MBTIと芸術家タイプ
自分をより深く理解するための手助けとして,私は性格診断を有効活用しています。普段はMBTIだけでも十分ですが,今回は別の診断にも手を出してみようと思います。
記事にしていませんでしたが,去年の3月にエニアグラムを診断していました。
正直これを記事にするのはためらいましたが,見てわかる通り私は"芸術家"です。タイプ4の隣はタイプ5が強めなので,4w5ということになります。トライタイプは"459"ですね(もしかすると誤解があるかもしれません)。
私はMBTIではINFPですが,INFPはタイプ4と診断される傾向が強いらしいです。他には9や6が多く,8は少ないです。INFPでタイプ8ってどんな感じですかね。ENFPに近そうですが見てみたいです。
では,これを逆に考えるとどうなるでしょうか。芸術家と称されるタイプ4はMBTIではINFP,INFJ,ISFP,ENFPなどに多いとされています。確かに,これらのタイプはその説明を読むと「芸術に適性がある」ということが書かれていることが多いです。
INFP,INFJ,ISFP,ENFPの4つのタイプで見ると,共通するのはF型であるということです。
とここで疑問なんですが,なぜこんなにタイプがバラバラなんでしょうか? F型にタイプ4が多いのは分かりますが,ISFJやESFJには当てはまらない特徴は何かあるんですかね。
もちろんこれはあくまでも違う指標どうしで傾向を見ているだけです。MBTIの16種類はエニアグラムの9種類で割り切れないわけなので。ちなみにT型では,比較的にINTPやINTJがタイプ4の可能性があるらしいです。
これまでこの記事で見てきた"芸術家"というのはエニアグラムのタイプ4のことを指しています。タイプ4は分かりやすいように"芸術家"と名付けられているだけです。なのでほかのタイプでも芸術家気質の人はいると思います。
そんな名付け方がMBTIでもよく見られます。それは診断サイトによって異なる場合が多いです。
"芸術家"と言われるタイプを心理機能で考えてみます。INFPは感受性が高いですが,その多くはFiによるものです。感受性が高いというのは芸術家気質の一つです。HSPの特徴でもあります。
このFiが強いタイプはINFPのほかにISFPがあります。あるサイトではISFPを"芸術家"と名付けていますが,この2つのタイプはそれぞれ違った意味で"芸術家"なのだと私は思います。
INFPの場合は,芸術作品を見たときに,N型特有の連想ゲームが脳内で行われることがあります。私自身も本を読んだり音楽を聞いたりしていると,「このアーティストは寂しそうに書いていただろうな」とか「私もこんな経験があったからあの頃を思い出すなあ」とか,作品と直接関係のない妄想や自分の経験と結びつけて感動するパターンがかなり多いです。これがNeの思考プロセスだと思います。
ISFPの場合は,INFPとFiが共通しているので,豊かな感受性を持ちますが,Seにより五感で感じ取れるものを事細かに体感します。なのでもしかすると,本よりも音楽や絵画のようなものに興味が向くかもしれません。目に見えるものなど一つ一つにFiが向けられるので,複数の感情を同時に持つということもあるようです。
また,この2つのタイプは鑑賞だけにとどまらず,創作にも感性を発揮します。ゼロから作品を作り上げていくので,"創造性"という意味ではN型のほうが印象が強いように見えます。特にENFPやINFJのような直観機能(NeとNi)を主機能としているタイプは著しいですね。
しかし,作品そのものが何を表現しているのか分かりにくかったり,S型にとっての表現とは多少違うかもしれません。でもそこが面白いんですよね。