なぜサッカースクールを経営しながらサラリーマンを始めたのか。
またまた久々となってしまいました。
今回書こうと思ったきっかけは、スクールの経営をしながら正社員として働いているキャリアに驚かれることが多いので、Noteでも書き残しておきたいと思ったからです。
サッカースクールとサラリーマンの両立を始めて1年半が経ちました。もうだいぶこの仕事のリズムに慣れてきたので、今はそこまで大変だとは感じることはなくなりましたが、始めた当初は「他の仕事を始めたからスクールの質が落ちた...」と言われないよう、むしろ質をあげたいとさえ思っていたので、難しかったことも多々ありました。
まずは現在の仕事を簡単に。
サッカースクールの運営・指導を平日2回と週末に。会社員としては、とある外資系メーカーで正社員として、マーケティングやEC分野の統括・カスタマーサービスに携わる業務をこなしています。勤務体系は、平日の月曜日から金曜日。
休みは日曜日に取るようにしていますが、丸一日休みがない週も多々あります。ただどちらの仕事も「やりたくない仕事」ではないので、そこはあまり苦に感じたことはありません。
ではなぜ2つの仕事を行なっているのか。
理由は大きく2つあります。
1つは自分自身が会社という組織でどれだけ出来るか挑戦したかったからです。しかもサッカーとは異なる分野で。日本に帰国して年月が経つにつれ、新しいことに挑戦する意欲が薄れてしまっていくことに気づく自分がいます。だからこそコンフォートゾーンから常に出て成長できる場所に身を置くことが大事だと感じています。サッカーの世界も少し背伸びして入ったクラブの方が、環境に慣れようと努力しながら成長速度を上げていけるのと同じ考え方です。
仕事内容はサッカーとは異なりますが、マーケティングという意味では今までサッカースクールの認知度を上げるために継続的に行ってきたことや、前職の経験が生かせると感じたので思い切って飛び込みました。
2つ目の理由は、サッカースクールのためです。と言ってもスクールとどんな関係があるのか。
私が運営しているサッカースクールは基本的に「英語で教える」少し変わったスタイルです。ただ、スクールに通ったからと言って子ども達を英語ペラペラに育てたいとは思っていません。英語に対して興味を持ってもらうことと、英語を学べば自分にとってどんな利益が将来得られるのかを伝えることが大きな目的です。
だからこそ、英語を習得してサッカーの世界だけしか知らない自分の姿を見せるより、実際にサッカー以外の会社に就職し、そこでもしっかり活躍している姿を身を持って見せることが出来れば、より英語の可能性を身近に感じてもらえるのでないかと考えたのがきっかけでした。
サッカーを指導する以上、「プロサッカー選手になりたい」と目を輝かせて話す選手には、プロになれるようできる限りのことをしてあげたいと思います。ですが、現実は全員がなれるような甘い世界ではありません。プロになっても26歳がプロの平均寿命と言われるような厳しい世界。
スクールには現在約80名の子ども達が在籍していますが、ほぼ間違いなくほとんどの子ども達は将来サッカー選手以外の選択肢を選んで生活していくでしょう。そうなると大多数は会社員として働くことになり、多くの若者が好きなことを仕事にするために起業していく流れが今よりもさらに加速していくと思われます。
実際は、英語能力だけで会社に必要とされる人材、個人で勝ち抜く人材にはなれません。「英語プラスα」が不可欠です。例えば、英語で教えるサッカースクールであれば「英語+サッカーの指導力」、外資系マーケティングなら「英語+文章力やアイデア」が必要になります。だからこそ学び続けなければいけません。
ただ、これらのプラスαの力は会社に入ってから身につけられるものです。中途採用であればそれなりの経験とスキルは即戦力として必要条件ですが、新卒の場合は英語力そのものが大きな武器になることは間違いないでしょう。
選択肢が増えると言うことは、それだけ将来自分がやりたい仕事に就ける確率が上がると考えています。
英語をコンセプトに入れたサッカースクールを始めてから一番楽しみにしていることがあります。それは、スクールに関わってくれた子ども達が将来どんな道を歩み、活躍していくのか。そんな卒業生の話が聞けるのを今からワクワクし、幸せに感じています。
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