「判断した」のか、「戻した」のか (2022/9/6)
記事の長さはおよそ1,100文字。2〜3分程度で読めます。
記事のポイント
9月から講義が始まる大学でオンライン授業への対応が割れそう。
関西大学はキャンパスごとに新教室「グローバル・スマート・クラスルーム」を稼働。
金沢工業大学は「eシラバス」と呼ぶプラットフォームに受講履歴など膨大なデータを集め、授業の改善や学生指導に役立てている。
一方で、授業を再び対面に戻す大学も多い。
文科省の調査では「全面的に対面」「ほとんど対面」が9割近くに達した。
遠隔授業は時間や場所を選ばず、動画などで理解度が高まる反面、学生が孤立しやすい課題もある。
日本では遠隔に固有の問題と、サポート体制で解決できる問題とがごちゃまぜに議論され、DXの遅れを招いている面も否めない。
遠隔の長所、短所について共通認識を早くつくり、大学の戦略に合わせて活用する姿勢が欠かせない。
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こんなふうに考えた
大学でのオンライン授業への対応が割れています。
個人的にはオンライン授業には、
対応すべき課題はあるものの、大きなメリットがあり、
将来的にはさらに広がっていくと考えています。
そして、少子化の中で淘汰の波にさらされている
日本の大学が、飛躍するチャンスにもなると。
9/3の投稿で、大学入試の方法について、
「各大学が目指すこと、育成したい人材像などをもとに
それぞれの大学で入試方法を決めればいい」
とお話ししました。
9/3投稿へのリンク:
授業の方法も同じです。
オンライン授業を行った結果データを集める。
メリットや課題を洗い出して改善策を策定する。
そして、学校の価値観をもとに授業の実施方法を決める。
もちろん科目ごとの適性や、
同じ科目でもその日の授業内容によって
オンラインか対面か、あるいはハイブリットか。
最適な方法を組み合わせればいいと思います。
大事なのは、
オンライン授業の検証結果をもとに判断すること。
同じ対面に戻すにしても、
いずれの判断をしたかで意味合いはまったく違います。
検証の結果、対面が良いと判断したのか。
何も考えずに元に戻しただけか。
効果より学校や教授の都合を優先したのか。
「検証結果の活用有無」と
「授業の実施方法」によって
対応を4つのパターンに分類できます。
4つのパターン
① 検証結果を踏まえ「対面」
② 検証結果を踏まえ「オンライン」
③ 検証・考慮せず「対面」
④ 検証・考慮せず「オンライン」
大きな変化への対応が、
その後にどのような影響を及ぼすか?
検証するとても貴重な機会だと思うのですが、
データを持っていそうな文科省さん、
検証のご予定はありませんか?
本投稿は日経新聞に記載された記事を読んで、
私が感じたこと、考えたことについて記載しています。
みなさんの考えるヒントになれば嬉しいです。
「マガジン」にも保存しています。
「学びをよろこびに、人生にリーダシップを」
ディアログ 小川