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びっくりする着やすさ!!ストレスゼロの着心地と相反して、ドレッシーに格好良く決まるデッコーロウォモのシャツ

STORY Vol.15 – 深町拓三 氏(花職人/MASTERインストラクター)

Japan Florist of the year 2018(日本花職杯)の決勝で、decollouomo(デッコーロウォモ)のシャツを初めて着た時はびっくりしました。コンテストで作品をつくっている時はすごく動きます。集中もしますし、強い照明も当たっているので、汗びっしょりになるんです。例えると、テニスを1ゲームやるくらいの運動量。そんな時でも、decollouomo(デッコーロウォモ)のシャツの場合は、全く気にならなかったというのが第一印象でしたね。

開発されたconcorde(コンコルド)素材は、吸水速乾性、吸湿・放湿性の機能が高くて素晴らしい。今まででしたら、シャツが汗でびっしょり濡れてしまうので毎回着替えていましたが、decollouomo(デッコーロウォモ)のシャツだと作品をつくり終える頃には既に乾いているので、コンテストが終わるまでずっとそのままでした。そして、肌触りが良くて、とても柔らかい。concorde(コンコルド)素材は、体の動きに合わせて柔軟に伸縮してくれるので、とにかく動きやすいですね。シャツは堅苦しいというイメージがあって、あまり好きじゃなかったのですが、decollouomo(デッコーロウォモ)のシャツの場合は、普段Tシャツやポロシャツを着ているような感覚で過ごすことができる。でも、鏡で自分の姿を見ると、そのリラックスした感覚とは相反して、ドレスアップして格好良く見える。単純に「このシャツは良いなあ」って思いました。

本当にびっくりしますよね。この着やすさ。
すっかりdecollouomo(デッコーロウォモ)のファンになりました。
1月にJapan Florist of the year 2018(日本花職杯)の優勝記念パーティーがあるので、その時にも着用させていただきます。

想像したものを作りたくてのめり込んだ花の世界

父親が転勤族だったので幼少期は九州を転々としていたのですが、中学2年生の時に今の活動拠点である福岡に来て定住しました。高校卒業後は、とくにやりたいこともなかったので、とりあえずフリーターをしながら生活していました。そんなある時、家の近所の花屋でたまたま求人募集の張り紙を見つけたんです。そこで店員さんがさしている綺麗なアレンジメントを見て、自分でもやってみたいと就職したのがお花屋さんになったきっかけです。お花に特別興味があったわけでもなく、知識も全くありませんでした。子供の頃から物作りが好きだったわけでもなく、プラモデルでさえも最後まで作りきれない子だったんですが…。

実際にやってみると、全然うまくできないんです。
花束にしてもアレンジメントにしても、自分が想像したものが作れなくて悔しかった。ちなみに、その時に花束のつくり方を教えてくれた店員さんが、今の妻なんです。とにかく厳しくて…。それから勉強するようになって徐々に花の世界にのめり込んでいきました。

一通り学んでからは、色々な仕事を請け負っている大きい花屋に移りました。
その頃からコンテストに出るようになったんです。しかし、結果はずっと落選続きで、「会社の評判が落ちるからもう出るな。」と先輩方からよく言われていました…。めげずに続けていくうちに少しずつ結果を出せるようになってきて、認めてもらえるようになりましたね。そのあとは小売店に移って、お客様の要望に応えた花束やアレンジメントを提供することを経験し、31歳の時に独立して自分のお店を構えました。

それからは、様々なコンテストに参加して作品をつくりながら、週に1〜2回の頻度で定期的に取引先の生け込みをしたり、ご来店いただいたお客様の要望に沿ったものをつくったりしています。コンテストでは自分が満足できるもの。お店ではお客様や贈る方が喜んでくれるもの。原点を大事にしています。

大切に育てられてきた花で表現するアート作品

コンテストだとテーマがあります。しかし、抽象的なテーマなので解釈次第でいかようにもできる。だから、僕はそのときに作りたいと思ったものを表現します。つくる作品はその時々のマイブームによって変わりますが、この2〜3年は「生きる」というテーマで、生物や人体をベースにした抽象的なものをつくっています。一見これ何かなって思いますが、よく見ると人間の骨や臓器に見えるようなフォルムにしたり。虫に見えるようなフォルムにしたり。もともと綺麗なお花を、そういった別の見方で見せるっていうのはあまりないですから。お花を色として見せたり、形として見せたり、アートとして表現すること。今はそういう世界にどっぷり浸かってやっています。

コンテストの評価の基本は、お花としてちゃんと扱えているか、お花のことをちゃんと見れているか。僕は人に教えるとき、「お花は赤ちゃんのように扱いなさい」と言います。生産者の方が、それくらい気持ちを込めて大切に育ててきたものですから。僕ら花屋は、お花がないと何もできない。生産者の方がお花をつくってくれるから、僕らは作品をつくることができるんです。大切に育てられたお花を、どうやってもっとよく見せられるかというのが僕らの仕事。だから、作品につくり変えるときには、そういうことをちゃんと考えてお花を触らないといけない。作品というのは、お花を合わせながらも1つ1つをちゃんと見せてあげて、さらに綺麗にすることなんです。

10年間追い求めて、やっと掴んだ平成最後のチャンピオン

Japan Florist of the year 2018(日本花職杯)には、10年間出場してきました。10数年前に福岡で開催された九州大会を観に行った時、参加者たちの作品とパフォーマンスに感動して、いつか自分もこのコンテストに参加したいと思ったのがきっかけでした。本戦に上がるまでには全国各地区ごとに予選があるのですが、はじめのうちは九州・沖縄ブロックでずっと予選落ち…。少しずつ評価をいただけるようになって、全国大会に何度も出場させていただきましたが、行くたびに全国の強者と自分の実力の差を感じさせられていました。2013年は3位、昨年2017年は惜しくも2位。どうしても1位になれなかった。

ここ数年は優勝する事だけを考え、全国レベルにスキルを上げるための自分との闘いでした。それまでは、「周りに勝ちたい!」「あの人はどんな作品をつくるのだろう?」と、周りのことを気にしてばかりいましたが、人と比べるのではなく、自分が納得できる作品づくりに徹してきました。とくに、今年1月に開催された花職向上フラワーフェスティバル2018で優勝してからは、周りに合わせずに自分が良いと思うもの、自分が心から好きだと思えるものをつくろうという考えになりました。どうしても周りのことが気になったり、周りから言われることに影響されてしまったりしていたのですが、そんなことをやっていても何も変わらないなと思って。そうやって自分の信じる道を貫いてきた一年でした。その結果、遂に念願の1位。10年間追い求めてきて、やっと優勝することができました。大きな一つの目標達成です。

実は今年出場するのをやめようかと悩んだことがあったんです。でも、家族や仲間からあと一回頑張ってみたらどうかと背中を押され、今回を最後の挑戦だと思って覚悟を決めていたので、優勝することができてとても嬉しいです。今回の結果は実力が認められた、今まで努力してきたことは間違いじゃなかったと思えた瞬間でした。たくさんの方からお祝いの言葉をもらい、感謝でいっぱいです。特に家族は何年も待たせてきたので大騒ぎして喜んでくれました。優勝したことで、やっとスタートラインに立てたと感じています。今はこれから起こるすべてのことにワクワクしています。今回のJapan Florist of the year 2018(日本花職杯)のテーマ通り、『花でつなぐ 日本 世界』。これを目指したいと思います。

憧れの人 磯部健司さんが教えてくれたこと

花職向上委員会の委員長である磯部さんに出会っていなかったら、チャンピオンになれなかったと思います。彼が教えてくれたことで、僕はお花のことをここまで追求することができました。独立してから今年で11年目になりますが、こうして自分の好きなことを続けてくることができた。彼を通して出会った素晴らしい作品をつくる全国のフローリストの方々を見て、そこに自分も追いつきたい・追い越したいという気持ちをもてたからこそ、探求し続けてこれたのだと思います。そうやってずっと続けてきたからこそ、今があるとも思います。

初めて出会ったのは僕が独立する4〜5年前。26〜27歳の頃。磯部さんがデモンストレーションで北九州にきた時です。その時に彼がつくる作品を見て、とても感動したことを今でも鮮明に覚えています。それは初めて見るお花の扱い方でした。お花でこんなにも表現ができるんだということを教えてもらいました。僕にとって磯部さんは、先生でもあり、友人でもあります。いつか同じステージに並びたいし、追い越したいし、認めてもらいたい。憧れの人ですね。花職向上委員会のメンバーには、僕と同じように考えている人はたくさんいると思います。今回やっとチャンピオンになれて、少しは恩返しができたかな。これから先、少しずつお返ししていこうと思います。

10年間学んできて、やっとマスターインストラクターになることができました。でも、お花の世界はまだまだ奥が深い…。僕も年々進化していると思いますが、磯部さんもどんどん進化しているので追いついていくのが精一杯です。何をするにしてもまだまだですし、同じ目線でものが見れていないなと痛感します。未だに何言ってるかわからないことがありますからね。まだまだ学びたいことがたくさんあります。いつか同じ目線でものを見て、同じものを考えることができるように勉強していきます。

これから全国各地でデモンストレーションを行いますが、磯部さんがあの時のデモンストレーションでつくった同じお花で1回やると決めているんです。当時は何もわからなかったのですが、今だったら理解できるのでやってみたい。それが1つの夢だったんです。この人にお花を習って、いつかデモンストレーションをする時にそういったお花をつくって、当時の僕みたいに影響される若者をつくりたい。お花の扱いってこんなにいっぱいあるんだということを教えたい。そのためにも腕をもっと磨きたいと思います。

お客さんと周りの方々に喜んでもらうために。なりたい自分になりたい

今は目の前のこと。
既に日本各地での仕事やデモンストレーションのお話をいただいています。その1つ1つもらえるチャンスをどれだけ全力で、自分で最高と思えるものをつくれるか。その1つずつにしっかり答えていくことです。同じように日本一になって、世界で活躍している先輩達の姿を近くで見てきているので、その足跡をお手本にしていきます。そうやってちゃんとやり続けていけたら、自分が想像していたものになれるのかなと思っています。人から尊敬されたいということは全くなくて、ただ「なりたい自分になりたい」。ゴールはないんですけどね。自分は商売人ではないから、好きなことをやり続けられるフローリストでありたいです。

何よりもお客さんに喜んでもらうため。
花屋は、贈る人ともらう人の笑顔が見れる。「ありがとう」と言ってもらえる素敵な商売です。今までいろいろやってきましたが、最終的にこの原点に落ち着くんだろうなと思います。なんだかんだ言っても、相手に喜んでもらえないと何の意味もありません。自分の願望とお客さんの願望が合わさるところで、ずっとやっていけたらいいなと思います。

そして、恩返しをしていくこと。
活躍するということ、広めていくということも1つの恩返し。今まで周りに助けられてきたので、これからは周りにしてもらったことをお返ししたり、必要としている人を助けたりしていくことが大事だと思っています。


深町 拓三
・花職人/Professional Florist
・花職向上委員会 MASTERインストラクター

オフィシャルサイト http://www.flower-d.com/

<経歴>
・Japan_Florist of the year 2018 総合1位(日本花職杯 優勝)
・第一回 花職向上フラワーフェスティバル コンテスト 1位
・九州花卉装飾選手権 長崎大会 長崎知事賞
・Japan_Florist of the year 2017 総合2位
・Japan_Florist of the year 2013 総合3位
・福岡県フラワーデザイン品評会 知事賞
他 入賞多数

<Japan_Florist of the year(JOY) – 日本花職杯>
フジテレビフラワーネットが加盟店(全国1700店)を対象に年1回開催しているフラワーアーティストの頂点を競うコンテストです。全国13ブロックの地域予選を勝ち抜いてきた代表者達と、昨年決勝まで出場したファイナリストが公開競技で行います。審査は、フラワーネットに加盟するデザイナー3名と、花業界の外部審査員3名で行います。

〇基準は下記5つのカテゴリーを総合して得点が与えられます。「基礎技術」
基本的なテクニック~特殊なテクニックまでその作品においての評価。
「デザイン性」
感性の豊かさ、表現力の多彩さ、オリジナリティーなど。
「完成度」
最終仕上げの美しさ、植物の配置や扱いなど。
「主旨」
テーマに基づいた作品か否かで評価する。
「ステージ評価」
立ち回り、デザイナーとしての衣装やコメントなど。

https://decollouomo.com/apps/note/story-vol-15-takuzofukamachi/


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