夜Vェ啼く無け、夜ル穢リ
#Am
あのち
巳せてよ
駆けるから
すきなの
わたし せつなの 穢クレール 衝動
・できない
・むりだよ
・希り咲き
・いきさき
よ
は正当なる
り
ィンカーネーション
、愛さ、愛が、さ愛、ざ愛、
、ちは、咲く、火ら、また、
ねっね?
火ねて夜り
裂けるから
すきなの
わたし 風ドゥル 是クレール 胎動
・ちれらは
・むりだ夜
・希り咲き
・さ夜なら
よ
が与え紫いし
を
唾棄しめるwill
、えめ、狩る、ちを、刈る
、ちは、来り、咲け、無い
輪かゆ
わ可ゆ夜
ほとばしゆ
わたしね?
ちが禰? すきなの 足るフードゥル 毎秒
・だけない
・かめない
・希り咲き
・ちだまり
よ
を文し抱くち
に
重き加爾肝
、ち愛、き汚、苦を、薔薇、
、蒔く、季実、紫に、すら、
んああっ
交自わり
感ず流の
オ我ル乃
禰移血夜 さよなら 再クレール 情動
#恣意
「えっ、何かをしなくてはいけないんですか?」
とあんだれぱが言った。
「えっ、別にあんだれぱが部屋にいても無問題たれぱじゃないですか?」
そう言ってたれぱが僕の布団を干す。干してる。開け放たれた窓から、冬の寒い空気がうさぎみたいに飛び込んでくる。ぜんぜん幸せじゃない。空には鷹が飛んでそうで、飛んでない。冬の鷹はあるはずもない気球の希求だから。追い討ちをかけるように僕は仕事にいく。
お仕事に、お仕事に、お仕事に、行かなくちゃ。
行ってきた。帰ってきたらあんだれぱがオムライスを作っていた。デルモンテの甘いけちゃぷ。よく分かってる。分かっていなくてもいいんだけど、これに関しては分かってた方が嬉しい。次の瞬間。
「次の瞬間、何考えていても無問題たれぱじゃない?」
たれぱはとろとろじゃないオムライスをおいしそうに食べる。
ぬくい布団に入って眠る。あんだれぱがもぞもぞ動いて幽かな灯りを消した。足で。
朝に電車が遅延する。ゴールデンレトリィバーのお母さんレトリィバーが産気付いたらしい。なら仕方ないよ。
僕はずっと電車のドアに押し付けられて肋骨が折れていた。隣の人の肘であばらを粉砕された。次は肘の無い世界に生まれたいな。マフラーで頸動脈締まって窒息した。そのまま生きました。
ろっこつばきばき出社。霧が無い。次の瞬間、あんだれぱが食っちゃ寝してる。
「ろっこつおれたれぱ?」
すげえロキソニンくれた。肘はまだ僕のあばらに突き刺さったまま。僕は本気で肘の無い世界について考える。
次の日は、西武新宿線で木星について考えていた。今日もレトリィバーの家族はいた。でも彼らを見ても木星のイメージは浮かばなかったし、何なら木星の写真を見ても何も思わなかった。ただ、その代わり僕は『噴水村』について思い出していた。村の真ん中に噴水があってそこには鴨が住んでる。村の住人は必ずそこに帰るよ、って誓って出ていく。僕の霧にはそう記されてる。
#A刺すfor /
ぼくたしは夜ル穢リ。もっぱらそう呼ばれたし。
「おい、思考なんか後にしておれじょとシークエンスしろよ」
ってエスカっちが言う。もうしてるって。ほら、こんなに深く交感してるよ?
「足りねえのよ」
かれじょはそう言う。
ぼくたしたちはずーっと噴水を守ってる。守ることでシークエンスを許されてる。まあ夜ル穢リとしては許すも何も生まれたときからシークエンスしてる訳でそこに他者の意志とか関係ないし知ったこっちゃないけど、そういうことにしとけって、エスカっちが言ってた。
「ヨルルエリはおれじょ以外にシークエンスしたいやついるのか?」
エスカっちがもぞもぞしながら訊いてくる。あっ、その言い方なー。あんまり好きじゃないんだよなぁ。
「いるるえり」
エスカっちはぷるぷる震えて、
・なんで
・そんなこと
・言うんだよ!
霧散してしまった。
「でも君に霧中」
・ふぁー。
・ふぉー。
・ふぃー。
エスカっちはもっとふるえて霧散してしまった。
それで、ぼくたしは今日もシークエンスする。何も分からない苗木みたいに。互いに息を重ねて、石を転がして、出た目に沿って深く交感する。村中どこもそんな感じ。それを噴水に貯まった水の上でじっと佇み見つめている鴨。鴨は時折空を見上げ何かを見上げ鳴いた。獣たちは来なかった。来ない方がいい。無い方がいいこともある。