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times in this life we are willing to change

『Swallow/スワロウ』(2019) 雑感&セットリスト

オープニング、何の抵抗もできない子羊が絞められ その肉がディナーの食卓に上がる 口に入る。"喰う"というシーンから始まる。不穏。

今の日本で起こっている政治家による数々の発言や、男性優位社会・旧世代思考を見ると全く笑えない内容の映画になってます。

お飾りとしか見られない 子供を産むためだけの存在、見えない抑圧 監視。壊れていく主人公 ハンター

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実はイラスト・広告業の職に就く事を目指してた(あきらめてない) ハンター。義母も女優になりたかったけど... 結婚によってその道には行かなかった事が軽く示唆されますね。いろいろ諦めて・犠牲にして今の幸せ(お金に不自由ない生活) を掴んだ と。

義母「今あなたは幸せ?それともフリをしてる?」


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義母から渡された自己啓発本 "A Talent for Joy"  by Bing Roden を読んだ後に ハンターの異食症が始まる 笑。try new things! 

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"この日、あなたの人生はきっと変わる
物事がきっとうまくいく日だ~♪ "  と 絶妙のタイミングで流れる。The The -" This is the day"

けれど、どんどん酷くなる異食症...

そして次第に、全ては自分のせいかも...自分が悪いかもと追い込まれて行くハンター。それは自分の出生にまで遡る事になる。男のクズ行為+宗教的価値観 (旧世代思考) によって自分は生まれた。この世界そのものもそう!

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壊れてゆくハンターを夫は受け入れるような優しい言葉をかけますが......これが間違っていた言葉というのが後々 分かってきます。

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本当に言うべき言葉、彼女が言って欲しかった言葉は意外なある人物の口から発せられます。

「君は何も間違ったことはしていない 何も悪くない」


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ハンターの手術中に流れる曲 Molly Drake - "Happiness"

Happiness is come and gone without a warning~♪


カラーコーディネート的に夫は青で、ハンターは緑だと思いました。ハンターが青い服をまとっている時は、彼女がまさに夫色に染まっている時です。緑はハンターが求める世界(自由)の色だと思いました。

ハンターは、昨年公開された「透明人間」の主人公 セシリアの境遇と似ていると思いました(「透明人間」はよりDV強でしたが ) 。まるで『Swallow/スワロウ』という映画が「透明人間」セシリアの前日譚っぽくなっているのですよ。

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エンディング曲 Alana Yorke -"Anthem"

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There are times in this life we are willing to change!今 緑(自由)に染まった!

ではまた。




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