正解が無い問題に、いかに決断するか
橋下徹氏の「決断力」を読了。
一言で言えば、「手続的正義」に基づいて決断する、ということです。
私は、「正解よりも最適解」といつも申し上げています。
正解があるのは、学校のテストだけ。
100点満点を目指すことができるのは、正解があるからです。
ところが、社会では誰もが納得する正解なんてありません。
それぞれの立場、利害、主義主張、時には宗教などが絡んで、「絶対に正しい」ということはまずありません。
でも、リーダーはそれでも何らかの答えを導かなければならない。
そうした時に役立つのが、「手続的正義」というのです。
これは裁判を思い浮かべていただければ分かりやすいのですが。
原告、被告双方に弁明の機会が与えられ。
裁判官がどちらかに加担することなく、意見を聞いて、最終的に判決を下す。
判決には、双方が従う、という原則あって成り立つものです。
大阪都構想も2回住民投票が行われましたが、2回とも51対49で否決。
どちらが正しいかはやってみなければ分かりませんが、議論を尽くしたら最後は投票結果に従うしかありません。
こういう手続きを経て出された結論は、「正しい」とみなすのが「手続的正義」です。
世の中には、結果論で物事を判断する人、自分の意見だけが正しい!とする人が多いですね。
学者やマスコミなど、責任ある立場にない人は、こうした傾向が強いです。
それでもって、批判する能力だけは高いですから厄介です。
でも、責任者やリーダーは、どんな時にも何らかの答えを出さないといけない。
そのために「手続的正義」という考え方は、確かに役に立つと思います。
大阪で、維新や橋下人気が衰えないのはどういう理由なのか?
大阪以外にお住まいの方には、この本からその理由もわかると思います。
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