「良い副業」「悪い副業」 (2022/9/8)
記事の長さはおよそ1,500文字。3〜4分程度で読めます。
記事のポイント
自らのスキル向上や視野を広げるために副業を希望する働き手が多い。
一方経営者側は「本業がおろそかにならないか」などと考え、副業容認に二の足を踏みがち。
2020年7月に副業制度を導入したキリンHDでも同様の心配があったが、杞憂だった。
「かえって本業で手を抜けなくなり、自分の会社の芝が青く見えるようになった人も多い」
ポイントは周囲の理解。現場の不安を払拭しようと、2年近くかけて各部門と話し合い、制度を作り上げた。
副業に興味はあっても仕事のつてがない。そんな社員と地方企業を橋渡ししているのがライオン。
内閣府の「プロフェッショナル人材事業」に参加し、同事業に副業希望の社員の情報を提供。
内弁慶ではなく、社外に積極的に出て経験する社員でいて欲しい。ー 経営陣のそんな思いがある。
若い世代を中心に「就社意識」は薄れつつある。社内に囲い込もうとすればかえって離職を誘発するリスクもある。
かわいい社員には会社には会社の枠を超えて越境体験をさせてはどうか。
副業の容認だけでなく支援まで踏み込めば、社員と向き合う会社の本気度を示すことにもなる。
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こんなふうに考えた
私は一口に「副業」といっても、「良い副業」と「悪い副業」があり、
両者の違いは「副業によって何が得られるか」だと考えています。
私が考える「良い副業」とは、副業することで働く人が、
「自分が提供した価値と顧客からもらう報酬をリンクして考えられるようになる」こと。
別の言い方をすれば、「プロとして金を稼ぐ」ことを実体験できること。
そして、「会社の看板なしの自分の実力」がわかることです。
分業で仕事を行っていたり、社内向けの仕事が多いと、
毎月もらう給料がどこから来てるか見えなくなりがちです。
なんとなく会社にいて、決められた勤務時間のあいだ、
与えられた仕事を大禍なくやっていれば給料がもらえる。しかも有給休暇をとって仕事をしなかったとしても、
給料の額は変わらない。品質の低い仕事をしていても、
翌日も同じように仕事があり、毎月変わらず給料が支払われる。自分の仕事が原因で顧客からのクレームが発生しようが、
顧客から直接文句を言われるわけでもない。
そういう環境で仕事を続けていると、
どうしても給料を払ってくれる顧客のことを忘れ、
内弁慶で社内優先になってしまいがちですよね。
私自身2社目でコンサル会社に転職して初めて、
自分が「提供した価値」と「もらう報酬」を
リンクして考えることができるようになりました。
こういう経験ができるのが「良い副業」です。
副業の理由として「スキルの向上」があげられることがありますが、
これは社内に「スキル向上できる機会はありません」と宣言している
ようなものですよね。
そんな会社であれば、
副業するより退職を考えるのが先決ではないでしょうか。
本投稿は日経新聞に記載された記事を読んで、
私が感じたこと、考えたことについて記載しています。
みなさんの考えるヒントになれば嬉しいです。
「マガジン」にも保存しています。
「学びをよろこびに、人生にリーダシップを」
ディアログ 小川