デコリンが分析をした上で環境をこう捉えていると思っていただければと思います。また冒頭でもお話しましたが、今の環境は採用札や構築によっては相性が変わりますので、あくまでも参考程度に見ていただければ幸いです。
現段階ではこんな感じかなと言った状況です。
Tier1であるハーピィとサンドラに関しては納得かなと思います。ハーピィは前述した通り環境TOPに必要な要素を兼ね備えていることを評価しています。サンドラに関しては現環境TOPのデッキパワーを持っていること以外に
▸現環境が低速ビート環境
▸苦手なネクロバレーやローチの採用が少ない環境
▸オッドアイズ・アドバンス・ドラゴンの採用で強化
この3点も含め、トータルで考えて今回Tier1としています。
ここからはTier2の解説をしていきます。
ガイアは【サンドラ】をはじめ、【トラミッド】【幻奏】に対策を取れることから小回りが利くテーマの1つと考えて評価をしています。ただハーピィに対しては他の大会の結果を見ても勝ち越せていない点を考えるとTier1認定は難しいと判断し、Tier2としています。このハーピィ対面に関しては各チームで相性の考え方が様々だと思いますが、ここの相性に関しては今回データもないため、もう少し様子を見たいと思います。
月光に関しては正直Tier3感はあります。ハーピィに対しては現環境最強のカウンターデッキとしてハーピィが増殖中の今は評価せざるを得ないといった感じです。ただし、【サンドラ】や【トラミッド】、【幻奏】といった不利対面が現環境に多く存在するため、特に今後の幻奏の活躍によってはTier3への降格が早まる可能性が高いです。
ここからはTier3の解説をしていきます。
トラミッドは個人的に評価が高いテーマの1つですが、今回の分布上位にいるテーマと相性を考えると唯一ハーピィを苦手とする以外は5分~有利以上を取れるポテンシャルがあることを評価して今回Tier3にしています。また他の分布しているテーマに対しても非常に小回りが利くテーマなのですが、今回分布していないやや不利対面であるガイアが今後R-Warsに再浮上してくることを踏まえると、正直向かい風かなと思ってこの位置にしています。
幻奏に関しては正直未知数ですが、
▸幻奏の華歌聖ブルーム・ディーヴァ:破壊耐性+効果破壊
▸幻奏の音姫マイスタリン・シューベルト:墓地除外
▸幻奏の音女スコア:手札誘発(ダメステ攻撃・守備力0)
これだけでもかなりのポテンシャルを秘めています。まだ強化されて間もないため、データも少なく判断しにくいですが、スキルによって初動も安定しているため、今後Tierを上げていくと予想して今回この位置にしています。次週以降のR-Warsの結果を期待しましょう。
領域海皇に関しては今回データが少ないものの、前述した通り強力な魔法・罠を採用できる他、他の非公式大会でも結果を残している点を含め、素直に評価しなければならないかなと考えて今回この位置にしています。
次週以降のR-Warsの結果を期待しましょう。
あとがき
以上、R-Wars 3rd Season[Final1]の環境考察でした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
新環境になってから1発目のR-Warsとなりましたが、次週以降ガイアやリゾネーターが環境に再浮上した際に環境にどのように変化が及ぶのかが非常に楽しみです。またハーピィの勢いはこのまま続くのか、各チームの起用などにも注目かなと思います。
常に重箱の隅まで調べ上げる意識を持って分析をしているため、今回のnoteも自信を持って、皆様に提供させていただいております。なかなかここまで調べ上げているnoteはないのではないかと思います。引き続き、皆様にとって有益な情報となるように頑張って分析をして参りますので、応援していただけると嬉しいです!
また最後になりますが、今回のnoteの告知ツイートに「RT」もしくは「いいね」やnoteに「ハート」、「コメント」を送っていただけると今後の執筆活動の励みとなりますので、何卒宜しくお願いいたします!
この記事が皆様の有益な情報となり、少しでもお力になれたら幸いです。
今後とも宜しくお願いいたします。
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