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エフェクチュエーションを考える
昨日学んだ言葉「エフェクチュエーション」
優れた起業家の思考と行動原則です。
神戸大学大阪クラブの定例会で、神戸大学の栗木契教授が講演されました。
未来は、いくら予測してもわからない。
ならば自分から影響を与えて周囲を変えていき、可能な限り不確実な未来をコントロールしていけばよい、と考えるスタンス。
これを「非予測的コントロール」(non predictive control)と呼びます。
コロナショックにおける危機対応では、重要な考え方だと思います。
カイゼンで有名なトヨタの事例と比較してのお話。
私は、whatとhowの違いだと感じました。
トヨタの強みは、ガソリン自動車を安く大量に供給できること。
そのためのモノづくりを磨き上げています。徹底したhowです。
ある意味、エフェクチュエーションとは対極にあると思うのです。
でも、トヨタは電気自動車(EV)では出遅れ気味。
膨大なガソリン車の生産工場を捨てる決断が難しいのと。
成功体験が邪魔しているように感じます。
電機業界の事例の方がわかりやすいかも。
ソニーはwhatに強みを持つ会社。
松下(パナソニック)はhowの会社。
マネシタ電器と揶揄されましたが、業績は圧倒的に良かったです。
目的が明確な時代は、howの会社が優位。
でも、先行き不透明な時代はwhatの会社が優位です。
ソニーは、エレキから半導体、金融、エンタメへと事業を拡大。
今や、株価はパナソニックの10倍です。
もっとわかりやすく言うと。
頭でっかちは、情報を収集し、分析し、考えて、行動します。
起業家は、まず行動し、体験を積み、お客様に受け入れられるようにカイゼンします。
危機においては、情報収集と分析をしていては、間に合わないことが多いのです。
私が見聞きした、コロナショックでも業績を伸ばしている会社とは。
まず行動する会社でした。
もちろん、やみくもに行動するわけではありません。
嵐が過ぎ去るのをじっと待つのではダメなのです。
決断力と関係する、いいキーワードを学ぶことができ、とても嬉しく思いました。
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