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写真感想文: あたらしい窓
久しぶりに展示を見に行った
木村和平さんのあたらしい窓
ゆっくり見たかったので早めにいった。
私1人だった
小さ目の部屋は真っ白で1つの壁は大きな窓で
オーガンジーのカーテンがかかっていて
仲良く並んでいる椅子の位置もなんだか
写真とマッチしていてオシャレだった
多くは無い数枚の写真をグルグル回って何回も見た
何となく思いつきで、トートとペンを持って
展示にいった。
初めてその写真と対面した時の
気持ちを書き留めたかったからだ
ギャリーの人と少しお話をして
その場を後にした
今回の展示の写真の大きさの意味を聞いたら
まんまと引っかかっている自分がいて
それもなんだか楽しかった
私の手にはしっかり写真集「あたらしい窓」を抱えて家路に着いた
夜にお酒をちびちびやりながら観ようとおもったのだけど、寝てしまった
朝方少し白んできた部屋で
イヤホンから流れるドビュッシーを聴きながら
写真集を開いた
私の中で彼の写真はドビュッシーなのだ
前作の灯台と神幕とは
全く違った、彼のプライベートなパーソナルスペースの端にそっとお邪魔させてもらったような感覚だった。
彼の写真は面白いのだが
どうやって?何を使って?どうしたらこんな写真撮れる?という感覚から少し外れた感覚で見れるなんとも夢の世界のような
確かにある世界なのだけれど
どれも触れなさそうなそんな感じ
あとがきにある
カメラはおそすぎるときもあるのだから
ということなのだろうか。