昔の夢中に癒される
『友達のいない私には全て終わってしまった
あの日から』
という歌詞が頭の中でぐるぐる回り出した。昔聴いた大好きだった曲…ネット社会は便利であっと言う間に答えが出た。答えどころか曲自体も聴けて当時レコードやCDをあちこちで探した時代との音楽との近さを感じてしまった。
で、件の歌詞は遠藤京子(響子に改名されたらしいけど私が熱くなってた時代はこの表記)さんの『雨の日のドライブ』だった。恋愛はよその世界のおとぎ話でしかなかった私にとってドライブなんて夢のまた夢で、曲の中にある浮気な元カレに呼び出されてドライブなんて別世界、いや、宇宙規模で遠い話だった。でもその歌の世界と彼女の歌声に夢中だったので歌詞は忘れてしまったつもりでも曲を聴いたらちゃんと口をついて出てくる!昔夢中だったものの定着率は凄い。ここんところの自分の記憶定着率と比較すると段違いだ。
そんなこんなで、Amazon musicで彼女の曲を探して聴き、そこから完全に懐かし曲モード検索に入ってしまい昨晩は夜更かし(笑)。
当時聴いた曲は一瞬で当時の気持ちも戻してくれる。それと共に当時よく分からなかった歌詞が月日を経て自分の中で醸されている事もあるのだと、大江千里の『avec』を聴きながらしみじみ思った。
このアルバムは発売当時には聴いておらず、随分時間が経ってから聴いたのだけど、独特の世界観と寂寥感があって当時は苦手だった。このアルバムを初めて聴いたのは真夏だったけれど、このアルバムの季節は私の中では秋。それも晩秋のイメージ。アルバムジャケットのあの銀杏色が本当にピッタリだ。『17℃』や『マリアじゃない』の切ない歌詞と歌声がとにかくしみる。そして当時はあまり聴けていなかったアレンジもゆっくり聴いて長い間放っておいたパズルのピースがピッタリ来た時のような心地よさを感じている。
今朝はアルバムラスト曲の『avec』がやたらに響いている。
『リビアで午後 始まった戦争は 争いじゃなく隔たりじゃない 寄り添えな無邪気さのせい』
昔夢中だったものに癒される。夢中だったものは無駄な時間だったのではなく今を生きる糧になる。あの時見ていた色じゃない色を月日をかけて見せてくれるプリズムだ。そんなモノにすがって癒されてる辺り、少し疲れているかもしれない。
さてと。
耳から支えてくれる曲も見つかった事だし1日仕事頑張りますか( •̀ᄇ• ́)ﻭ✧