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40代、身の丈にあったインテリアの楽しみかた
職業柄いいものばっかり見ているので、いざ自分が買おうと思ったときに「買えるもの」と「ほしいもの」の価格にひらきがあります。
わたしは40代後半、夫は会社員、子どもがふたりいます。京都で戸建ての中古物件を購入し、リフォームしました。一応わたしも働いているのですが、収入は安定していないし、ひとりで家族を養えるほどの稼ぎはありません。
唯一の趣味はインテリア、お金があったらインテリア関連につかいたいです。ブランドバッグや高級メゾンのお洋服は見て楽しむものとして購入対象には入っていませんが、おしゃれでいたいとは思っているので、仕事で着るお洋服はそれなりにいいものを選びたいと気をつけています。
家に関してはわたしが主導権をにぎっていて、好きなようにさせてもらっています。高くても安くても文句はいわれないし、わたしが選んだものをみんながそれなりにうれしそうに使ってくれています。
天井知らずのインテリアをそれなりに楽しむ方法
インテリアは天井知らず、こだわりはじめたらどこまでもつきつめていける分野です。イタリアの高級紳士服やインテリアファブリックをつくっているロロ・ピアーナは、自分のクルーザーで使う椅子の張り地を生地から開発していました。
いいものはほしいけれど、上ばかり見ていてもきりがない。だから今の状態で、じぶんや家族がながく快適に過ごせる部屋作りを心がけています。
そこで今日は、わたしがインテリアをどうやって楽しんでいるのか、身の丈にあったインテリアづくりのポイントをご紹介したいと思います。
ポイント① ちょっといいものをひとつはいれる
先日娘の部屋に新調したのは、フジエテキスタイルのカーテンです。イタリアのリネンに、ウールのなかでも最高級といわれるバージンウールをあわせた混紡なので、感触がとてもやわらかくリネンにはないあたたかさがあります。
腰高の窓ですが、天井から床まで大きめのサイズでつくりました。生地の面積が大きくなるのでその分価格はあがりますが、お部屋がすっきりとみえます。
この生地はドレープとレースの間のような透け感ですが、今回はカフェカーテンをあわせてレース代わりとすることにしました。わたしは窓全体が隠れてしまうのがあまり好きではなく、青空だけはみえるようにしたかったからです。カフェカーテンは手作りなので、いいカーテンを使ってもそれほどびっくりするようなお値段にはなりません。
カーテンにいいものを選んだことで、インテリアにメリハリができたし、毎朝カーテンを開ける楽しみもできました。妥協しないで選べたことで、満足感も違います。
ポイント② ヴィンテージやアンティークをプラスする
ヴィンテージやアンティークは好みがわかれるかもしれませんが、わたしはちょっとだけふるいものをプラスすることでインテリアが生き生きとしてくると考えています。
ふるいものは不思議と、置いた瞬間から「時間の蓄積」をプラスしてくれるように感じるのです。あたらしいものばかりでよそよそしかったお部屋が、アンティークがあることで馴染んできます。最近はあたらしい家具でも「エイジング加工」をしたものもあり、そうした「なじみ」効果を狙っているんだと思います。
装飾も格段に手間がかかっています。いまやっている仕事で装飾的なデザインを加えた造作のチェストをつくっているのですが、ちょっとした加工にも手間がかかり、改めてアンティーク家具の尊さをひしひしと感じています。あたらしい家具でデザインの凝ったものは高価ですが、アンティークなら手が届きます。
ポイント③ 手を加える、模様替えをする
ポイント3つ目は、とにかく自分の手を動かしていろいろなことをやってみることだと思います。ペンキを塗ってみるのもいいし、ステップを家具代わりに使ってみてもいい。家具を窓際においたときと、壁につけて置いたときの違いを模様替えで試してみてもいい。
そうやって手をくわえることで、愛着が増していきます。先日の記事でご紹介した、フローリングのメンテナンスも同じ。
リフォームして8年経ちますが、床のメンテナンスをすることで改めて無垢フローリングにしたときの感動がよみがえってきました。完成されたものばかりじゃなく、ちょっと自分の手を加えられるものをいれておくことで、インテリアの楽しみ方がひろがります。
まとめ
お金があればインテリアが楽しくなるかというとぜんぜんそんなことはなく、興味と行動力があれば、どんどん自分らしいお部屋に変わっていきます。まずは模様替え!そして「愛せるアイテム」をひとつ足してみることからはじめてみませんか。