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【コラム】一貫校・聖ルチーア学園(ひぐらしのなく頃に)について

みなさん、はろろーん。
今回はコラムぽく、なく頃にシリーズに出てくる「聖ルチーア学園」、また所謂一貫校についてお話しようと思います。

◆公立と私立の学校の違い

義務教育の過程であれば公立学校は卒業できる
私立校はできないの?という話ではなく、義務教育なんだから公立学校は教育の場を保障されなければならないという話。

私立校は「うちの学校嫌ならやめてください」である。
公立校行ってもらえばいいだけだからね。

公立校はスタンダード。私立はより特化した環境を受けられる
私立も学校にはよるが、基本的に公立にないものがあるから高い学費を払っていくわけだ。
それは勉強だけではなくスポーツだったり音楽だったり。
わかりやすいところで言えば、制服が可愛いも私立校にありがちかもしれない(というか公立はださいよね)

それに親からすれば投資をして子どもが守られるならいいところに入れたいと思うんでしょう。
聖ルチもそうで、高い学費を払うことで彼女たちの安全が守られている。

カリキュラムが違う
もちろんどこの学校と国が定めた単位は生徒に取らせなければならない。
それさえとっていればカリキュラムは自由なわけで、選択授業とかも例の一つ。

だから文系の学校になら文系科目を多く増やせるし、そういった自由は私立の方が定めやすいかもしれない。

授業進度も違う
これは公立校でもあることで、確か国語なら教育出版の教科書を使っていると進度が変わるということがあるのだが、大枠公立は4月はここから。10月はこの進度というのが決まっている。

しかし私立は応用問題も多く取り扱うわけで、本当学校によって違う(塾講師やっててふざけんなと思ってた)

小ネタ 義務教育の段階では公立は男の子が多い傾向
答えは簡単。
娘と息子。性差別したいわけじゃないけど、外部からの隔離して虫をつかないようにとなるとね。
だから女子校多いんだろうな。

聖ルチーア学園もそうよね。

◆義務教育が終われば自由

自由は責任と一心一体
なんでもしていいわけでは当然なく、義務教育が終わったら選択は全て自己責任。
単位を取らなきゃ卒業できないし、自ら選んだ学校の規則には基本的には従うべきである(入学後にやばい校則ができたら別だが)

逆に嫌ならば辞めればいいのである。
なにかしら売り込みポイントかあれば編入だってできる世の中さ。

そんなわけで、郷壊し編の郷壊し編が選んだ道は自己責任。
巻きこんだ梨花ちゃまも悪いとは思うけど、沙都子は興宮の学校に編入すればいい。
もちろん、監督に支援してもらったり、簡単に一人で決められることではないんだけど。

◆一貫校について

詩音曰く温室野菜の生産工場
まぁ、詩音の言葉を借りたのはインパクトが欲しかっただけ。
一貫校は長い時間の中で独自の教育をすることが可能なわけで、小さい頃から高等教育を受けされることも可能。

つまり、内部生と外部生が同じスタートではいけない
これを言いたいがために長く話した。
だって内部生はそれまでに安くない学費も払って高等教育を受けてきたわけ。外部生が同じスタートラインで入ってきたら一貫校いらんでしょ(笑)

ここで他作品を例に出すと「かぐや様は告らせたい」が良い例。
かぐや様もお金持ちの一貫校に、高校から特待生で男の子が入学してくる。
世界が平安時代に分岐した世界のため貴族制度の名残が残っている影響もあるが、外部入学生は混院と揶揄されよく思われてなかったり。

一貫校は幼少期から同じメンバーで同じ時を過ごすのです。子どもたちからしたら異端児(しかも自分たちとは違う教育を受けたやつ)は受け入れ難い。

内部生と外部生は勉強の進度が異なる
前述した通り私立は公立ほど細かい枠がなく、なによりも皆一緒に進学していく。
だから公立なら2年生にやる範囲を1年生でやっても、卒業時点で全て単位を取れていればいい。
頭がいいところなら基礎は早く早くやって、応用に時間をかけるだろう。

それが一貫校ならなおさら。
例に出したかぐや様は幼等部から大学まである。まぁ大学はともかくとして高校卒業まで15年くらいあるわけだ。
聖ルチーアは小等部から大学。高校卒業まで12年。
高校入学の時点で内部生は高校1年生レベルはやってるでしょうな。


だから外部生が初めは外部生のみのクラスに振り分けられることもある。そこから必死に内部生に追いつくわけ。

そもそも一貫校は外部生を多く取らない
全くとらないことはないだろうが、せっかく幼少期から教育に力を入れているんだから多く取るメリットもないんだよな。
優秀な人材だけを中学入試、高校入試の段階で取ればいい。

◆聖ルチーア学園について

聖ルチーア学園の特徴
①小学校から大学までの一貫教育
②入学金だけで数百万
③全寮制の女子校
④温室野菜の生産工場(←詩音が言ってた)
⑤挨拶は「ご機嫌よう」
⑥寮は相部屋
⑦警備体制は厳重
⑧朝夕にお祈りがある
⑨日曜礼拝がある
⑩先生のことはシスターと呼ぶ

①〜⑤の段階でお金持ちのお嬢様学校なことが分かる。
目明し編の話では、聖ルチーア学園はお嬢様を俗世から隔離して大事にスキャンダルなく育てることが目的。

女子校の一貫校としての目的を存分に果たす学校ではないだろうか。
※昭和後期の話。平成、令和の時代ではネットも普及しているし規制したところで詩音みたいなのはたくさん出てくる。

しかし、郷壊し編で追記された事項では気になることがいくつかある。

⑪偏差値が高い(圭一が言うのだから高いのだろう)
⑫高校の受験者数が少なくとも3750番までは確認(たとえ千の位が振り分け番号だったり、内部進学生を入れたとしても1000人くらいは受験)
⑬数学の授業進度が公立高校と同じ
⑭落ち溢れると万年勉強の補習クラス行き

⑪は外部生向けの話かなと思ったけど、⑭で違和感。
詩音を見るにそこまで勉強がきつい感じはなかった(詩音が天才説もあるが魅音を見るに勉強しないだろう)
全て外部生は向け?

でも⑫が違和感。受験者数多くね(笑)
合格者数も多くね(笑)
内部生も一応受験して貼り出されるのかな?と思いきや、みんな他校の制服。
一貫校はどんだけマンモス校なの。

⑬に関しては、外部生も多いみたいだしきっときっと外部生クラスなんでしょうな。そうしよう。

多分、聖ルチーア学園のこんな細かいところ関係ないと思うのよ、物語に。
沙都子は梨花を追って、自分とは合わない世界に来てしまった。
要素はこれだけでいいのよ。

だから細かいところを突くのは違うと思うんだけどね、それでももう少しリサーチして世界観に落とし込んでくれないかな?

ちなみに合格発表もこの時代は名前も出る!というツイートを見かけたけどどうなんだろう。
如何せん、私も平成生まれで調べたけどよく分からなかった。

何が言いたいかと言うと、時代考証とか含めてきちんとやってほしいんだよなという話なのでした。

本編とは世界が違うなら仕方ないんだけど、考察向けの作品で小さなボロだされると考察する側はできないからね。

そんなわけで設定が細かいところまで練り込まれたプリンセス・プリンシパル観てね。

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