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1 なぜ起業したのか (1) ー ぼくが起業した理由

この記事は約2,100文字。3〜4分で読めます。


お話しするテーマ

1 なぜ起業したのか  ← 今回はここ
 ・起業目的
 ・収支計画
2 何をするのか
 ・自己分析
 ・ビジネス案
 ・社名
 ・ミッション・ビジョン・バリュー
3 どうやってやるのか
 ・運営方針
 ・必要な備品・ツール 他
 ・登記申請、役所への届出 


前回の投稿


1 なぜ起業したのか

前回の投稿でお話しした通り、起業(独立)については、およそ5年前の2017年から年初の目標として掲げていたのですが、なかなか具体的な検討を始められずにいました。
それが昨年、2021年1月から毎週日曜日を「起業検討の日」と決めて時間を確保してから徐々に動きだし、ついに今年2022年に起業に踏み切りました。

ぼくが起業(独立)に踏み切った大きな理由は3つあります。

起業に踏み切った理由
 1-1 「プロ」としての実力を試したかった
 1-2 時(とき)が来た
 1-3 大丈夫と思えた


1-1 「プロ」としての実力を試したかった

「サラリーマン」や「ビジネスマン」ではなく、「プロ」になる
この思いは、社会人になる前から漫然と、ぼくのキャリア目標になっていました。

 ※ぼくの考える「プロ」とは、仕事に誇りを持ち、
  フェアな方法で、期待された成果をあげる人です。

そのきっかけになったのは、日本での経営コンサルタントの草分けである大前研一さんです。

学生だったぼくは第一志望の大学に合格できなかったこともあって、大学での勉強にはほとんど身が入りませんでした。
さらにもともとサークル活動のような「みんなで一緒に」何かをするのが苦手で、ひとりでいるほうが好きだったこともあって、家で本ばかり読んでました。

その頃は経済や企業に関する本を読むことが多かったのですが、たまたま手に取ったのが大前研一さんの書かれた『新国富論』でした。(1986年10月発売)

『新国富論』


それまで「国の豊かさ」を追求する書籍は数多くありましたが、「個人の豊かさ」を求めた国家への政策提言をほとんど目にしたことがなかったので強烈な印象を受けました。

そして世の中に「コンサルタント」という職業があることをはじめて知りました。

※正直なところ、いまとなっては本の内容はあまり覚えていません。
 初恋の思い出と同じで、実際以上に良い印象が記憶に残っているかもしれません(笑)


その流れで次に読んだのが、大前さんの最初の著書『企業参謀』。
企業の頭脳中枢として戦略的行動方針をつくりだし、それをラインに実行させる独特の力をもつ「企業参謀」。

『企業参謀』


戦略的思考。
「ロジカルシンキング」に初めて触れてとても興味を惹かれ、自分の知識や経験を最大限に活用して支援する「参謀」がぼくの目指す「プロ」の形になりました。

その後の社会人としてのキャリア形成において、時期によって強く意識するとき・しないときがありましたが、結果的には当時考えていた「参謀」に必要な要素を身につける方向で進んできたように思います。

当時考えていた「参謀」になるために必要な要素:

  • 「顧客」を知る

  • 「会計」を知る

  • 「問題解決力」を身につける

  • 「対話力」を身につける

  • 「多様な知識(知恵)」を身につける

  • 「リーダーシップ」を発揮する


最初に就職したアメリカン・エキスプレスで顧客対応業務などを通じて「顧客」について学び

働きながら取り組んだ米国公認会計士の勉強で「会計」を学び

そしてコンサルティング会社に転職し、「論理的思考」や「ファシリテーションスキル」など「問題解決」に必要なスキルを学びました。

その後「リーダーシップ育成」で世界的に有名なゼネラル・エレクトリック(GEキャピタルで)でのコーチングや1on1、研修講師などの経験から「対話力」を学びました。

3社での多様な業務経験に加えて、数千冊に及ぶ読書体験を通じて多様な知識を身につけられたと思っています。

※これまでお会いしたどんな業種・業界、趣味嗜好の方とも、
 会話を続けられなかったことがないのがプチ自慢です(笑)


同時に優秀で主体的な同僚と切磋琢磨することで、ただ一生懸命に働くだけでなく「プロフェッショナル・マインド(プロ意識)」を持って働くことの面白さを再認識したことも大きいですね。


人生経験を積み重ねることで、これまでの学びが有機的に混ざり合って「プロ」として試せるぐらいに熟成してきたと感じましたので、「試してみよう」という気持ちが固まりました。


今日のまとめ


今日のまとめ

  • 「プロ」を目指すきっかけは大前研一さんの著書

  • 自分の知識や経験を最大限に活用して経営層を支援する「参謀」に憧れた

  • 自身のスキルや経験が「プロ」として試せるぐらい熟成してきたと感じた


次回のテーマ

次回は、「1-2 時(とき)がきた」についてお話しする予定です。

会社員生活に漠然とした不安を抱えている方、起業を検討されている方、ご自身の来し方行く末を考えている方などのご参考になれば嬉しいです。

投稿は「マガジン」にも保存していきます。

マガジン保存先:


「学びをよろこびに、人生にリーダーシップを」
ディアログ 小川


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美味しいものを食べて、次回の投稿に向けて英気を養います(笑)。