兼業が本当に良いのか。
まず今日のテーマはこのNoteに遡ります。
サッカーの指導者はどうしても30代以降で辞めてしまう人が多い。その理由について書きました。その中で僕自身の働き方、サッカーへの関わり方について質問を頂いたので、そこを少し掘り下げて書きました。
コロナ禍になり何かと話題になる兼業。本当にこれが良いものなのかどうなのか、実際に経験している体験談と言う事をご留意の上で読んで頂ければと思います。
取りあえす一言で言うと大変。
勿論、二つの収入源があれば収入は倍になるかはその人次第だが、一つの仕事が仮にダメになっても(極論は会社の倒産やリストラ)、もう一つの収入源が生活を支えてくれると言う考えは間違いない。
僕自身も現在主に二つの仕事をしている。
・サッカースクールの経営(40%)
・外資系企業でサラリーマン(60%)
()の数字は全体の収入の割合である。これが半分に近づけば近づく程、もしかしたら安心感は得られるのかもしれない。ただ、この数字が半分に近づけば近づく程、その数字を維持する大変さも大きくなる。
と言うのも、今の僕自身がそうだからだ。
現状、二つの仕事にそこまで大きな収入格差はない分、この二つの仕事に維持、継続、または更に向上させていく為に毎週膨大な時間が必要になる。常に毎日仕事の事を考え、休日かどうかもわからない週末を過ごし、気付いたら月曜日の朝という生活。正直これが良いのかどうかわからない。
なぜなら本職が二つあるからだ。兼業と副業の違いの明確な定義はわからないが、この比率に差があれば恐らく副業と言えるのかもしれない。サラリーマンの収入が90%でサッカーコーチで10%の様なケースだ。
ただこれが50%近くになるとその仕事量が増す。安定を手に入れるにはそれだけ大変な作業が必要なのである。
収入は確かに上がったり、家族に安定はもたらされるのかもしれないが、仕事が趣味と言い切れる人間でないとなかなか継続して利益を出していくのは難しいと感じる。
そしてそれに伴う責任感も、収入の割合が50%に近づけば近づく程増えていく。現状の僕も正社員としての仕事が二つある様な感覚で仕事をこなしている。
だから一つの事に集中し、そのスキルを磨いていく程が収入に関しては伸びるのではとも感じている。例えば営業職に就いて、そのスキルを磨きに磨いて年収1000万を目指す方がよっぽど近道だ(それが幸せなのかはわからない)。そこで稼ぎながらサッカーの仕事に関わりたければ週末にボランティアで地域クラブのサッカーコーチをしたり、小さいサッカークラブを経営していくのもありだと思う。
誤解を恐れずに言えば、兼業を持って安定を求めたがる人は、今の本業でも突き抜けられていない人達が言ういわば言い訳の様に聞こえる。もし今の仕事で本当に他人よりも遥かに優れたスキルや知識があり飛び抜けている人は、もし今の会社が倒産したとしてもすぐに働き手は見つかる(いや、寧ろ会社の危機の前に転職も悠々と出来る)だろう。
まとめると、兼業も大変だと言う事。収入の割合がその分責任としてのしかかるので維持していくのはもっと大変。
この前、上のNoteを書いて色々な方に読んで頂いたが、サッカーに関わりながら(サッカーの仕事で収入を得ながら)将来的に家族を養っても十分生活出来る選択肢を持つには、10代、20代の過ごし方が本当に大事になってくる。(サッカーだけではない。)
僕は今のところ(ここを強調したい)、サッカーに指導者として収入を得ながら関わることが出来ているが、それが可能になったのもある程度20代で貯めた苦労貯金があったから。
結局は個人もビジネスもいかに他人との違いを作れるか、だと思うので周りと同じ経験や選択をし続けて10代・20代で過ごしていたら30代以降選択肢が減るのは目に見えてる。なぜなら同じ様な人材があなたの変わりになれるのだから。
30代以降は年齢の壁や家族を持つ事で守りに入ってしまい、転職や新しい事を始めづらくなるのはどうしても避けられないので、如何に自分中心で過ごせる10代・20代に周りと違う経験・知識を手に入れて、30代以降で色々な選択肢を持てる人材になる事が最も大切なのかなと感じています。
少々暑苦しい事を書いてしまいましたが、誰かの参考になれば幸いです。
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