「呼び方」から変えませんか パート2 (2022/6/3)
記事の長さはおよそ2,000文字。3~4分程度で読めます。
記事のポイント
2023年春に卒業する大学生の採用選考が1日解禁された。新型コロナウイルス禍の収束を見据え、各社採用意欲を高めている。
3年ぶりに総合職の新卒採用を再開した全日空では、総合職の採用予定人数は55人程度と100人を超えていたコロナ禍以前からぐっと絞る。
パナソニックHDは最終面接までオンラインで対応。全体の採用数は1100人と前年並みを計画。すかいらーくグループでは150人の採用を計画。22年実績に比べ約8割増える。
三井住友海上火災保険はユニークな考え方を持つ学生を積極採用しようと、面接官に中途入社の社員や社外人材を据える取り組みを始めた。多様な目線で評価し、「自社に合わない」という理由だけで落とさないようにするためだ。
専門知識や技術を持つ高度人材を取り込もうと、「ジョブ型雇用」を取り入れた企業もある。日立製作所は23年卒の学生のうち約9割をジョブ型雇用で採用する。損保ジャパンも23年卒から「ジョブ型コース」を設けた。
新卒採用を専門人材に限る動きもある。GMOインターネットグループは23年卒から、エンジニアやクリエーターなどの採用に限定した。管理部門では公認会計士や弁護士などの有資格者に対象を絞る。
新卒採用にジョブ型を持ち込む国内企業が増えている背景には、人材争奪戦の激化がある。
ただすべての企業が一気にジョブ型に切り替わる可能性は低そう。就職情報大手ディスコの調査では、導入済の企業は約11%、「実施に向けて検討中」も7%にとどまった。
採用できても企業は安心できない。ディスコによると、5月時点の内定率は65%だった。売り手市場を反映し、内定を得ていても就職活動を続ける学生は半数以上もいる。繋ぎ止めのため、個別面談や懇談会、工場見学会などのフォローを行っている企業は多い。
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私が就活していたのは、就職情報会社から百科事典並みに分厚い会社案内が送られてきていた時代なので、隔世の感がありますね(笑)
選考解禁を受けて日経新聞でも6/1の夕刊、2日の朝刊と、続けて関連記事が掲載されていました。
その中で3点、疑問に感じたり違和感を持ったところがありました。
違和感を感じた点
・呼び方(売り手、買い手)
5/29の投稿で、バーナード•ショー著『ピグマリオン』に出てくる有名なセリフを引用して、本気で貴重な労働力になって欲しいのであれば、高齢者、シニアという呼び方から改めてはどうかと提案しました。
今回の「売り手」「買い手」という呼び方も同じですね。
この呼び方からは双方の対等な関係性や、ひとりの個人として働きがいを持って活躍してほしいという想いは感じられません。皆さんはどうですか?
・「自社に合わない」という理由だけで落とさない
私もかつて新卒や中途の採用活動を行っていたことがあります。
会社によって採用基準はいろいろだと思いますが、私が採用の際にいちばん重視していたことは、「自社とその候補者の価値観が合うか」どうかでした。
いくらそのポジションで求められるスキルと、候補者が高いレベルでマッチするしていたとしても、価値観が会わなければ絶対に続かないですし、仮にその会社で働き続けたとしても双方がハッピーになるとは思えません。
自社の「何と」合わないという理由だけで落とさないと考えられているのかにもよりますが。
・新卒をジョブ型採用
私の理解している「ジョブ型」とは、そのポジションに必要とされるスキルをジョブディスクリプション(職務定義書)で明示し、そのスキルを持っている人を採用するものです。
新卒ということは現在学生で社会人経験はなく、ビジネス・スキルを持っていなくて当たり前だと思うのですが、職務定義書に明示したスキルを持った学生がそんなにいるんでしょうか?
「ジョブ型」とはいうものの、正確には「入社数年は職種限定型」ではないかと推測します。
さらにいえば、仮に新卒時にジョブ型で採用されたとしても、その会社全体がジョブ型になっていなければ、いずれスキルとは関係ない部門への異動が発生するのではないかと思います。
(そうするとジョブ型採用された方は退職しそうですね)
人材争奪戦の激化を受けて、各社内定引き止めに苦心されているようです。
現代はSNSなどによって社内の実態がより外部に伝わりやすくなっています。内定前に社内の実態を「盛る」より、働きたいと思える実態に変えていくことが今まで以上に大切になってきますね。
本投稿は日経新聞に記載された記事を読んで、
私が感じたこと、考えたことについて記載しています。
みなさんの考えるヒントになれば嬉しいです。
「マガジン」にも保存しています。
「学びをよろこびに、人生にリーダシップを」
ディアログ 小川
美味しいものを食べて、次回の投稿に向けて英気を養います(笑)。