雑なおにぎり
ツイッターにはスペースというラジオ配信機能がある。
この機能は誰が聞いているかわかる上にコメントができないのが良い。
それに、映像配信ができないので「顔出ししないの?」という反応がないのもラクである。そもそもそんな反応は無いのだが。
似たようなものでclubhouseが流れ星のようにあらわれ消えた気がする。
「空気階段のワンマンライブについておじさんふたりが4時間語り合う」という全clubhouse中最底辺の配信をしたことがある。しかしこれは運営が想定した使い方ではないと思う。
あれはいわゆる意識高い系が自身の仕事内容でマウントを取り合って信者を増やし、オンラインサロンに引きずりこむというのが本来の使い方だ。あの荒地に草木は残っているだろうか。
スペースはリスナーとの距離感がほどよい。
誰が聞いているかわかるというのは配信側としては安心感があり「クソコメント」という電子ゴミを生まない利点がある。
匿名というのは人が無敵になれる透明な鎧だ。
たとえば、DMでいきなり「今日飲みに行きませんか?」と「拾い物のエロ画像と猫と友作のお金配りしかRTしていないアカウント」に言われても「イヤです」としかならないのだ。
ヘラり女子のアカウントに「Twitter見ましたが悩みあったら聞きますよ」というDMもしてはいけない。まずはリプライで距離を計り、それからDMをするのが正しい。
いや、そもそもそういうDMは気持ち悪いからやめたほうが良いし、タイムスリップできるならやり直したい過去No.2である。
距離感はなにごとにおいても大事なのである。
過去を修正することは誰にもできないのだから。
——-
「おー! なんだっけ『耳クソデカ野郎』だっけ?」
これは最近ゆずはさんと7階の入口で会った時にかけられた言葉だ。
「違いますよw『もみあげデカ太郎』です」
「そうだそうだ! 耳デカ…」
おそらく訂正しても無限にそう言われると思った私は考えるのをやめた。
これはまだ出会って2回目の会話である。
初めての会話はたしか「おーもみあげー!」だったと記憶している。
もしゆずはさんが小学生で私が同じクラスだったら帰りの会で議題に挙げられる案件だと思う。
ちなみにこの日、メイドに呼ばれた名前は下記のとおりだ。
・ランゼさん
『おじたん』
・つららさん
『もみあげデカ太郎』
・ゆずはさん
『耳クソデカ太郎』
(『クソ』の部分で支障をきたしそうだったので、Twitterでは『耳たぶデカ太郎』の方しか書かなかった)
ここで誤解してほしくないのは、あらゆる名前をつけられても嫌な気分ではないということだ。
例えば「100日後に死ぬおじさん」や「ガレッジセールの川田(教育実習で言われ続けた)」や「道に落ちた柿」とか言われたら家に帰ってお風呂につかりながら小一時間考え込むこともあるだろうが、それらももしメイドにつけられたものだったら構わない。
結局のところ、どんな言葉も言われるタイミングや場所、相手によって受け取り方が変わるのだ。
だとしたら私も「この人にそう言われるのは悪い気がしない」と思われる存在になりたいと思う。
以前「俺様Sキャラデーいつなの?」とつららさんに言われ試しにやってみたものの「それは単純に厄介なおじさん」という評価を受けた。
いつか「お飲み物は何になさいますか?」と聞かれた時に、
「なんだと思うか当ててごらん」
と言って怪訝な顔をしたメイドが「あ、あいちゅコーヒーですか…ね…」と返してきたら、
「ハハ、おもしれー女」
と返したい。そして、そんなことしながらも「まあこの人ならしょうがないか」と思われてみたい。
これは「許し」ではなく「呆れ」だが。
では、最後にランゼさんが唐突に打ち込んだ文章(一部、私の個人情報的なものが含まれるので伏字)を見ていただきお別れとしたい。
——-
はあい!ぼくおじたん⭐️
日記書いてるなうw
あ!今◯◯◯◯からLINEきた!
まあ一旦無視、ということでw
さて、本日私がいただくのは、帰ってる途中に注文したナルト。
うまw
あ!ちと、妖精ハンに呼ばれたので、退散の運びw
でゎ。