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パースがあれば、お部屋のイメージはしやすくなる
おはようございます、京都でインテリアコーディネーターをしているDECO-TEです。今日はわたしがお客様のご提案書につけるパースについてお話したいと思います。
最近ではインテリアショップでも自分のお部屋を3Dでつくってくれるお店が多くなってきましたね。ショールームで実際の家具をみても、それが自分のお部屋にきたときにどう見えるのか、正確にイメージするのはなかなかむずかしいので、パースがあると便利です。
わたしは普段Vector WorksというCADを使って平面図をかいているのですが、それをそのまま立体にして、照明をおとしたり、実際につかいたい床材や壁紙などの素材をはりつけたりすることができます。
最近は壁紙の張替えだけといった場合でも、かんたんなパースをつくるようにしています。こちらのパースは、奥へとつづくL字の廊下で奥行き感を感じるようアクセントクロスをご提案した事例です。濃い色の床にあわせて、濃いめのクロスにすると、高級感のある大人っぽい雰囲気になります。
奥の壁にアートを飾ってアイスポットをつくるというご提案で、照明がどのようにあたるのかもイメージできます。
最終的にはイギリスSanderson社のThackerayという壁紙を選びました。石膏のようなムラ感のある地に、落ち着いたゴールドの模様が浮かび上がります。実際にできたお部屋がこちら。
落ち着いた雰囲気は残しつつ、華やかさと明るさを感じられる玄関になりました。パースでは柄の大きさなども確認できるので、大柄・小柄どちらがいいか悩まれている場合も参考になります。
パースの注意点
実はちょっと前まで、パースを出すのをためらっていた時期もありました。というのも、パースはそれ自体が完成されているお部屋のイメージなので、どれもいいように思えてしまう部分があります。
家具が実際にはちょっと大きすぎる場合でも、パースではなんとなくおさまってしまう。あるいはお客様にぜひおすすめしたいA案と、ある問題に対処するためにつくったB案のよさの違いが伝わらない、などなど。インテリアを考える場合はパース(3D)だけじゃなく、ぜひ平面図や高さ関係も検討してくださいね。
それでもお客様にとってすこしでもわかりやすい提案にするため、またそこからたくさんの話ができることもあるので、パース作成と技術向上に努めております。
いまは建築家さんと組んで改修計画をすすめているのですが、建物全体を立体的に把握するために、最初から3Dで検討しています。(わたしの)CAD技術が向上すればするほど早めに細かいところに気がつけるし、ご提案も違ってくるような気がして、図面をかくのがたのしい毎日です。
お部屋の模様替えの際も、ぜひ気軽に利用してみてはいかがでしょうか。