INFPは時々無感情に見える
MBTIについて解説したサイトでは,多様な解釈でそれぞれのタイプの特徴をまとめられていて非常にわかりやすいです。心理機能といわれる指標などを用いず専門用語も少ないため,MBTIについてよく知らない人も読みやすいです。
私はINFPであり,INFPについて解説したサイトもたくさん読んできました。よく言われるINFPの特徴は感受性が強いということです。どのサイトでも大抵の場合はそのように書いてあります。
ただ,MBTIは類型論ですから,その特徴に当てはまらない場合があります。INFPは感受性が強いことで感情的と言われますが,これはある意味誤解を招く表現でもあります。INFPは条件付きで感情的なのではないかと思います。
INFPは優しすぎる
「INFPは優しすぎる」というのは私の誤解でした。今まで,私の倫理観は誰よりも強いだろうという謎の思い込みをしていました。
その要因は,私の周りに個人を尊重する人が皆無だったからです。社交的な人は多かったのですが。
ただ,この思い込みには一理ある(?)と思います。
優しさといってもいろいろな形があります。ここでは個人を尊重する人と社交的な人に大きく分けています。簡潔に言うと,個人を尊重する人の優しさはわかりにくく,社交的な人の優しさはわかりやすいです。
わかりやすさは目に見える優しさと言えます。
社交的な人と個人を尊重する人の特徴
社交的な人は集団を強く意識します。自分と他人との関係でもって行動する基準を持っています。集団の調和を保とうとする人が多く,沈黙を過度に嫌うこともあります。
個人を尊重する人は一人ひとりの感情を強く意識します。まず自分の感情を優先するという傾向もありますが,基本的に他人にあわせます。一見無意味な優しさに困惑することもあります。
心理機能でいうと,社交的な人はFeで個人を尊重する人はFiというイメージです。INFPは後者にあたります。
INFPは優しくないのか
ではINFPの優しさはなぜわかりにくいのかというと,個人を優先する傾向にあるからです。ただ単に利己的というわけではありません。
どちらかというと控えめで,社交には受動的な場合が多いです。「誰かに何か言われない限り今は行動しないほうが良いかもしれない」と思って行動が伴わなかったりします。そのせいで,INFPは無感情に見えたり冷たい人に見えたりします。
INFPは個人を優先する傾向にありますが,そもそも他人に合わせます。決して自分の価値観を押しつけることはなく,一人ひとりの価値観も尊重します。たとえ相手の価値観が非合理で反社会的であっても,それを受け止めます。
このとき,相手の価値観を抑圧することはなく,社交の場においても無理に相手を強制することはありません。協調性が欠如した人にも責めることはなく,「いろんな人がいろんな思いを持っている」と捉えます。ただし,相手の価値観が自分に危害を与えたり一線を超えたりすると,性格が豹変したように怒り始めることもあります。
INFPは行動することがなく無表情でも,心の中では他人を心配したり思いやったりしているので優しくないわけではないでしょう。
もしかすると,「優しすぎて優しくない」という可能性もあるのかもしれません。
INFPは感情的
「感情的な人」というイメージはあまりINFPに合わないかもしれません。INFPは感情的ではありますが,それは内に秘めているのでわかりにくいだけです。
もし,INFPの人を見ても「感情的な人」とは感じないことのほうが多いでしょう。むしろ,無感情なイメージを持つと思います。ただただイメージにそぐわないだけですね。
また,条件付きで感情的とは,INFPは自分の感情を特定の人だけに表すということです。INFPはかなり人を選ぶといえます。本当に気の合う人だけに限定してしまうことも珍しくありません。
はしがき
今日はなぜか解説系の記事になりましたが,もともとエッセイのように書いていました。なぜここまで書き方が変わったんだ......
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この記事でも書いた「社交辞令が理解できない」ということをおなじみのMBTIを使ってまとめました。モヤモヤしていたことなので,今日は書ききれて良かったです(解説系は苦手なのであまり書きません)。