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45歳定年制度がやってくる?

離婚できない結婚制度を、あなたは許容できますか?

おそらく「それは無理だ」と言うでしょうね。
好きで結婚した男女でも、時間が立場状況も変わる。
お互いの心が離れてしまっては、結婚は成り立ちません。

日本の雇用慣行は、離婚を認めない結婚制度とほぼ同じ。
雇用主の解雇には、かなり厳しい制限がついています。
「社長が勝手にクビにできるのでは、働く側はたまったもんじゃない。
だから、会社に縛り付けておくんだ。」
そういう発想ですね。

でも、能力をしっかりと発揮できない社員を70歳まで雇うほど、今の経済情勢は甘くない。
20そこそこで、たまたま入社してきた人を、70歳までどうして面倒見なきゃいけないのか?
自分の家族ならまだしも、アカの他人です。
お互いにメリットがあるのならまだしも、一方的に依存されたら溜まったものではありません。
だから、人は雇わない。そうおっしゃる経営者も多いです。
これが巡り巡って、日本企業の生産性を下げている要因にもなっていると私は考えます。

私のパナソニック時代の先輩に、25歳と50歳で同じ仕事をしている人がいました。
名門国立大学を卒業していますが、とにかく仕事ができない・・・
25歳の時は「キミも幹部候補だけど、実務を知っておかないと」という配慮でしたが。
その後、同期よりかなり遅れて係長にしてもらったけれど、課長昇格に3度失敗。
50歳でも、事務仕事しか任せてもらえません。
同一労働同一賃金というのであれば、給料下げざるを得ないですね。
でも、現実には年功要素も含まれます。
だから、リストラをするしかなくなるわけです。

サントリーの新波社長が、45歳定年制を打ち上げました。
これから議論が進むことを期待しています。
会社に依存する「犬タイプ」の中高年社員が、自己変革を怠っているツケを払わされる時が来たようです。

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決断力 高島 徹
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