
あえて顔出ししないアーティスト達-序-
最近、特にコロナ以降顕著なのだが顔出ししないで活動するアーティストが増えてるように思う。例えばずとまよ、ado、花譜、長谷川白紙(最近顔出しした)とか。理由は生理的なものから戦略的なものもあるだろうけど、そもそもこのご時世顔出しにあまりメリットがない。メリットなんだろう?名前と一セットで覚えやすいとか、親近感が湧くとか?それより美醜を取り沙汰されることのネガティブ要素が強いように思う。
だが一番大きな理由は、アーティストが創り出す作品世界と顔付きとのギャップのコントロールが難しいことではないだろうか。一昔前のアーティストといえば生身の人間がステージ上で歌唱する様が一般的だったけど、音楽も多様化している現代においては電子音楽とか特に演奏や歌唱という概念をとっくに超えている。
パソコンが演奏したりボーカロイドが歌ったっていい。そうやってアーティスト自身やリスナー達がアーティストという概念のメタ認知的な捉え直しを行なってきた流れがある。
生身の身体、顔は枷でしかなくなってしまったのではないか。頭突く