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終わりがあるのなら始まらなきゃ良かったなんて

いじけてばかりで…
とは、SixTONES5枚目のシングル「マスカラ」の一節だ。同シングルはKing Gnuの常田大希が楽曲提供していて、今までのSixTONESにない、大人で切ないラブソングに仕上がっている。

表題曲・マスカラ

MVが大人っぽくてかっこいい!曲の世界観を表現しながら、SixTONESらしく歌いこなしていると思う。King Gnuの曲はよく知らないが、常田節が炸裂しているとの記事を目にするので、彼らしい作品なのだろう。曲調といい繊細な表情といい、タイトルにした「終わりがあるのなら〜」をしっとり歌い上げる表現力といい、デビュー2年目のジャニーズアイドルとは到底思えない作品で見入ってしまう。

シングルはドラマ主題歌などタイアップがつきものだけど、マスカラは今のところノータイアップ。あまり他人に楽曲提供しないという常田さんが書いているだけで話題だからタイアップは不要だろうけど、音楽で売っていこうという姿勢が見えてかっこいい。

カップリング曲・フィギュア

マスカラで十分話題性があるが、カップリング曲「フィギュア」がこれまた気合が入っている。フィギュアはマスカラとはうってかわって、ポップな曲調で応援ソングのような歌詞。サビが口ずさみやすくノリがいいので、ライブで盛り上がりそうだ。

楽曲:くじら × アニメーション:えむめろ × イラスト:リトルサンダーという、界隈に詳しい人が見たらびっくりなメンツで作られている。しかもMVにはSixTONESは一切登場せず、アニメーションのみで構成されている。YouTubeでよく目にするやつ(ボカロPが作った歌を歌い手が歌う動画とか)で、めっちゃトレンド押さえてるなぁと感心する。

私も最近知ったが、くじらはボカロPとして人気があり、yamaの「春を告げる」を製作した人だ。アニメーション担当えむめろも、イラスト担当リトルサンダーもそれぞれ実力があり、そんなメンバーを迎えて、アイドルSixTONESに歌わせるレーベルの挑戦が素晴らしいと思う。

前に公開された「うやむや」も全編アニメだったが、フィギュアの方がポップでかわいい。うやむやはダイスケリチャードのイラストがめっちゃ素敵なので見てほしい↓

SixTONESの楽曲が魅力的なワケ

マスカラとフィギュア、性格がまったく違う2曲だけど、どちらもSixTONESらしさが出ていると思う。1STの曲もそうだが、トレンドの押さえ方やメンバーの表現力が上手なので飽きないし、聞けば聞くほどハマる「スルメソング」ばかり。他に2曲カップリング曲があり、ダイジェストとして公開されているが、かっこいい曲な予感しかない!

SixTONESの楽曲は、上ハモ、下ハモ、コーラスなどが複雑に折り重なるものが多い。6人いるので、さまざまな歌割りやパート割ができて深みが出る。他グループも複数人だが、SixTONESほど構成が凝っているグループはないように思う。凝った構成で曲に厚みが出るので、聴けば聴くほど発見があっておもしろい。みんな歌唱力があり違和感少なく聴けるので、アイドルなことを忘れてしまうぐらいクオリティーが高いと思う。

マスカラ発売日に常田さんがツイートしていたが、ガチで勝負に出たって熱量が伝わってきた。別ツイートでは「ジャニーズだとか我々のレーベルがSONYだとかは実は全く関係無くて,ただ純粋に彼らと向き合って作る事が出来て刺激的な時間だった」と語っていて、お互い向き合いぶつかりあって、磨き上げた作品を世に送り出したのだとしみじみ感じた。素晴らしいぞSixTONES!

ジャニーズの売り方に乗せられても、でも買う

ジャニーズのシングルは初回盤A、初回盤B、通常版の3形態発売が主で(初回盤AとBてなんやねんって話やが)それぞれ収録曲や特典が違う。すべて見聴きしたいなら全形態買うしかなく、ジャニーズの商売にうまく乗せられているのだが、オタクはつい買っちゃうのだ!笑

収録曲が異なる分、1回の発売でオリジナル曲が増えるので、揃えるとまるでミニアルバムのようになる。それはそれで満足できるから結果オーライ。プレイリストやカラオケで歌える曲が増えるのは、ファンにはこの上ない幸せだし、売上が上がることで彼らの活動の幅が広がるなら、よろこんで全形態買い込もうではないか。

今回もヘビロテで聴きまくって楽しもうと思う。


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