発達障害のある人は体温調節が苦手?過集中には気をつけて
発達障害がある人の特徴として、「感覚過敏・鈍麻」があります。そのせいか、気温の変化に気づきにくく、体温調節が上手くできない人もいるそうです。
『自閉っ子、こういう風にできてます!』という著書では、自閉症スペクトラム(ASD)のニキリンコさん(翻訳家)と藤家寛子さん(作家)が、揃いも揃って「体温調節が苦手!」と語っています。
それを読んで、「私もそう!」って、思わず手を上げたくなりました。
ASD当事者である私は、わりと高温体質。37度も平熱の範囲です。今、ためしに体温を計ってみたら、37度1分ありました。
小学生のころ、微熱が原因でプールの授業に参加できないことが多くて、さみしかったな……37度以上熱があったらプールは見学!って決まりがあったんです。もう、どんだけ体温計ぶんぶん振り回して、水銀の目盛りを下げようとしたことか!
しかも物事に集中するあまり、暑さや寒さが気になっても、上着の着脱やエアコンの温度調整を忘れてしまうんですよね……ただでさえ体温調節が苦手なのに。
今日はそんな感じで、体温調節と過集中にまつわるお話。ちょっとした箸休めなので、さらっと読み流していってください。
6月の○○○事件
あれは忘れもしない、約10年前の6月のこと。私は日商簿記2級を受験するため、ずーっと自宅で勉強に明け暮れていました。
簿記3級は何とか取得できたのですが、簿記2級はそれよりもハイレベル。しかも独学だったため、なかなか理解できません。今思えば、暗算が苦手だし、処理速度も遅いため、とことん向いていなかったんですね……そんなことにも気づかず、脇目も振らずに電卓を叩きまくっていました。
ようやく試験が終わって、肌寒い雨の夜。「ああ、ちょっと冷えるなー」と思って、部屋に寝転がって、手元のスイッチをONにしました。すると、足元がだんだんと暖かくなって、眠くなってきました。
ん?待てよ。
足元が暖かくなるって、どういうこと?
……私は寝返って、手元のスイッチを見ました。
!!!
身体が一気に凍りつきました。私がONにしていたもの。それはなんと、コタツのスイッチだったのです!……よりによって、梅雨の真っ盛りに……
まとめ
発達障害の特徴という点から見れば、こういうことです。
試験勉強に集中しすぎて、6月になってもコタツをしまうのを忘れていた。
体温調節が苦手だから、6月になっても足元が冷える。
この2つが重なったうえでの、悲劇(!?)でした。
いやー、あのときは本当に、自分自身が怖かったです。
それ以来、ゴールデンウィークまでには必ずコタツをしまうようになりました。(それでも5月かい!というツッコミはこの際なしで。私は4月でもコタツを愛用しています。ちなみに関東です)
過集中の傾向があると、暑さや寒さに気が回らず、気がつけば体調を崩してしまうこともあるかもしれません。自分にはそのような傾向があると自覚して、洋服の着脱や暖房・冷房器具の活用など、早めに対策を取るのが肝心ですね。
※ちなみにこの時の簿記2級は、見事落ちました……リベンジはしていません。
勉強するなら好きなこと、得意なこと、無理なく打ち込めることをしようと、今ならつくづく思います。