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第8回R-Wars Second Seasonレポート(Final4)

こんにちは。デコリンと申します。
noteを開いていただき、誠にありがとうございます!

今回のnoteの告知ツイートに「RT」もしくは「いいね」やnoteに「ハート」、「コメント」を送っていただけると今後の執筆活動の励みとなりますので、何卒宜しくお願い致します!!

さて、今回は現在開催されている[R-wars Second Season]のFinal4のデータの集計が終わり、各テーマの分析のまとめを皆さんに公開したいと思います。

何故、今回R-warsのデータをまとめようと思ったのかを簡単に説明させていただくと、単純に「強いプレイヤーが集まるR-warsで活躍しているテーマが知りたい!!分析をしてみたい!!」という好奇心から今回分析をすることにしました。
私自身、情報を集めて分析をすることが好きで、以前からKC前などに[環境分析]として各テーマの採用スキル/採用札などの分析をしていました。

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上記の資料のようにスキルの採用率や採用札の構築枚数などのデータを各方面から集め、統計を取り、各テーマごとに1つの資料をまとめています。これはR-Wars Week1の時の資料ですが、KC前にも同じように資料を作り、手元に置きながらKCに臨んでいます。

現在の環境はどのテーマにも可能性があり、デッキ選択をするためには各テーマの情報が必須となります。ただし多種多様のテーマが混在する中で、各テーマごとの相性などの情報を集めるのは一苦労だと思います。
今回のレポートはそういった悩みを解決する手段の1つとして使用していただければと思います。

今回のレポートではR-warsで使用されたテーマの分布をはじめ、各テーマの詳細な対面勝率の他、Tierリストや各テーマで採用されているスキル・札の傾向を分析したデータを基に執筆しております。
自分自身で言うのは恥ずかしいですが、膨大なデータの統計を取って分析をしているため、この記事に自信を持って皆様にお届けしております。
また今回のレポートはR-warsに出場されない方にとっても有益な情報となる内容だと思っています。ぜひご覧ください!!

さて今回は、サムネに選んだ青眼に注目です。非公式大会でも結果を残している青眼ですが、今回のFinal4ではどのように影響を与えたのか?その青眼はRWでも結果を残しているのか?必見です!
その点も踏まえて分析内容をお話して参りますので、最後までご覧いただければ幸いです!

では、分析内容をお話していきたいと思います。



使用テーマ分布

お買い上げいただき、誠にありがとうございます!
ではお話を続けていきたいと思います。

まずはテーマの分布を掲載しておりますので、一緒に見ながらお話していきたいと思います。

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今回のFinal3の分布はこのような形になりました。このグラフおよび表のデータは試合で使用されたものを集計してデータ化しております。

[統括]
全体を通して見ると、環境の分布はほぼ平行線にあり、多種多様のテーマが混在していることが資料から見て分かります。この現環境を作り出した背景には以下のような経緯があります。
前回の環境TOP(旧レギュレーション時)で頭1つ抜けていた聖騎士がスキル✪バランスのスキル修正によりにより衰退することとなりました。またデスペラードもMs.JUDGEとヘッド・ジャッジングの規制によりカップ・オブ・エースとの併用が出来なくなったことに併せて、スキル✪絶対運命力!のスキル修正にこちらも衰退することとなりました。
それに伴い、現環境では2つのテーマが苦手としていた青眼、サイバー・ドラゴンや炎王、月光などが活躍しやすい環境となり、環境上位へと食い込んで来た結果となっています。
今回TOP3だった領域海皇、サンドラ、青眼に関してはFinal2から上位を占めていることからシェア率に関してはこの3テーマで固定化されたと言っても過言ではないと思います。そのため、この3テーマに対していかに対策を取れるかが、今後環境を乗り越えていく1つの方法となるのではないかと思われます。
全体を通して高回転率のテーマが衰退し、相手の盤面をコントロールするテーマが多く分布するようになりました。今回の分布で特に上位テーマでは罠テーマと高回転率のテーマ(ワンキルデッキ)が混在している環境になっており、聖騎士がTOPであった環境と比較すると明らかに環境が低速化していることが分かります。
そのため、今後の環境では罠テーマ(コントロールテーマ)が増加しやすい傾向にあり、特に過去の環境で猛威を振るっていた罠不知火や天気、霊獣が再び環境に食い込んでくる可能性は非常に高いです。
個人的には上記の2つのテーマ以外にも召喚獣ネオスや妖仙獣などのテーマも食い込んでくる可能性が高いと予想しています。

では、1番手から順に各テーマごとに見ていきたいと思います。

[1番手]
1番手は青眼となりました。Final2から3番手としてTOP3を維持していましたが、今回ついにシェア率TOPの座に就きました。
今回シェア率TOPへと躍進した背景には

①天敵テーマの衰退
→聖騎士、デスペラード
②現環境で勢いがある堕天使、サンダー・ドラゴンへの対策

上記2つが大前提としてあります。ですが、今回の大きな要因は構築面にあります。それはアグロ型へ移行したことです。現環境の中で青眼にとって最も脅威であるテーマは領域海皇になります。そのため、青眼はいかに深淵に潜む者を展開される前に処理をする必要性があります。そこで白羽の矢が立ったのが狡猾な落とし穴です。最近では今まで採用が多かった因果切断やホーリーライフバリアなどの罠が抜けている傾向にあり、今の主流の罠は狡猾な落とし穴となります。またアグロ型へと移行したことにより、高確率(約50%)で精霊龍を立てることが出来ます。この精霊龍は領域海皇だけではなく、サンダー・ドラゴンや炎王などといった今の環境で勢いのあるテーマに対して強く出れることから、現環境においてアグロ型はマッチしていると言えるでしょう。

[2番手]

今回の2番手は領域海皇となりました。前回まではシェア率TOPでしたが、今回順位を1つ落とす結果となりました。私のnoteでは領域海皇を幅広く対応できる「オールラウンダー」と表現をしていますが、今回のRWでは多種多様のテーマが蔓延っている環境の中で、より対応力の幅が広い領域海皇がシェア率上位をキープしているのは必然的かなと思っています。
前回のnoteでもお話をしたのですが、改めて今回領域海皇が毎回シェア率上位をキープしているのかを一旦整理をしたいと思います。この背景には以下の理由が挙げられます。

1.深淵に潜む者による墓地にあるカード効果無効
2.[海皇の重装兵][海皇の狙撃兵]などのXYZ素材になったモンスターの墓地効果により相手の盤面を触ることが出来る
3.ネクロバレーや狡猾な落とし穴や月の書など多種多様な強力な魔法・罠を採用できる
4.聖騎士やオノマトのようにコイントスに影響されにくい
※その他にも5.としてサイド制の大会においてはサイドチェンジによってすべてのテーマに対応できるようになる点を挙げたいですが、今回はRWの視点で考えているため、今回は省いております。

上記の4つを見ると、領域海皇がいかに自由度が高く、幅広い対応力を持つテーマだということが分かると思います。RWではこの点を評価され、多くの採用がされたのではないかと思われます。
ただし領域海皇には落とし穴があります。それはデッキ構築の難易度になります。前述しましたが、狡猾な落とし穴、月の書やネクロバレーなどといった現環境で強いカードを採用することが出来る自由度が魅力的ですが、自由度が高い=デッキ構築が難しいということになります。

現段階の分析では

狡猾な落とし穴
月の書
デモンズ・チェーン
サイクロン(もしくはコズミックサイクロン)

上記4枚のカードの採用が主流となっています。最近では禁じられた聖槍が抜けてきている傾向にあるようですが、これは領域海皇の展開中に妨害されるのを防ぐため(特に狡猾な落とし穴)バック干渉が出来るサイクロン(もしくはコズミックサイクロン)が採用されるケースが多くなってきました。また禁じられた聖槍が抜けてきている背景には領域海皇の弱点でもある打点面の低さをカバーすることも理由の1つとして考えられます。
ただし、最近領域海皇の雲行きが怪しくなってきているのは読者の皆様も薄々お気づきかと思います。それは堕天使、サンダー・ドラゴンになります。この2テーマの存在が最近大きくなり、領域海皇にとって脅威的な存在になっています。何故脅威的かというと、今回シェア率TOPの青眼に構築されている狡猾な落とし穴に目線が行き過ぎてしまい、ネクロバレーがメイン構築から外れてきているため、この2テーマの展開を妨害する手立てが1つ減ってしまっている点になります。
これらを見ても領域海皇の構築がいかに高難易度なものだと分かります。領域海皇に関してはいかに環境を読み、構築を寄せるかが今後勝つために必要な要素なのだと思われます。

[3番手]
3番手はサンダー・ドラゴンとなりました。前回の2番手からシェア率落とす形となりました。この背景には環境上位にいる領域海皇や青眼などのテーマに対して有利を取れることから、今回のシェア率に至ったと考えられます。
また最近まで環境を共に歩んだ聖騎士やネクロバレー(バランス剛鬼)の衰退により、サンダー・ドラゴンが環境的に追い風となっているようです。
現環境は多種多様のテーマが多く存在していることで、メタの対象から外れている点もサンダー・ドラゴンがより活躍しやすい環境になっていることが影響していると考えられます。
最近のデータによると聖騎士が衰退したことで、黄金櫃型が少しずつ増加傾向にあり、光の援軍型の採用が少しずつ減少傾向にあることが分かりました。何故、光の援軍型が減ってきているかというと以下の理由が考えられます。

1.聖騎士の先攻展開を捲る必要性がなくなった
2.領域海皇の展開するネクロバレー対策
3.弱点である手札事故率の低下

上記3点を考えると必然的に黄金櫃型の採用が増えてくるのは必然的なのかなと思っています。ただし、ライロギミックではないため、展開力が欠ける点は否めないですが、ライロギミックによる高速展開の爆発力はなくなったものの、黄金櫃による安定した展開や元祖(普通のサンダー・ドラゴン)を採用することで雷鳥龍効果での手札マリガンの際に手札にある元祖を手札に戻すコストが増えるため、解答札(コズミックサイクロン、サイクロンなど)を引き込むことが出来る確率が高くなります。
ただし、最近領域海皇の構築からネクロバレーが外れてきていることから再び光の援軍型が多く採用されるケースが多くなるのではないかと読んでいます。個人的には現環境(今週の環境)では光の援軍型の方が強いと考えています。


※現環境は週替わりで変わるので、その点はご注意ください。


サンダー・ドラゴンに構築されているレヴィオニアは現環境でも非常に強力のため、レヴィオニアと相性がいいサンダー・ドラゴンはこのシェア率をキープし続けると思われます。

[4番手]
4番手はサイバー・ドラゴンとなりました。前回のFinal3でも4番手の位置と前回に引き続きシェア率をキープしている状態にあります。この背景には以下の理由が挙げられます。

1.スキル✪バランスの規制による聖騎士の衰退(破壊耐性)
2.領域海王などの罠テーマの増加
3.現環境で有効的な月の書(もしくは死者への供物)の構築

この上記3点を考えると現環境への解答として1番可能性が高いテーマなのではないかと個人的には考えています。現環境が低速化してきている中でサイバー・ドラゴンのような高回転率のテーマがどのように活躍するかによって再度環境が大きく変わりそうかなとも思っています。
さて、構築面に関しては月の書が実装された当時からあまり変化はなく、汎札として

月の書

アビスコーン

の3枚が多く採用されている傾向にあります。
ここ最近のデータは決して多いわけではありませんが、前回までの戦績表では環境上位の青眼、領域海皇、サンダー・ドラゴン、堕天使に勝ち越している点を考えると思ったほど上位のテーマに対して苦手ではない?と考えています。そのため、現在1番煮詰めるべきテーマと言っても過言ではありません。
ただし1つ懸念点があります。それは苦手としている炎王です。サイバー・ドラゴンの下には苦手とする炎王が控えています。そこまで対面のデータが多いわけではありませんが、ここ最近では炎王に対して勝ち越せていない点から、現段階の唯一の天敵と言っても過言ではありません。この炎王の推移にも大きく左右されそうかなとも思っています。

[5番手]
5番手は炎王となりました。前回からなかなかシェアを伸ばせずにいますが、これは環境上位にいる青眼の影響を大きく受けていると思われます。青眼の精霊龍の効果は炎王にとって非常に驚異的存在で、現在の青眼はアグロ型(展開型)が主流となってきているため、高確率で精霊龍を展開出来るようになっています。そのため、青眼が環境にいる以上炎王はシェア率を伸ばしにくい状況は変わらないと思います。ですが、炎王は領域海皇月光サイバー・ドラゴンに対して有利を取れることから、これらのカウンター的存在として今後重宝される存在ではあると思われます。環境的には厳しい立ち位置になりますが、最近ではスキル✪魔導招来を採用した型が少しずつではありますが、増加傾向にあり、アレイスターとの混合型を使用するプレイヤーが出てきました。この型がどのように影響するのか今後に期待したいと思います。

[6番手]
6番手は堕天使となりました。新レギュレーション実行に伴い、シェア率は減少する形となりましたが、その力は未だ健在です。
その理由は強力なドローソースにあります。セプター・スローネのコンボに加え、イシュタムによる2ドローは現環境にはない強力なドローソースを持つテーマとなります。これに伴い、コンボが決まれば高速で展開出来る点を考えれば、未だその力は衰えてはいません。
今回の新レギュレーションに伴い、スキル✪あーばよ!が規制されたことで新たに粉砕堕天使レベル同調堕天使の2つの型が新たに確認出来ました。粉砕堕天使は堕天使フルパワー時代の象徴でもありましたが、レベル同調堕天使は新規の型のため、デコリンが情報をかき集めてきました。簡単に特徴をまとめると以下のようになります。

レベル同調堕天使 -特徴-
1.LP調整が他のデッキよりもしやすく、3体展開もしやすい
2.2枚目以降のセプターが腐りにくく、バック干渉もXYZに任せることができるので、月の書が入れやすい
3.ランク4XYZがしやすくなった(主にデッドリー・シン)

これらの点を踏まえるとまだまだ堕天使は舞える環境にあると考えています。実際に前回のFinal3では勝率63.4%と驚異的な結果を残しました。
また最近の分析から今まで苦手とされていた青眼に対しての認識が変わり、絶望提な不利対面ではなく、微不利程度になっていることが判明しました。またその他の下位テーマに対しても有利盤面を取れることから、堕天使の存在はまだ環境に影響を与えること間違いなしです。

[7番手以降]
7番手以降のテーマに関しては決してデッキパワーが低いわけではありませんが、現環境との相性が難しい点やデッキパワー・安定性などといった点が影響し、シェア率を伸ばせずにいる状態ではないかと思われます。ただし、分布のブラフを見ていただいても分かるように、全体と通してシェア率がほぼ平行線上になっている状態です。そのため、使用するプレイヤーの構築力・環境への理解度・チームでの戦略などが大きく関与することになります。



スターターデッキ分布

では、次にスターターデッキの分布を見ていきたいと思います。

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今回のスターターデッキの分布はこのようになりました。

さて今回のスターターデッキTOPはテーマ分布に引き続き、青眼がTOPとなりました。これは前回のスターターデッキTOPだったサンダー・ドラゴンを見越しての採用になったのではないかと思われます。また前述してますが、最近の青眼の構築はアグロ型で狡猾な落とし穴を多く採用していることから領域海皇にも微有利を取れることが分かり、領域海皇の対策としても青眼が今回スターターデッキになったのではないかと考えられます。
また今回注目したいのはスターターデッキのTOP3に堕天使が上がってきている点です。前回は5番手に落ち着いていましたが、徐々に上がってきています。この背景として前述していますが、セプター・スローネのコンボ及びイシュタムによる2ドローが現環境にはない強力なドローソースを持つテーマとなり、決まれば盤面をひっくり返すのは難しい点を評価され、今回のスターターデッキに採用されたのではないかと思われます。
前回のFinal3までは領域海皇、サンダー・ドラゴン、青眼でスターターデッキが固定化されてくると考えていたため、正直予想を裏切られる結果になりました。ただし、そこまで大きな差はないため、一時的なものと思われます。



Final3環境との比較

では、ここでFinal3からの環境の変化を見ていきたいと思います。
まずはFinal3とFinal4の分布資料を並べて比較していきます。

Final3の分布

分布(Final3集約)

Final4の分布

分布(Final4集約)

比較しても分かるように環境上位の3テーマの顔ぶれは上位のみの推移の変化はありますが、3テーマ以降のテーマに関しては顔ぶれが変わっていることが分かります。前回シェア率を伸ばした月光は今回シェア率を落とし、その代わりに炎王や堕天使が上へと上がってきた形となりました。この結果を見ても分かるように現環境が週替わりで環境が変わる状態になっています。そのため、この情報をいかに早く掴んで対策をするかが今後の大きな鍵となりそうかなと思います。



主要テーマの勝率および相性表

まずはFinal4の各テーマの戦績表をご覧ください。

戦績表

では、戦績表で注目したいテーマをピックアップしてお話していきましょう。

[堕天使]
堕天使は勝率58.8%と前回のFinal3に引き続き、今回最も高い勝率を出しました。特に注目したいのは、苦手対面であるサンダー・ドラゴンと青眼とのマッチアップを今回克服している点です。vsサンダー・ドラゴンは71.4%、vs青眼は52.9%と各々50%以上をキープできたのは非常に良かった点かなと思います。新レギュレーションになり、まだデータが少なくこの勝率の要因は何かは分かりませんでしたが、以下の要素が大きく絡んでいるのではないかと思われます。

①月の書による堕天使モンスターへの攻撃を妨害
②テスカトリポカを優先的にサーチするプレイング
③ランク4XYZのデッドリー・シンを出せるようになることで高打点モンスターを処理しつつキルが取れる
※レベル同調堕天使の場合
④希望皇ホープ・レイによるワンキル

これらの点が影響しているのではと考えられます。
前述していますが、青眼とのマッチアップは微不利程度に落ち着いていることが分かっていますが、対サンダー・ドラゴンへの相性も見直す必要がありそうです。

[青眼]
青眼は勝率57.5%と堕天使に次いで2番目の結果となりました。ここで評価したいのは領域海皇サンダー・ドラゴンサイバー・ドラゴン炎王…と環境上位のシェア率にあるテーマに対して高い勝率を出している点です。
改めて青眼がアグロ型に移行している点と精霊龍が環境にマッチしていると言えるでしょう。

[サイバー・ドラゴン]
サイバー・ドラゴンは勝率55.9%と決して突出するような内容ではありませんが、ここ最近の結果をみると50%台中盤から後半の勝率をキープしていることから、目を離すことは出来ませんでした。今回はシェア率上位に食い込んでいますが、結果を残している背景には以下の点が挙げられます。

①環境の低速化に伴い、得意対面である罠ビテーマが増加した
②シェア上位の領域海皇・サンダー・ドラゴン・青眼に勝ち越している点
③苦手な聖騎士、霊獣やバレットネオスの分布減少

今回はシェア上位のテーマ対して勝ち越してはいませんが、過去のデータではほぼ勝ち越している点を見るとまだ目が離せない存在かなと思っています。

[領域海皇]
領域海皇は勝率47.1%と今回は厳しい結果となりました。この背景には青眼の存在が大きく関与していることが分かります。前回までの勝率は勝ち越していたvs青眼ですが、今回は勝率37.9%と大きく負け越していることが分かります。これは前述したアグロ型+狡猾な落とし穴という青眼の変化に対応出来なかったことが要因の1つとして考えられます。ただし対策が分かれ、その環境に順応できるのが領域海皇の良い点です。まだまだ環境的にも強い領域海皇が今後どのように変化していくのか非常に楽しみであります。

[サンダー・ドラゴン]
サンダー・ドラゴンは勝率43.1%と今回も結果が出ず低迷しています。マッチアップ的に考えると現環境TOPクラスと言っても過言ではありませんが、試合の配信をチェックすると手札事故に大きく苦しまれている場面を多く目撃しました。また環境上位にいる青眼や堕天使とは違いドローソースを持たないテーマとなるため、他のテーマと比較するとドローソースがない分、以前の環境で猛威を振るったカラクリと同様に手札事故が起きてしまった場合何も出来ない状態に陥るため、そこからワンキルされてしまうことも多いです。また最近のサンダー・ドラゴンの傾向ではクリボールよりもD.D.クロウを採用することが多く、手札事故が起きてしまった場合に防御となる札がない点も大きく関与していると思われます。

[その他]
その他のデッキに関しては別段特筆することはありませんが、1つ1つを見ると非常に興味深いマッチアップなどはいくつか存在します。ただしマッチアップ数が少ないため、今回はここに記述せず、次週のR-Warsで期待をしたいと思います。

さて、次は上記の戦績表を基にデコリンが独自のTierリストを作成したので、そちらを見ながらお話していきたいと思います。



Tierリストおよび環境テーマの採用スキル

主要テーマの勝率と相性表を基にTierリストを作成しました。また同時に採用されているスキルを一緒に見ていきましょう。

今回はR-Warsの戦績およびシェア率を参考に、各テーマの構築や採用札の傾向を分析した上で、Tierリストを作成しました。リストを作成する時にかなり厳選をしたため、リストに入れたかったテーマがいくつもあります。その点を踏まえた上で、今デコリンが分析をした上で環境をこう捉えていると思っていただければと思います。また冒頭でもお話しましたが、今の環境は採用札や構築によっては相性が変わりますので、あくまでも参考程度に見ていただければ幸いです。
では早速見ていきましょう。

Tierリスト

新レギュレーションが適応になり、各方面から情報をかき集めた結果、このようなTierリストとなりました。
では1つ1つ選出理由も踏まえて、説明していきたいと思います。構築面や相性などは上記である程度前述しておりますで、ここではそれ以外の部分を含めて簡潔的にまとめさせていただきます。
※この表では各Tierごとに左から右へと見てください。各Tierの最も左にあるテーマが強いということになりますので、ご注意ください。

ー Tier1 ー

[堕天使]
領域海皇に有利、青眼に対しては昔の絶望的に不利ではなく現在は微不利から微有利を取れる実力があります。また下位にいるサンダー・ドラゴンには相性的には微不利ですが、その他の下位テーマに対して有利を取れるところを評価し、Tier1最上位としています。

[青眼]
今回評価を上げた理由は苦手と思っていた領域海皇に対してある程度勝ち越せるという結果が出たためです。ですが、個人的には今回のTier1に関しては少し過大評価している部分があるかなと思っています。有利と思っていてた堕天使には特段有利ではなくなり、サンダー・ドラゴンに対しては精霊龍を展開して蒼顔の銀龍を着地させたとしてもイングナルに盤面をひっくり返される点を考えると正直、近日中にはTier2降格圏内になると思っています。ただし、現環境での精霊龍は非常に強力です。

[領域海皇]
今回はTier1と評価をしていますが、正直Tier2降格ラインだと思っています。上位にいる堕天使、サンドラが相性的に厳しく、青眼も狡猾な落とし穴をメインに採用しているため、展開中に妨害されるケースが多くなりました。また後述する不知火が環境に復権したことでさらに環境的に追い打ちをかけられることを懸念すると来週にはTier2降格も免れないかなと思います。

ー Tier2 ー

[サンドラ]
事故率を考慮しなかったら間違いなくTier1TOPクラスと言っても過言ではありません。前述しましたが、デコリンがサンドラを今1つ評価していない点はドローソースがない点にあります。堕天使、青眼、サンダー・ドラゴンの共通点は初手事故が起きてしまうと何もできない点です。ですが、堕天使にはセプター・スローネのコンボ+イシュタムによる2ドロー、青眼には調和の宝札による2ドローといった独自のドローソースが存在します。ですが、サンダー・ドラゴンにはそのドローソースがない分、2テーマと比較すると事故率は高くなることになります。ただし回った時はTier1である3テーマに勝ち越せる点を評価してTier2としています。

ー Tier3 ー

[サイバー・ドラゴン]
領域海皇にはトータルで見ると勝ち越していることを評価していますが、その他の上位テーマには基本的に不利です。そのため、Tier1やTier2には食い込めないけど、その他の下位テーマや環境外テーマに対して有利を取れることからTier3としています。

[炎王]
青眼以外の上位テーマに関しては五分五分くらいの相性となっています。ワンキルテーマに強い炎王ですが、現環境ではワンキルテーマよりも罠テーマが多く分布してきているため、評価を少し落としています。ですが、下位テーマに存在するサイバー・ドラゴンや月光などのカウンター的存在のため、まだ活躍の場は多いと思われます。ですが、最近環境に復権した不知火に対して現段階ではあまり有利的盤面を取れそうにない点を考え、今回Tier3としています。

[オノマト]
正直、環境降格ラインかなと思っています。後攻+局所であれば上位テーマを完封出来る程力はありますが、要求値が非常に高いです。また炎王の分布が少し減りそうな点と環境に復権した罠不知火が今後結果を残していくとオノマト的には追い風ではかなと思います。この2テーマの分布が今後のオノマトの行く末に影響しそうかなと思っています。ただし青眼がアグロ型がメインになっているため、相性的には厳しくなるかなと思います。そのため、環境上位に食い込めるかというと正直食い込める感じは今のところないです。

[罠不知火]
相性をまだ把握していないため、現在はこの位置としています。ただ環境復権はしていると予測しています。特にデス・サムライが現環境の汎用魔法・罠に対して非常に優秀で、特に環境的に狡猾な落とし穴が流行しているため、処理されても後続を作ることが出来る点は評価したいです。あとはコーラル+アンスカ(ハ・デス)で6000オニマルを作れるため急激にワンキルへ方向転換も出来る点も無視できないかなと思います。これらの点を評価して今回環境に復権したと考え、Tier3としています。ただし実質Tier2の素質はあるかなとも思っていますが、今後の結果次第で大きく変わりそうです。

今回はこのようなTierリストとなりましたが、日を重ねるごとに細かく変化すると思いますので、今後デコリンが作成するTierリストにぜひ注目していただければと思います。

では、今回の環境テーマの主なスキル分布をご覧ください。
採用スキルに関しては以下の通りになります。

スキル分布



まとめ

ここまでお読みいただき、ありがとうございます。
今回の記事は第8回目となりました。これもご購入いただいた皆様をはじめ、色々な方に支えられているためです。改めて感謝申し上げます。終わりまでもう少しございますので、宜しければ最後までお付き合いいただければ幸いです。

さて、私事ではありますが、今回嬉しいことがありました。それはRW等の配信を行っている根尾ちゃんTV!!の根尾さんからお声かけいただき、今後のRWやDFの配信で分析した資料等を使っていただくことになりました!!!!!
これは非常に嬉しい出来事で続けてきて良かったと思っております。これも皆様が拡散していただいたりなどご協力いただいたたおかげだと思っております。改めてお礼申し上げます。
今後もnoteの執筆を続けていくと同時に根尾さんの配信で視聴者の皆様に楽しんでいただけるように尽力致しますので、今後とも宜しくお願い致します。

常に重箱の隅まで調べ上げる意識を持って分析をしているため、今回のnoteも自信を持って、皆様に提供させていただいております。なかなかここまで調べ上げているnoteはないのではないかと思います。引き続き、皆様にとって有益な情報となるように頑張って分析をして参りますので、応援していただけると嬉しいです!!
また、恥ずかしながら私はまだ無名です。このnoteをより多くの方に届けたいため、皆様のお力をお借りできれば幸いです。お手数でなければ、今回noteの告知したツイートの「リツイート」や「いいね」をしていただけると物凄く喜びます!!ぜひ宜しくお願い致します。

引き続き、今後とも宜しくお願い致します。

この記事が皆様の有益な情報となり、少しでもお力になれたら幸いです。


では改めてお買い上げいただき、誠にありがとうございました!
今後も楽しいリンクスライフを送っていきましょう!

※このレポートに記載している内容は営利非営利関係なく、執筆者の許可なしで転記、転載などを含む2次利用を禁止とします。ご理解の程宜しくお願い致します。


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