助産師が体験、子どもの視力の問題
こんにちは、ぶきっちょ助産師です。
私は普段、産院で働いているので、よくお会いするのは生まれてすぐから生後1週間くらいまでの赤ちゃんが多いです。つまり早期新生児期の赤ちゃんなんですが。
出産を終えて入院中のお母さん達から赤ちゃんの目について、
「内側に寄り目になる」とか
「こっち側の目が開いてるところを見たことがない」とか
言われることが時々あります。
でもそんな時は、「様子を見る」
ということが多いかなぁと思います。正常に生まれたお子さんでも、早期新生児期なら一時的な内斜視や左右のまぶたの開きの差は見受けられることがあるからです。
生まれてすぐから産院で検査できる聴覚検査と違って、眼科領域のトラブルはすぐには分かりにくく、成長とともに問題に気が付くことが多いのではないでしょうか。
うちの子の視力は?
どの程度見えているのか
はたまた見えていないのか
見えているにしてもどのように見えているのか
んーまるでコンフィデンスマンjpの中に出てくるセリフのようだ😅
コンフィデンスマンjp大好き。
いえ、こんな言葉遊びはさておき、今回は長男ハカセの目のことについて書きます。
ハカセは絵本を読んでいても、おしゃべりをしていても、絵を描いていても、2歳の頃には色が理解できていたので視力については全く心配をしていませんでした。なので、実は弱視だとわかった時は非常に驚きました。しかも私には馴染みの無い病名だったので、どうしたら良いのかとても慌てました。
そうです、私はこういった学習を十分にして来なかった不勉強で不真面目な助産師でした(そして今も自信を持って、「できる」とは言えない助産師なんですけど)。
なぜ弱視だとわかったのか。
それはハカセが3歳の時、保育園の先生の言葉がきっかけでした。
保育園の同じクラスに、弱視とわかってメガネをかけ始めた、ハカセより月齢の高い女の子がいました。その子は様々な運動を怖がってしない傾向がありました。例えば、ジャングルジムに登るとか、太鼓橋を渡るとかですね。
その子に遅れること数ヶ月、ハカセにも同じ傾向が出ていることに先生が気付いてくれて、教えてくれたのです。
そこから眼科通いが始まりました。検診を繰り返しながら、治療が開始されたのは4歳からになりました。
診断結果は左外斜視、遠視、弱視。
視力を出すためのメガネ👓をかけ始め、右目ばかり使うので左目を使うように意識づけするようにしていました。
この時、
⚫︎遠視よりは近視になってくれる方が良い。
⚫︎子どもの視力矯正は、効果が期待できるのは6歳まで。最大視力をそこまでに引き出したい。
⚫︎9歳までなら治療用眼鏡を作る際に健康保険から給付がある。
ということを説明され、これまで知らなかったことばかりだったので勉強になりました。
そして、目の問題は一生のことなので親としては治療がうまくいくようにと願うばかりでした。
まだ3歳のハカセを眼科に連れて行くと、慣れない環境に緊張して固まってしまいました。何をされるか分からない不安で私から離れられないハカセ。
「うわーい(こわーい)」と涙
眼科の先生も看護師さんもとても優しくて、小さな子どもにも慣れているので、上手に検査を進めてくださいました。
アルファベットのCに似ている切れ目のある黒い輪(ランドルト環という)をハカセが持ち、画面に映る視力表の切れ目の位置に合うように動かして視力を測っていました。
最初はランドルト環を車のハンドルの様にぐるぐる回して遊んでしまったり、集中力が続かなかったりして信ぴょう性のなかった検査ですが、通うごとに慣れ、看護師さんに褒めてもらいながらだんだん正確に測定できるようになりました。
また子どもの場合、正しく度数を測るためにピントの調節力を麻痺させる点眼をしてから視力を測ることがあります。この検査の日は時間がかかり、グズるハカセの機嫌を取るために何冊も絵本を読んでいました。まだ1歳のピョン吉を連れての受診だったので、帰宅後はヘトヘトになっていました。
視力が弱いお子さんは、健康な目をわざと隠して視力が弱い目を使うようにして視力を出させるアイパッチ治療をすることがあるようですが、ハカセはそこまでではなく、メガネによる矯正で少しずつ視力が上がってきました。
今もメガネ生活ですが、近視になったので近視用のメガネをかけています。外斜視の方は治りませんでしたから、今でもハカセの視線の先を追うと、どこを見ているのか分かりません。「こっちを見て」と言っても違う方を見ているように見えます。
眼科の先生が言っていたように近視になったので、とりあえずは良かったのかなぁと思っていましたが、小学校6年生の時に学校で希望者だけが受ける色覚検査でまたしても問題が💦
色覚検査異常あり
えー😱またぁ?
どうやらハカセは色の区別は付くようですが、色の濃淡はわかりにくいタイプの色盲だったようです。
一度は見たことがありませんか。色覚検査のための、数字や図がカラフルな点描に隠されるように書いてある、あの本。石原式色覚異常検査表というのですね。
眼科で再検査してもらいましたが、私にはハッキリ数字が見えるのに、ハカセには見えないというページがありました。ハカセには色の濃淡がわかりにくいのかぁ、とわが子の見え方の異常をまざまざと見せつけられ、またしても愕然としました。
考えてみれば、ハカセが描く絵はいつも赤青黄色緑と色味がハッキリしていました。それも色盲が関係していたのかも知れないなぁと思いました。
外斜視、遠視、弱視、色盲と目のトラブルが続き、今は近視。中学生になってからは眼圧が高いこともわかりました。この上、緑内障のリスクまであるのー😱?
と、ハカセの目のトラブルまだまだ続きそうです。
子どもの目のトラブルについて書きました。お子さんを育てておられる保護者さんが、問題に気が付くための一つのきっかけになってくれたらいいな。
今回はここまでで。
今日も皆様にとって、いい1日になりますように。