見出し画像

優れた言語ロジバン

.i coi ro do
(どうもこんにちは。)

.i .ai mi co'a tavla fi lo lojbo
(私はロジバンについてのことを紹介したいと思います。)

ロジバンとは人工言語のひとつで,述語論理などを軸として作られた極めて論理的な言語です。noteでロジバンと調べたも,それに関する記事が皆無だったので,紹介してみました。

ロジバンという工学言語

みなさん,ロジバンをご存知ですか? 知らないという方がほとんどだと思いますが,この記事を開いた方は聞いたことはあるのではないかと思います。実際には話者数が未詳であまり普及はしてないようです。おもにネット上で話されているらしいですが,あまり活発なやり取りは見かけません。

人工言語ではエスペラント語が有名ですが,これは国際補助語に該当します。ロジバンのような工学言語は国際補助語ほどは需要がないのかも知れません。

工学言語というぐらいですから,とても精密でプログラミング言語のように意味が定めやすいです。

ロジバンの文法

ロジバンはログランという言語を改良して作られました。普段話している自然言語では文法はSVOやSOVというように,言語によって違います。しかし,ロジバンの場合はSVOでもSOVでも表現できます。

$${e.g.}$$ 私はリンゴを食べる
1. mi citka lo plise
2. mi lo plise cu citka

1の文はSVOで2の文はSOVです。2の文で"cu"が増えてますが,これは名詞と動詞(正確には項と述語)を区切るものです。このように文法は割と融通が効くようになっています。これはどんな文も項と述語で構成てきるという考えのもとで実現できています。日常会話では例外はあると思いますが,おおよその場合実現できます。

上の文では"citka"が述語でそれ以外は項です。

ここで,単語の定義を確認します。
Def.
mi - 私
citka - x1はx2を食べる
plise - x1はx2(種類)のリンゴである

loとcuに関してはcmavo(機能語)といい冠詞のような役割をしています。

ここでx1やx2とありますが,これが項を入れる述語のスロットです。関数をイメージします。例えば2変数関数の場合,$${f(x,y)}$$の$${x}$$と$${y}$$が変数です。ここには自由に変項が入れられます。ここで,$${f}$$は"citka"に該当します。そして"mi"を$${a}$$,"lo plise"を$${b}$$と置きます。すると$${f(a,b)}$$となります。こうしてスロットを埋め,関数として機能します。

ここで"plise"に関しては述語として使えますが,"lo"を付けることで項として使えるようにしています。

このように,1つの文に1つの述語だけで表現できました。項と述語が明確に分けられるため,SVOでもSOVでも表現できるということになります。

語彙の拡張

ロジバンの優れた点のひとつとして,単語数が少ないが表現力はあるということが挙げられます。例えば"行く"という意味の"klama"は,なんと5変数述語なので5つもの意味を引き出すことができます。

Def.
klama - x1がx2(到達点)にx3(出発点)からx4(道筋)を通ってx5(手段)で行く・来る


ここにSE類と呼ばれる単語を適用して,

lo klama - 行く人
lo se klama - 到達点
lo te klama - 出発点
lo ve klama - 道筋
lo xe klama - 交通手段

という意味になります。"lo"が付いているため項として使うことができます。"se"や"te"が述語のx1やx2を引き出しています。

はしがき

本記事ではあまりロジバン文を載せませんでした。私はロジバンに大変興味がありますが,未熟なため細かい説明など控えさせていただきました。

以前の投稿で,noteの書き方についての記事でも紹介したロジバンの日記帳ですが,とても楽しいです。ロジバン話者をロジバニストともいうそうですが,もっと増えてほしいです。皆さんもロジバンに興味を持たれたら是非初めてみてくたさい。そして,ロジバンがもっと普及することを願います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?