フジロック2018、ceroの過剰なライブレポートから、現在のモードを考える。(8/4再掲載)
お元気でしょうか。
ceroのキモいファンをしております。デビルスコーピオンと申します。
先日、7/29のフジロックフェスティバルのceroのライブをセットリスト・BPMの切り口から考える という記事を作成した者です。
(Youtubeを食い入るように見ていた無銭民なのに、noteさんのトップ等に掲載頂いたり、色々反応頂けて恐縮です……!)
前回の記事では、フジロックでのceroのライブを、BPMー経過時間のグラフに図表化することから、昨今のceroのライブの作り方、盛り上げ方を激エモ状態、アドレナリン全開で解説しました。
BPM−経過時間のグラフ。
会社の昼休みに、一心不乱に書いたよ!
推しているミュージシャンの事を「彼らはきっと、こういう事がしたかったんだよ〜〜!」とか言い出すのはいよいよイッちゃってるファンっぽくなってしまうんですが、
今回の記事は、前回のをふまえた副読版資料として、いわゆるライブレポート記事のように実際のセットリストを追いかけながら、前回入りきらなかった分の情報(主にステージ上での演者の演出・照明、イースターエッグ)などを過剰に捕捉解説し、
最後に、例のグラフと共にライブ全体を振り返る事で、ceroの現在のモードが具体的にどんなもので、何を伝えようとしているのかを考えていければと思います。
新譜発売直後は、本人たちも「自分たちがどんなアルバムをつくったのかよく分からない」と言っていたくらい、新たなフェイズに入っているcero。
その片鱗に触れられたらいいな……! どうかな……?
当初は、後から見返して、うお〜キモい〜! 無理〜! と、絶対なると予見して有料版も考えていたのですが、まあ、自分が無銭でYoutubeで見てるので……全文無料でキモキモしく公開です。
相変わらず音楽理論のコードとかは分からないので、起こった事実、現象などを積み重ねてそこから見える結論を浮き彫りにする的な感じです〜〜
途中で、BPM、体感BPMとか出てきますけど、そちらも前の記事で説明してるので、そっちも参照しつつ読み進めていってくれぇい!
(本当に疑問なのですが、照明の色と曲順はどうやって決めているんでしょうか? 宜しければ、是非ともこっそり教えて頂きたいです。)
残念ながら今回もオニ長いし余談だらけ。前回より読み辛いので心してくれ!
今回もサブスクリプション等でceroの曲を聴きながら読むのがオススメ!
それじゃ! いってみよう〜〜!
2018/7/29(日)フジロックフェスティバル ceroライブレポート(Youtube無銭視聴)
ライブ時間20:20-21:18
(以下太文字は、各曲の演奏が始まった時刻、何曲目か、曲タイトル、BPMを表しています。)
リハ Waters(音出し程度? 動画などで確認できず)
Elephant Ghost
どちらも拍子が変わる曲だね〜〜
Watersはライブ中でも出てくるので後述!
前作3rd制作初期から作られているし、前のワンマンでも演奏された曲。
変拍子と通常拍が混ざっているため、肩ならしにはライブ本編の肩慣らしには向いているのかも。
マイナー調の曲はビート感が強いと、テンションが外に発散せず内側にこもる情熱的な感じになるので、アルバム曲(比較的知られていない曲)からのチョイスと相まって、自分たちの士気も上げつつ「お前らの知らんcero、見せたる!」という強い気概を感じます。
野良で上がってる動画を見る限りは、照明は青? 紫? 系
20:20 M1. INTRO (65)
鍵盤と、ボーカルの高城さんのフルートが印象的に始まる、、、鍵盤は荒内さんか小田さんどっちだっけ、、、ceroの公式Twitterではこの部分、曲としてカウントしていないけどかなり大事な部分だと思っているので一曲分にカウントしました。
新譜PLMSでのイントロは「Modern Steps」という曲で、BPMは70。(3連符なので、先の記事だと体感最大値は 70×4/3で93.3)
そこより速さはグッと抑える、しかし4/4の取りやすい拍で、未聴の人をきちんと見据えた始まり方。リハでは自分たちを鼓舞しましたが、イントロは会場の雰囲気を持ってくぞ! という配慮がある感じです。
20:21 M2.Summer Soul (105)
おお! って感じで嬉しい。
横アリでの前ライブと同じく、客に優しい始まり方〜〜!
Youtubeの回線が混雑していてすげぇ重い! 映像の乱れが何度か起きました。歌詞の「現実との繋がりが 時には切れそうになるけど」の部分で映像が切れて笑う。マジックリアリズム。
ドラムの光永さんが着ているTシャツにYoutubeと書かれていて、現場では見えないがYoutube組だけ見えるというツイートもありました。
マジックリアリズム! 違うか!
Youtubeコメントが爆荒れ(パーカス角銅さん、キーボード小田さんの女性2人だけは褒められている)していてあまり穏やかじゃない心境で見ていたけど、客席が大きく揺れている様子が映って、とても嬉しい。
一曲目からヘンザッ(手を上げろ!) 的なあおりも入って、客をわかりやすく乗らせる方向に尽力しています。
照明も、あまり色同士を混ぜたりせず明白に
白→黄色→緑→水色→赤 と、曲中で語られる1日の時間経過って感じで移り変わり、「やがてすぐ雨は 消えて 見た事ない夕暮れに」の歌詞の直後、舞台は真っ赤に照らされる。
どうでもいいけど、私は、サマーソウル終盤の高城さんのシャウトを聴くと、
・キーボードの荒内さんが運転する車で東京のコンビニに寄って買い出しして、さて夜の街繰り出すべ! って思っていたら駐車場から車出す時に内輪差で足を車輪で引かれた高城さんの断末魔
・道玄坂上の駐車場に車を止めて、さあ夜の街に繰り出すべ! ってジャンクションにパッと出たらちょうど車線を逆走してきたダンプに気付かず撥ねられる高城さんの断末魔
という感じの謎の絵が浮かびます(Youtubeでの再生時間もちょうど4:44! 不吉!)。後者は、ちょっと漫☆画太郎チックですね。
20:27 M3魚の骨 鳥の羽根(120-160)
新譜のMV曲。上げろテンション〜!
さっきの「Summer Soul」でも思ったけど、MVが公開される曲は、ライブで初披露〜CD発売〜MV公開〜ツアーと時間を経ていくにつれて、曲の認知度や演奏技術の成熟によって、「曲が育つ」という感覚を強く感じます。
サマーソウルも魚の骨も客側がマジ全然踊らなくて地蔵期あったので、曲のキメ所で歓声が上がるのマジ最高! ウォーッ!
といいつつ新譜曲であるので、初見にもやさしく、「はだしの足」「手のひら」「見つめる」などの歌詞で大ぶりにジェスチャーを加えたり、サビではかなり大きく体を揺らすなど、客をアゲる、アジる動作が多く見受けられました。
ちょっと脱線するんですが……変拍子に関わらず、
よく「ライブやクラブでの踊り方が分からなくて楽しめない」っていう方がいらっしゃると思うのですが、そういう時は、近くでイイ感じに踊っている人の動きを真似たり、同じタイミングで体をゆらしてみる、舞台に近い人は、演者の動きとシンクロしてみるのがオススメです!
ボーカル高城さんはもちろん、現在、漫☆画太郎のババアゾーンみたいな様相を帯びてきた髪型の、ベースの厚海さんの首のリズムの、鬼のように正確な取り方、トランペット古川さんとキーボード小田さんの楽しそうに跳ねる動きなどとザッツシャルウィーダンスだよ〜〜!
20:32 M4.Yellow Magus (120)
シックなアルバム版ではなく盛り上がるシングル盤! 過剰接待がうれしいね〜
……この辺りから私、散歩に行く前の犬みたいなおかしなテンションになっていく。客席がサビで手を大きく振ってくれるのをニコニコしながら見る。
かつて、管楽器類を担当していたあだちさん&Sirafuさんがいない所を、キーボードが心地良く通り抜けていく。
間奏で橋本さんのギターソロ!
Twitterで画像を見る
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会場入りした時は「熱海温泉」のTシャツ着てたけど、流石に着替えてます!
Yellow Magusという曲名通り、曲は黄色い照明で始まり黄色い照明で終わります。Youtube巻き戻して見て気づいたのですが、密かに2番辺りで照明が赤と緑になっててアッと思いました。
先にネタばらししてしまうんですが、今期のceroはライブ中に数回だけ、照明がアーティストプロフィールでも使われる赤&緑色に変わります。
ここに今回伝えたい部分があるのではと考えています。
「Yellow Magus」は、航海に出ていた船を捨てて、砂漠に行き歩を進めていこう、的な歌。
ライブはここまでいい感じに有名曲を重ねていったけど、ここから先の曲は、ここから先のceroは、次のフェイズに進んでいくよ という暗喩のように感じられます。
というかceroはアルバム出すたび前の世界観を破壊して次に生き続ける遊牧民? 狩猟民? なので、聴く側は毎回
「ceroさぁん! 海、最高っスね!」
「ああ、でもこれからは、この船捨てて砂漠行くから」
「」
みたいな裏切りを延々と味わい続ける民になっているんだ……
東京の街が大雨で海になって中央線を船に航海に出たけど、船は打ち捨てて砂漠に向かっていって、っていう夢が覚めたらパラレルワールドの東京の街に居て、街から次のコーナーへっつって今川にザブザブと入水していっている状態……
いい加減にしろ!
私の雑な予想では、今後ceroの旅は、川を上流まで上り詰めたら宇宙が広がっていて、全員銀色の衣装を着て愉快なエレクトロサウンドのバンドになると見た(適当)。
曲が終わると同時に暗転!
20:37 (MC) あいさつ
「フジ、ロックフェスティバルのみなさん、お世話になっております。ceroです。」
フジ、の言い回しが、Mステに出た時のオザケンの言い方で、去年のホワイトステージだったオザケンを意識しているとの情報……
みんな、よう見とりまんな!
あとceroは「コンテンポラリー〜」から始まる頭文字をとらなくなりましたね。ceroはcero。ウチはウチ。みたいな。
……異質なものを異質なものとして受け入れる…的なこと、かなぁ
「ホワイトステージのように真っ白に燃え尽きたいので、メイク サム ノイズの方よろしくお願いします。」というMC。
次の2曲は、あまり知られてない曲だけど盛り上げたい、という曲だからか、事前にちゃんとフォローが入る。
20:38 M5.レテの子 (100-200)
新譜で1,2を争う聴きやすいジャングルビートの曲!
自分は、あれ? このBPMなら「Buzzle Bee Ride」に突入できんじゃね? 突入すんのか? せんのか? すんのか? せんのか? と気もそぞろになっていたな……この辺りの客席は、揺れ方は違うけどまだまだ踊っている。
このあとのBuzzle Beeは「知られていない」「明るくない」「4/4拍でない」けど「最速」というピーキー過ぎる曲だけど、
レテの子は「知られていない」けど「明るい」「4/4拍」「複数のリズムを持つ」「踊りやすい」という、ポップな要素が多い曲なので、今後のライブでは、別種の曲を繋ぐ役割を担っていくと思います。
既存曲だと、「Contemporary Tokyo Cruise」や
再演された「FALLIN'」(今回の新譜初回盤AのDVDに収録)、
「exotic penguin night」を原曲の速さでニュージャックスイングっぽくして再演?(勝手な事言ってますが)などがシームレス繋がったらワクワクするなぁ。
キーボードの小田さん、トランペット古川麦さんがこの曲はぴょんぴょんと跳ねていて かわいいね◎
20:43 M6.Buzzle Bee Ride (200-228)
で、出た〜〜! 今回のライブの再極北。気が動転……
ボーカル高城さんがいい顔してる……守りたい……この笑顔☺️
メンバー間でも全然拍の取り方、体の揺らし方が違ってオモロい。俺は経理! 私は営業! 僕は開発! みたいな分業っぽさがあるね〜〜。
この曲含め、過去の高速変拍子曲についてはどこかでまとめたい所。
ちなみにワンマンライブでは、ちょうどライブの折り返し地点にこの曲を据えており、「もう 戻れない 元には さぁ 光捨て 跳べ 跳べ 跳べ」の直後で赤&緑の照明になっていました。(タイミングが難しいからか、フジロックは特筆するような照明色にならず。)
先述のYellow Magusでの照明同様、自分たちが変わっていく事を示唆している感じっすね。
最後は電球色になって終わり。
20:48 (MC) ドヤ顔&ポーズ
何度でも貼るぜ! ドヤりすぎて首の角度つけすぎ!
「どうもありがとう」こちらこそありがとう最高!
ボーカル高城さんの着ている色がターメリック色で、DJのshowguunさんの「フジロックのカレー」の一件を思い出す(各自ググってネ)。
20:49 M7.Orphans (80)
前曲からの落差が大きい、あまりにやさしい曲で安心してしまい、号泣。
ライブ時間は中間地点ちょうど30分。ハリウッド映画などでも、上映時間の真ん中辺りで核心に迫る問題提起・結論をチラ見せする手法があって、それをミッドポイントと呼ぶらしいよ!
(今回の重要曲はOrphansじゃなくてBuzzle Bee と思ってますが……)
MCでの真っ白に燃え尽きる宣言同様、終始照明が白い。前半戦を一旦リセットする役割。シングル発売時はジャケも照明も水色でしたが、アルバム収録時にはオレンジ、今回は主に白。
シングル時ジャケット(左)と、3rdアルバム時のブックレット(右)。
照明も水色からオレンジに。
単体での世界観が大きく確立されているためか、
「Orphans」と、現在のceroとの、相対的な距離感で色のイメージを変える、やわらかい曲だなと思います。
20:54 M8.Waters (100-133?)
ドラムフィルからWatersか? ロープウェイか? どっち? どっち? というceroイントロドン状態でドキドキする。
ベース厚海さんのソロ! イカす〜〜!
アルバム発売時のメンバーまめ知識、なぜか厚海編だけ多い。
照明は水色&オレンジなど、コントラストの強いものが多い印象。この照明の流れから、「さあ 立ち尽くしていても つまらない 気ままにあるがままに踊ろう」直後の部分で照明は赤&緑に。
ここで伝えたい事は、歌詞が代弁していると思います。
また、この曲は4月に12インチレコードが発売されていまして、「オッ! ceroの新譜じゃん買う買う」つって即完売したものの、3拍4連? のリズムで各所のDJも扱い方わかんねぇ〜って頭抱えているのかなあって曲です。
いまだに自分もどうかければいいのか分からない。
特設サイトのインタビューでも「問いかけの曲」と称されているように、どうにかこの曲を聴く環境を整えること、DJならどうやって曲をかけるのかで苦心しまくる事で、自分の音楽を聴くスタイル、曲をかけるスタイルを変革させる曲かなぁと思います。中古屋に売るのはまだ早い!
逆に都内の中古レコ屋では定価以下でザラにあるので、今が買い時!
照明青くなっておわり。
20:59 (曲フリ)
「お客さんと、メンバーたちと、スタッフと、家族に、感謝をこめて」次の曲を紹介。手前からのカメラで、ボーカル高城さんの譜面台に、お守り代わり?のような人形が確認できました。(いよいよストーカーじみてきている自分が怖い)
21:00 M9.Poly Life Multi Soul (120)
もうこの辺りになると楽しさで脳がパッパしてきて、ぼんやりしてたなー
カッケェ〜〜! 踊れる〜〜! ハウスミュージックは、曲が長ければ長いほど効果を発揮して曲の長さも納得。
(曲自体については、前の記事で言及してるんでそちらご参照下さい◎)
パーカス角銅さんが首に巻いて準備しだすホースのような楽器のせいで、遠目からだと宇宙服みたいに見える。
御察しの通り、ここは1サビの「Poly Life Multi Soul」の歌詞とともに、赤と緑の照明が輝きます。その後も事あるごとに赤と緑!
今までのもったいぶりはなんだったんだってくらいの照明っぷりでした。
音がギュイ〜〜〜〜っとひずんでいって終わり……と思いきや?
21:08 (MC) メンバー紹介
曲はまだ終わらず、メンバーの紹介がはじまる。
メンバーが紹介されるたび、音が増えて曲が立ち上がっていくという演出、シンプルだけどやっぱドラマチック!
順番?楽器? を間違えたり、周りを全員紹介したのに自分を忘れるボーカル高城さん……。だいぶ脳内物質が分泌されちゃってて愛おしいぜ。
新譜で出てくるキーワード「かわわかれ かれはだれ だれかはわかれ」(川は枯れ 彼は誰 誰かは別れ)って言っているその彼がだれなんだ〜〜 と思ってる間に演奏が本格的に再開。
21:10? M9再演 (120)
演奏ズァ〜〜ン!
照明ビガ〜〜ッ!
スモークがシュ〜〜ッ!
一方その頃、台風が日本列島をスエ〜〜ン!
会場は大変な様子だったとお見受けします。
いいなあ天国。いいなあ愛。
21:13 (MC) あいさつ
「最高! いい思い出をありがとうございました。」的な事言ってた。と思う。
21:13 M10.街の報せ (100)
ライブを経るたびに和やかでやさしいアレンジになっていく曲。
手を叩く指示? してたか記憶があいまいなんですが、アウトロで客がクラップしてました。
ドラム光永さんがめっちゃいい笑顔(ホッコリ)。
ふと照明が抑え気味になる。
「みんなも年を取り いつかはいなくなるけど また誰かがやってきて 音楽をかけてくれそう 何度も」
今年でフジロックは4〜5回目出演とのこと。聴く度にこの歌詞の感じ方も少しずつ変わっていく。
21:18 終演
「どうもありがとうございました。 ceroでした。 ありがとう。」
お、終わった……。
日曜夕方1時間のライブのことずっと考えて、気づけば一週間が過ぎてしまった……。
ライブ演出まとめと考察
先に、演出や照明を抜き出したグラフ掲載します。 ドン!
解像度〜〜
水色フキダシ部分のように、
M6以外全ての曲に、客が付いてくる・テンション乗ってくるような演出がちりばめられています。今回は客を振り切らず・盛り上げる・踊らせるという配慮を感じます。
一方で、照明としては
M4.「Yellow Magus」(海を捨てて砂漠に行く曲)
M8.「Waters」(気ままにあるがままに踊ろう)
M9.「Poly life Multi Soul」サビなど
で、舞台照明がアーティストプロフィールと同色の赤&緑の照明色になります。
これを無理矢理まとめるならば、
次に進む事、一義的でなく多義的なものを内包したまま、踊る事。
もうさんざん話されてきたとは思いますが、現在のceroは、今までで一番要素が多くて、かつ一番踊れる・踊らせるバンドになっております。
この記事書いてる間、ずっと、「Polu=複層的、Multi=複数」で踊る・進むことってどういうことかなぁと考えていたんですが、答えが考える人の数だけ出てきそうな問題なので、自分が感じた解のようなものを書きます。
ちょっとだけ、自分の話をさせて下さい。
……私は、実はかつてラップをやっていましたが、いまやすっかり止まっておりますし、今もDJは月1あるかないかだし、高騰化しているレコードを買うことがやめられない結果、パーティに遊びに行く金が無くなり、このままだとじょじょにお呼びがかからなくなる未来がうっすらと見えている状態です。
音楽に生活や仕事を捧げる道に進む事はできませんでした。
嫁ちゃんを可愛がることに多くを費やしている、今の生活は幸福だけど、がむしゃらにライブをやっていた頃を思うと、なつかしくならない訳じゃない。
それでも、クラブイベントをきっかけに嫁に出会ったし、現在の仕事も音楽きっかけで就職しました。
こういう記事を書いて、ceroの好きな部分を紹介する事もできます。
一つの世界で頂点にならなくても、ずっと心のおもむく方向に続けてさえいれば変わっても大丈夫だと言われているような気がして、今日も暮らしを続けています。
海行こうぜ! やっぱ砂漠行こうぜ! みたいに突然言い出して、あちこちに振り回すように冒険に連れて行かれるけど、一方で振り落とさないように見守っていてくれる、音楽分野でのアンちゃんネエちゃんたち、という存在が、自分にとってのceroなのかなぁ。
(彼らもまた、レーベル内外や先輩アーティスト達から見守られているんだろうなとも思います。)
彼ら彼女らの挑戦・模索を感じ取って、自分もがんばっぺよ〜〜 と思っている今日の自分です。
なんか禅問答みたいになってきたな……真の敵は己じゃ! みたいな。
ともあれ、現在のceroは、向き合えば向き合うほど応えてくれる、新たな面を発見できるグループ・アルバム・ライブだと思います。皆さんにとってのcero感も見てみたいので、こういうキモい記事、みんなも書いてよ! 何卒! 是非!
長々失礼しました〜!
セットリスト違うよ! セリフ違うよ! ってご指摘などありましたらご連絡下さい!
ceroはアジアツアーも始まるようですね!
いつも足しげく行けるか分からないですが、またちょいちょい遊びにいって、動きがあればお伝えいたします。
8/12のTraffic、まじ預金残高ないし同日嫁の仕事の手伝いあるけど行きたい気持ちを完全に抑えられなくなってきちゃったな……。
こんなにず〜っとcero聴き直しているのは久しいな。楽しかったな。
ひとまず終わり!
それでは〜〜
る