12/11放送分「劇場版ドクターXファイナル」の紹介と感想
今日は、現在絶賛公開中の『劇場版ドクターXファイナル』をご紹介します。私は初期からドラマのファンで、映画も公開初日に張り切って観てきました！
『Doctor-X 外科医・大門未知子』、皆さんご存知だと思いますが、2012年からテレビ朝日系木曜午後9時からの「木曜ドラマ」枠で放送されたドラマシリーズです。
孤高のフリーランスの外科医・大門未知子の姿を描いた医療ドラマで、群れや権威、束縛を嫌い、専門医のライセンスと叩き上げのスキルだけを武器に手術をこなす大門未知子の爽快な活躍ぶりや、「私、失敗しないので。」という名台詞は大きな話題を呼び、これまで7シリーズものドラマが制作されました。また、連続ドラマクール平均視聴率第1位を記録。さらには、橋田賞や向田邦子賞、エランドール賞を受賞するなど、高い評価を得ています。
劇場版はどんなストーリーか、公式サイトから引用します↓
フリーランスの天才外科医・大門未知子は、某国の大統領の命を救うため日本を離れていた。
その頃、東帝大学病院では、若き新病院長・こうづひろと（神津比呂人）が現れる。比呂人は凄腕の外科医で政財界にも顔が利き、双子の弟・多可人は医療開発会社で資金のバックアップもある。徹底的な合理化の大号令がかかり、次々とクビを切られる医師や看護師たち。かつての同僚・森本に東帝大学病院に呼び戻された未知子は、比呂人と意気投合するが、未知子の師匠・晶と会った比呂人は顔色を変える。比呂人が東帝大にやってきた本当の狙いとは！？
一方、森本は未知子の過去を探りに単身、広島・呉に飛ぶ。そこで森本は、大門未知子の知られざる誕生の秘密（ルーツ）を知ることに。未知子、晶、比呂人の過去が絡み合う中、未知子は史上最大の危機に直面！
医師免許の剥奪も覚悟し、 “悪魔のオペ”に挑む―
「どんなに厳しいオペでも患者を見捨てない」。かつて晶が話していた言葉を胸に——
文中の森本は、シリーズ1で田中圭が演じる研修医。映画では未知子のルーツを探るべく、広島・呉に向かいます。現地で古くから未知子を知る町医者に話を聞きますが、それが綾野剛なんですよね。しかもちょい役。もうここから豪華です。もともとキャスト陣が豪華なドラマですが、劇中に写真とかで歴代のキャストが出てくるので、往年のファンにはうれしいと思います。
話が進むにつれハラハラドキドキで、衝撃の展開が待っています。 ええーそんなことする〜？それはやりすぎでは？ってびっくりでしたが、未知子らしい選択かなと思いました。後半わりと号泣で 、泣きながら観るシーンが多かったです。
映画ならではのスケールの大きさがありましたし、未知子の過去が明かされるエピソードゼロも見応えありました。ドクターXっぽい無茶ぶりな展開だと感じつつ、エンディングにちょっと安心しつつ、ポジティブな展開のその後を見たいと思いながら劇場を後にしました。
今作には、先日亡くなられた西田敏行さんが出演しています。これが遺作となりましたが、ずっと未知子の最大の敵だった蛭間院長、今回は今まで以上に悪な部分が出ていて凄みがありました。重要なシーンで決断する場面での存在感はさすがでしたし、蛭間院長の涙に思わずもらい泣きしてしまいました。そしてエンドロール最後には、追悼メッセージもありました。ドクターXにとって、蛭間院長はなくてはならない人だった、映画で改めて感じました。
ドクターXは、もともとワンクールのみのドラマの予定でしたが、好評で続編が作られ結果12年に渡り続いたそうです。
ドラマのファンでずっと観ていたので終わるのは寂しいですが、12年も経つと時代が変わりキャストも歳を取るから仕方ないですね。大門未知子役の米倉涼子さんは来年で50歳ですし、近年は体調が悪かったそうなので、ファイナルを決断されたのかもしれません。美知子や晶さんや蛭間院長など、たくさんの人間味あふれるキャストに楽しませてもらいました。ありがとうと感謝の気持ちでいっぱいです！
観に行った日は初日だったからか、平日にも関わらず半分以上席が埋まっていました。客層は若者も高齢者もいて、年齢層が幅広いなと感じました。それだけファンが多いということでしょう。
ちなみに12月8日(日)までの公開3日間で、観客動員数44万人、興行収入6億円を突破。テレビ朝日系TVドラマの劇場版としては、「相棒」「TRICK」「おっさんずラブ」に続く好スタートで、年末年始にかけては最終興行収入40億円確実といわれているそうです。
主題歌ですが、2012年に放送されたシーズン1から、2017年放送のシーズン5まで、5作連続でSuperflyが主題歌を担当。その後はP!NK、Adoとシーズンごとに違ったアーティストの楽曲が採用されています。なので初期から観ている人は、Superflyのイメージが強いと思います。
劇場版の主題歌はAdoの「Episode X」ですが、2021年放映のシーズン7の主題歌も同じくAdoの「阿修羅ちゃん」なので、少し馴染みがありますね。
「Episode X」は、YOASOBIのAyase書き下ろしのコラボレーション楽曲で、疾走感溢れるメロディで、未知子が幾多の危機に立ち向かう姿にも重なるような印象的な楽曲に仕上がっています。
映画公開日と同じ12月6日に配信された新曲で「たとえわずかな望みでもこの手を離したりはしない」「私を呼ぶ声があればどんなステージでも構わない」「私に失敗はない」といった未知子を思わせる歌詞が登場します。映画を観た方はシーンを思い出しながら、まだの方はドラマの場面を想像しながら聴いてみてください。
＜余談＞未知子は手術後にいつもガムシロップを一気飲みしますが、この設定は、米倉涼子さんがスーパー外科医に取材して聞いた「手術が終わると脳が乾くからガムシロップを飲んで脳を循環させる」という話から誕生したそうです。ちょっと凡人にはどういうことかわかりませんが…笑