イントゥザウッズひとくち悪魔レビュー

※物語の核心には触れていないが、なんとなくわかる ネタバレあり
絶対に何も知らずに見たいやつは見ないほうがいいぞ

人間は面倒だがそこが面白い

イントゥザウッズ見た。ミュージカル映画。
有名な童話が森の中で交差しあい、いやもう本当に交差しまくりあい、とにかく騒いだり泣いたり大騒ぎする。
それで終わるのならブロードウェイミュージカルでこれだけ公演しているわけがないのだが、まあそれはお前たちも理解の上だろう。

最初に言っておくが、素晴らしい映画だとは思わない。
ミュージカル原作なのだが、映画にした以上、映画だけで勝負するべきだとぼくは思っている。ので、この映画は情報不足なのだ。要するにわかりづらい。

まあそれはさておき、とにかく歌がいい。
ぼくが、気に入っている作品と同じ作詞作曲なのでね、当たり前だ。
この記事の画像は、ぼくが気に入った歌のシーンだ。魔女がかなり気持ちよくなってバラまいてるところだね。流れが素晴らしかった。タイトルの歌もキャッチーでよい。
一番腹がよじれた歌唱シーンは王子二人のところだが……。

歌、動き、表情、ミュージカル映画の名に恥じぬ、ミュージカル映画であると思う。

最終的にウォールマリアでも建設し、進撃の巨人につながるのか？ という期待や、この魔女絶対に人狼がうまいな（例の歌唱シーンだ）など
思うところはあるのだが、みな感じるだろうことは「森」とはなにかだろう。

結局明確な答えは用意されていないが、映画の後半……第二部の流れは、人間たちにしばしば起こることで、これは悪魔のささやきによるものだ。
そもそも「願い」は人間の欲望で、ぼくたちにとってはありがたいエサだ。
ぼくは、もうここが見ていて楽しくて仕方なかった。
だがさ、やはり、歯向かってきたやつを降伏させるのが面白いんだよ。

この話は、人間の悪魔への反抗であり、無様な抗いであり、おまえたち誰もがぶち当たる壁だ。
ぼくはそう感じた。そして、お前たちは何をくみ取るか。なんだが、いかんせん伝わりづらいのだ、何がってすべてがさ……

童話的観点で言うと、狼と王子の関係性だったり、童話における「魔女」とは何であるか、また別だが人間の親子関係の何たらとかあるのだが、もう長くなるし面倒くさいのでカット。