見出し画像

森林環境問題も解決する72億ドル調達済みDeath TechスタートアップBetter Place Forests

NewsPicksの伝書鳩TV2021年4月16日公開の動画「【死んだら森になる?】アメリカの『終活』を変える新サービス」について紹介します。

動画での中ではBetter Place Forestsが注目のスタートアップとして紹介されています。

同社のサービスはシンプルに言うと、遺灰をお墓でなく自ら選んだ樹の下に撒き、遺族・友人がいつでも訪れられる仕組みを提供するというものです。

Return your ashes to the earth beneath a memorial tree your family and friends can visit for years to come.

https://www.betterplaceforests.com/how-it-works/

同社のビジネスの仕組みが上記説明でイメージつかないようであれば、下記の画像をご覧いただくことをおすすめします。

遺灰を撒く樹が生え揃う森はBetter Place Forestsが所有・管理し、その管理費用を樹のサイズなどに応じてもらうという収益モデルを用意しています。
最低プランの料金は$5,900で、このプランには直径12インチの樹の元に遺灰を撒ける権利、セレモニー費用、記念プレート、遺灰によりおよそ50本の植樹に貢献できる期待効果が含まれています。

このビジネスのミソは、死と環境保護を結びつけている点にあります。
これは「Death Techの未来を1年前にForbesが紹介していて良記事なのでご紹介」でも記載したように、Death TechがSDGsの「15.陸の豊かさも守ろう」にも関わっていることを示すわかりやすい事例だとも言えます。

こうした社会課題の解決という要素を持ち合わせたビジネスモデルを採用していることもあってか、下記のcrunchbaseの画像からもわかるように、同社は既に$72億相当の資金調達を実現しているなど、投資家からの評価が高い企業であることがわかります。

日本ではBetter Place Forestsのようなビジネスを展開している企業はないかと思われますが(完全には調べきれていません)、日本は国土の約67%(約2,500万ヘクタール)を森林が占めているように、場所そのものは豊富であることは事実です。
法の規制があるかもしれませんが、環境は十分に備わったビジネスと言えるのではないでしょうか。


※本エントリーのアイキャッチ画像はBetter Place ForestsのHPより



いいなと思ったら応援しよう!