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世界最強VCが予測する2024年のweb3トレンド

こんにちは。
リサーチャーのmitsuiです。

この記事では世界最強のVCとも呼ばれ、web3領域にも多額の投資をしている「a16z crypto」が提唱するweb3トレンドを取り上げ、解説します。この先のweb3を予測する参考としてぜひ最後までご覧ください。


a16z crypto とは?

まずはそもそも「a16z crypto」とは一体どんな組織なのかを解説します。

「a16z crypto」とは、Andreessen Horowitz(略称a16z)が運営する暗号資産に特化した投資ファンドのことを指します。Andreessen Horowitz(a16z)は、著名なアメリカのベンチャーキャピタルです。このベンチャーキャピタルは2009年にMarc AndreessenとBen Horowitzによって設立されました。二人は以前、Loudcloud(後のOpsware)とNetscapeという影響力のあるテクノロジー企業の共同設立者でもあります。

https://officechai.com/learn/why-andreessen-horowitz-is-called-a16z-explained/#google_vignette

a16zは、Facebook、Airbnb、Twitter、Coinbase、Lyftなど、多くの有名企業に初期投資を行ったことで知られています。彼らの投資戦略と業界への影響は、シリコンバレーをはじめとするグローバルなテクノロジー業界において大きな注目を集めています。

そんなa16zは2018年に暗号資産(ブロックチェーン)関連の投資に特化した「a16z crypto」を設立しました。現在4号ファンドまで組成されており、その変遷は以下になります。

  • 2018年に1号ファンド設立:3億5000万ドル規模

  • 2020年に2号ファンド設立:5億1500万ドル規模

  • 2021年に3号ファンド設立:22億ドル規模

  • 2022年に4号ファンド設立:45億ドル規模

主な投資先として、Alchemy、Aptos、Avalanche、Blackbird、Celo、Coinbase、Compound、dYdX、Flow、Flowcarbon、LayerZero、Lido、MarkerDAO、Mirror、OpenSea、Phantom、Uniswap、Worldcoin、Yuga Labs等があります。(ポートフォリオ一覧はこちら

また、毎年「Crypto Startup School」を開催しており、2023年は11カ国から8,000名を超える応募がありました。その中で選ばれた25社は3ヶ月間の勉強会に参加しました。

https://a16zcrypto.com/posts/announcement/crypto-startup-school-2023-recap-resources/

これらの勉強会の様子はYouTubeで無料公開されているので、全編英語ですが、気になる方は無料でアクセスすることができます。

https://www.youtube.com/@a16zcrypto/videos

少し前置きが長くなりましたが、そんな暗号資産業界を牽引するVCの「a16z crypto」が毎年、翌年のweb3トレンドを発表しており、この記事では2023年のトレンド予測と2024年のトレンド予測について解説します。

2024年だけでなく、昨年発表された2023年のトレンド予測も検証することで、点ではなく線での未来予測に役立つと思い、まず2023年をどのように予想さしていたのかを振り返ります。

2023年に期待する7つのweb3トレンド

まずは原文を元に解説し、その後に2023年末の現在、結果を振り返ります。尚、技術的な予測もあり難しい箇所もありますが、その全てを解説することはこの記事中ではできないので、気になった部分は別途お調べいただけると幸いです。この記事では全体像を解説します。

https://a16zcrypto.com/posts/article/big-ideas-2023/

①モバイルからのブロックチェーン検証

ほとんどのユーザーはモバイルからインターネットにアクセスしますが、そのほとんどは集中型インフラに依存しています。これは便利ですが、危険でもあります。分散型のアクセスは通常はノードを立てて対応していましたが、これにはマシンパワーが必要です。フルノードの実行と同様の機能を提供する「ライト」クライアントの誕生により、モバイルからブロックチェーンデータを直接検証できるようになります。

②ゼロ知識証明、MPCなど

ブロックチェーンのスケーラビリティと安全性を担保することに貢献する技術である、ゼロ知識証明やMPC技術の発展が期待されています。

③ゼロ知識証明の開発者向けツール

ゼロ知識証明を活用したDappsなどを開発者が簡単に作れる言語やツールが増加しています。例えば、プログラミング言語 (Noir や Leo など) の成熟により、エンジニアがZKアプリケーションの作成をこれまで以上に簡単に開始できるようになりました。この結果、これまで考えられなかった新しいアプリケーションが誕生することが期待されています。

④VDFハードウェア

VDFはVariable Delay Functionの略称で、日本語訳すると検証可能な遅延関数と呼ばれます。これは検証可能な関数からのリーダー選出、フロントランニングの防止まで、多くの用途を持つ暗号技術です。このVDFがまずはハードウェアとして実用化が進んでいます。

⑤完全オンチェーンゲームと自律型世界

削除や検閲を受けず、サーバーも必要なく、製作者の寿命に関係なく稼働し続ける完全なるオンチェーンゲームはこれまでにない新しいゲーム体験を創出します。これは分散型で自律的に進化するもう一つの世界であり、自立型の世界と言うこともできます。

⑥譲渡不可

分散型ID、チケット、フィジカルアイテムと紐づくNFT、第三者からの評価など、ブロックチェーン上に存在し透明性が高い譲渡不可のFTやNFTの存在感が増していく。

⑦分散型エネルギー

エネルギー開発会社は中央集権的なインフラです。この領域にトークンを活用したインセンティブ調整を設計することで大きな可能性が存在します。例えば、太陽光発電などの再生可能エネルギーの発電所を建設し、その販売をDAOで行ったり、トークンホルダーに収益が還元されるなど、分散型でエネルギー発電は分配を行う事業が増えていきます。

2023年の総括

この予測は2022年末に発表した2023年のweb3トレンドです。1年経ち、どうなっているでしょうか。個人の独断と偏見ですが、総括として意見を書かせていただきます。

総合して見ると、確かにほとんどの分野が盛り上がっているように感じますが、中でも「ゼロ知識証明」「MPC」「分散型エネルギー」について、自身の考察も入れながらさらに深掘りします。

○ゼロ知識証明

まずゼロ知識証明に関して、特に大きなニュースとなったのは「Polygon CDK」です。「Polygon CDK(Chain Development Kit)」とは、イーサリアムのスケーラビリティ問題を解決するために作られたサイドチェーンであるPolygonが開発したオープンソースのブロックチェーン開発キットです。

Polygon CDKを活用するとZK(ゼロ知識証明)対応のL2チェーンを独自に開発することができます。

https://polygon.technology/polygon-cdk

この発表を受けてPolygon CDKを活用してETHエコシステムの中でZK対応のL2を構築する動きが加速しました。日本で最も代表的な事例としてニュースになったのはAstar zkEVMの発表でしょう。

Astarは日本発のL1パブリックチェーンとして有名ですが、これまではPolkadotのエコシステムを活用したチェーンとして存在していました。そんなAstarがETHエコシステムに参加する為にPolygonと提携し、Astar zkEVMを構築することを発表しました。この新チェーンによって、Astarエコシステムの中にETHエコシステム内の主要Dappsを招致しやすくなり、よりAstarエコシステムが盛り上がっていくことが期待されています。

https://coinpost.jp/?p=482799

Dappsレイヤーでのゼロ知識証明の活用も進んでいますが、2023年はこのようにチェーンレイヤーでのzk対応が加速した1年でした。そして、Astar zkEVMも含めて、2023年に開発が発表されたzk対応チェーンが幾つもあるので2024年から徐々に本格稼働していくはずです。

○MPC

MPCは「Multi-Party Computation」の略であり、簡単に言えば秘密鍵をより安全に保管する技術です。MPCで秘密鍵を管理するウォレットをMPCウォレットと呼び、MPCはその文脈で使われることが多いです。

web3領域においてウォレットの利用は必要不可欠ですが、これまで12桁のシードフレーズを覚え続けておかなければならず、UXの面でもセキュリティの面でも不安が残るやり方でした。

MPCは秘密鍵の管理にシードフレーズが必要ありません。ここでは技術の詳細については触れませんが、「MPCは次世代の鍵管理システムである」と表現する記事も数多く見受けられ、その存在感は大きくなっています。

代表的なWaaS(Wallet as a Servise)であるweb3Authも鍵管理にMPCを使っており、機関投資家への採用が多くセキュリティに定評のあるFireblocksもMPCを使っています。

このようにMPCは現状の鍵管理方法の中で大きな存在感を増してきています。

○分散型エネルギー

これはまさに最近ブームとなっているDePINの考え方に通じるものです。DePINとは「Decentralized Physical Infrastructure Network(分散型物的インフラストラクチャーネットワーク)」の略称であり、物理インフラをトークンを活用しながら分散型で再構築しようとするプロジェクトのことを指します。

例えば、「The Render Network」は、余剰のGPUパワーを持つ人は誰でもハードウェアをプロトコルに接続し収益を得ることができるようになります。

https://rendernetwork.com/#about

また、Heliumは、IoTデバイスをサポートする分散型無線インフラを作成することをミッションに構築されたDePINプロジェクトです。これらはインターネット時代のインフラの再構築です。

分散型エネルギーのプロジェクトはこのようにインターネットのインフラに加えて、太陽光発電所の所有や電力会社を分散型で実現しようとするプロジェクトも存在します。RWAが盛り上がり、DePINも盛り上がったように、物理的な価値をもつ存在も徐々に分散化の波が訪れています。

○その他

個人的には、まだ譲渡不可のDID系はそこまでトレンドにはなっていないと考えていますが、Galxeがソーシャルスコアを発表したりと、先駆的なプロジェクトは着々とDIDの構築に力を入れています。

とはいえ、トレンドは技術レベルでの盛り上がりと一般に普及する盛り上がりと切り分けて考える必要があります。技術レベルで盛り上がっていても一般に普及するのは数年後となります。web3業界全体に言えることですが、これらのトレンドはどちらかと言えば技術的な盛り上がりを指していますので、2023年のトレンドを見ることで数年後に一般向けに普及する領域を予測する参考になります。

では続いて、2024年(来年)の予想を見ていきます。

2024年に期待する9つのweb3トレンド

https://a16zcrypto.com/posts/article/a-few-of-the-things-were-excited-about-in-crypto-2024/#section--3

①分散化の新たな時代への突入

現在の中央集権的なプラットフォームはユーザーデータの所有権が自身になく、アルゴリズムの変更で大きな影響を受けます。だからこそ分散化が必要ですが、既存のWeb2アプリケーションの安定性と効率性と比較すると、分散化の正しい大規模運営は困難です。

しかし、これまでの数多くの実験により、前例のないレベルの分散型調整、運用機能、イノベーションが間もなく実現するはずです。

②ユーザー体験の向上

秘密鍵の自己管理、Dappsとの接続、トランザクション毎の署名など、web3におけるUXは2016年以降変わっていません。しかし現在、開発者は今後1年以内にweb3のフロントエンドUXをリセットする可能性のある新しいツールのテストと展開を積極的に行っています。パスキー、コントラクトウォレット、MPCウォレット、埋め込みウォレットなど、Web2のような体験で、Web2より安全なUXの開発が進んでいます。

③モジュラー技術スタックの台頭

モノシリックなチェーンやDappsは少なくとも最初はパフォーマンスの向上につながりますが、オープンソースのモジュラー技術スタックはパーミッションレスなイノベーションを可能にし、開発者が専門性を突き詰めることができます。

④AI + ブロックチェーンの融合

ChatGPTなどの生成AIサービスは、小規模な企業にとって必要なコンピューティングデータとトレーニングデータが法外な量であり、現在は少数の巨大なテクノロジー企業によってのみトレーニングおよび操作できます。ここにブロックチェーンを持ち込むことで分散型のAIデータモデルを構築でき、パーミッションレスなAIモデルの構築が可能になります。また、AIによるコンテンツにもブロックチェーンを活用することでトレーサビリティの追跡と照明が可能になります。

⑤「Play to Earn(稼ぐために遊ぶ)」が「Play & Earn(遊んで稼ぐ)」に

Play to Earnは画期的なコンセプトであり新しいゲーム体験の発明でしたが、ゲームは本質的には職場(稼ぐための場所)ではなく、本当に必要としているのは、楽しくプレイでき、プレイヤーが生み出す価値をより多く獲得できるゲームです。持続的なゲーム体験を維持するためにもPlay to EarnからPlay & Earnへ移行していくことが予測されます。

⑥AI がゲームメーカーになるとき、暗号通貨は保証を提供する

ゲームの中にAIが組み込まれていく際、そのAI エージェントには保証が必要となります。恣意的なAIであるとゲームバランスが崩れ、ゲーム内の整合性が失われます。そこでブロックチェーンを活用することで、AIが参照するデータや生成の履歴を常にオープンにすることが可能になります。これはゲーム利用者にとって保証となります。

⑦形式的手法が、形式的ではなくなる

形式的手法はコンピュータ サイエンスにおいて、ソフトウェアおよびハードウェアシステムの仕様、開発、分析、検証のための数学的に厳密な手法です。しかし、スマートコントラクトの検証に利用するには非常にコストがかかっていました。この手法がアップデートされ、スマートコントラクトに特化した検証方法が生まれつつあります。スマートコントラクトのバグが多大な影響を与えるため、安価で正確な検証方法が求められています。

⑧NFTはユビキタスなブランド資産になる

スターバックスやNikeのように、顧客とブランドの間でロイヤリティを醸成するNFTが普及し始めています。加えて、フィジカルな商品との橋渡しとなるNFTや商品を共同制作する体験の創出にも活用されています。L2の普及も相まって、安価で大規模なNFT配布と管理が可能になりつつあり、ユビキタスなブランド資産としてのNFTが普及していくと予想されます。

⑨SNARKが主流になる

SNARKは「Succinct Non-interactive ARguments of Knowledge」の略であり、第三者にデータを公開せずに計算を検証することができる暗号化技術の一種です。SNARKの実用化が進んでおり、ブロックチェーンのスケーラビリティ向上の一助になることが期待されています。

まとめと総括

さて、ここまで2023年の予想と来年2024年の予想を見てきました。2023年の総括でも解説しましたが、これらの予想は技術レベルでの盛り上がりと一般ユーザーの目に見える形で登場する盛り上がりに分かれているため、注意して理解することが大切です。

例えば、2024年のトレンドに関しても、Play & Earnへの移行やNFTがユビキタスなブランド資産になるなどは、一般ユーザーの目に見える形で盛り上がる領域です。一方でモジュラー技術スタックの台頭やSNARKの盛り上がりは技術レベルの盛り上がりなので、それを活用したDappsの登場はもう少し先の話になりそうです。

未来予測において大切なのは、線での予測であり、我々一般ユーザーはソフトウェアの形になって初めて利用しますが、ソフトウェアの革新の前には必ずハードウェアの革新があります。例えば、2018年~2021年にNFTやDeFiのブームが訪れましたが、その前にEthereum(ハードウェア)が誕生して技術革新が進んだことで、NFTやDeFiのプロジェクトが誕生しました。

今なおブロックチェーンは進化を続けているため、このハードウェアの進化がもたらすソフトウェアの革命は何なのかを予測することで、今後のトレンドを予測できます。

例えば、2024年のトレンドの「ユーザー体験の向上」「モジュラー技術スタックの台頭」「SNARKが主流になる」が進むと、web3で大規模なC向けサービスの構築が可能になります。ガス代がほぼかからなくなり、ウォレットの構築やトランザクションもユーザーはシームレスに実行できるようになります。そこにAIが組み合わさると、AIを中心として管理・アップデートされる完全分散型のDappsが誕生していくかもしれません。ここまで到達するのは2024年では難しいと思いますが、多くのプロジェクトの仮説検証を経て、数年後には到達しそうだと考えています。

さらに踏み込んで2024年の個人的な予想を付け加えると、「2024年はNFTとGameFiでマスに浸透するプロダクトが現れる」と考えています。NFTがユビキタスな資産になるとPlay & Earnになるの文脈に近いかもしれません。

web3プロダクトは徐々にUXの改善が進んでおり、ユーザーがウォレットとガス代を意識しない形でもプロダクト構築ができるようになってきました。よって、そろそろマスまで普及する(Web2のサービスと比較しても高い成長率を誇る)プロダクトが誕生すると考えています。

それがまずはGameFiで、続いてNFTであると考えています。GameFiはわかりやすく、ゲーム市場は巨大なのでそこにNFTやFT要素を絡めることで、グローバル市場を見据え、これまでにない体験を創出する余地があります。

日本発のGameFiでも2023年末にDeNAがオンチェーンゲームを発表するなど、大手企業が本格的に参入を始めています。また、GameFi特化のOasysチェーン上でも2024年に数十タイトルがリリースされると噂されており、日本企業が関連するGameFiのタイトルがグローバルで広がり大ヒットを生むかもしれません。

もう一点、個人的にはNFTは再び盛り上がりを見せると考えています。今回のNFTの盛り上がりは以前の2021年のPFP×ジェネラティブNFTの盛り上がりとは異なり、ロイヤリティ領域でのNFT活用が進むと考えています。いわばポイントカードを代替する存在としてのNFTです。

代表的な事例はStarbucks Odysseyで、スタバのロイヤリティプログラムの延長線上で存在するNFT活用です。このように既存のロイヤリティプログラムを代替、もしくは補完する形でNFTが活用される事例は2024年に増えていくと考えています。それらは投機的なものではなく、貢献を可視化するものであり、顧客との関係を強化します。NFTで発行することによってサーバー代の負担を減らし、相互運用性を高め、顧客と共同のインセンティブを築くことを可能にします。L2の発展によってNFTのガス代がほぼ0に近づき、スケーラブルな配布が可能になったことで、ロイヤリティ領域でのNFT活用が加速すると考えています。なので、2024年のNFT業界のトレンドは発行数は激増するが、取引高が急増するわけではない世界に突入すると予想します。

これらを踏まえた上で、web3事業者はどのレイヤーにどのタイミングで参入するかが求められます。技術レイヤーに参入するのか、技術を利用したDapps構築(ゲームやNFTも含む)に参入するのかの決定は非常に大切です。

また、タイミングも非常に大切です。web3に限らずスタートアップにおける成功要因で最も大切なものはタイミングと呼ばれており、web3全体のトレンドを予測しながら、自社が参入しようとしている領域がどこのタイミングで盛り上がるのかを予測する必要があります。

a16z cryptoの予測は以上で解説した通りです。世界最強のVCとも呼ばれ、web3領域でも大きな影響力を発揮しているVCですので参考にできる部分があるかと思いますが、大切なのは一社だけの展望を鵜呑みにするのではなく、複数の人の予測を確認した上で自社の仮説を立てることです。

その1ソースとしてこの記事が役に立てば幸いです。

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