「決定的に重要な知恵」 Critical Wisdom (2022/9/18)
記事の長さはおよそ1,100文字。2〜3分程度で読めます。
こんなふうに考えた
記事の概要
斬新な教育手法で知られる米国ミネルバ大学の学長、
マイク・マギー氏のインタビューが掲載されていました。
ミネルバ大学は、2014年秋に開校。
全寮制で授業はすべてオンライン。
学部生は1都市に半年から1年滞在しながら
授業と実地の課題解決型学習(PBL)を行い、
4年間で世界の7都市を回りながら学びます。
学生数を従来の3.5倍に増やすとともに、
日本を訪問地に追加することを検討するために
来日されたそうです。
私の考え
ミネルバ大学の名前は聞いたことがありましたが、
この記事を読むまで詳しいことは知りませんでした。
改めて調べてみると、これまでの大学と比べて
ユニークな点が多いですね。
ユニークな点
・グローバル:学生は80以上の異なる国の出身。
・学際的な学び:すべての学生はコンピューター科学、自然科学、
社会科学、人文科学の基礎コースを履修。
・各都市でのPBL:世界7都市での実地の課題解決型学習。
・オンライン授業:アクティブラーニング主体。
さらに、シリコンバレーの起業家とハーバード大学の教授が、
ベンチャーキャピタルから資金を調達して始めたこともユニークですし、
学費が安いのも特徴です(ハーバード大学の3分の1以下)。
関連サイトへのリンク:
私がこの記事を読んで私がいちばん感銘を受けたのは、
全ての大学が学習成果として重視すべきこととして挙げられていた
「決定的に重要な知恵」(Critical Wisdom)という言葉です。
「Critical Wisdom」はミネルバ大学のモットーで、
以下を統合した能力のことです。
問題を複数の文脈、領域、文化をまたいで明敏に分析する。
容易でない挑戦を成功させる革新的な解決策を生み出す。
他者にビジョンを伝えて何かを行う理由を納得してもらう。
解決策を実装するために協働する。
これまでの投稿の中で、何度か新しい学びのかたちについて
お話をしてきました。
不確実性が高く、先が見通せない”正解のない時代”には、
答えとしての”知識”だけではなく、
問いをたて答えを探すための”知恵”がますます重要に
なるでしょうね。
追伸
仕事の都合で、明日(9/19)からしばらく投稿を休止します。
再開は10/3(月)を予定しています。
また再開後によろしくお願いします。
本投稿は日経新聞に記載された記事を読んで、
私が感じたこと、考えたことについて記載しています。
みなさんの考えるヒントになれば嬉しいです。
「マガジン」にも保存しています。
「学びをよろこびに、人生にリーダシップを」
ディアログ 小川