「知る」=「学ぶ」ではありません (2022/8/29)
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記事のポイント
「人への投資」で連携する企業の協議会「人的資本経営コンソーシアム」が25日発足。
協議会の設立は経産省と金融庁が支援。
参加企業は当初想定した100社を大幅に上回る320社。
主な参加企業:
・味の素、伊藤忠商事、セブン&アイホールディングス、ソフトバンク、
日本IBM、マツダ、MUFG、楽天グループなど。
協議会での実施内容:
・人的資本経営の実践に関する先進事例の共有
・企業間協力に向けた議論
・効果的な情報開示の検討を行う場の提供
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こんなふうに考えた
人材を「資本」として捉え、その価値を最大限に引き出すことで、
中長期的な企業価値向上につなげる
「人的資本経営」への関心の高まりを受けて、
経産省と金融庁が支援する「人的資本経営コンソーシアム」が
設立されました。
設立趣意書へのリンク:
https://www.meti.go.jp/press/2022/07/20220725003/20220725003-1.pdf
私は人生において「学び」がもっとも大切なことだと考えています。
そして、組織に属する一人ひとりが、継続的な「学び」によって
自分を高めていくことが、組織の強さの源泉になると考えています。
なので、「人への投資」に関心が高まることには大賛成です。
でも今回設立された「人的資本経営コンソーシアム」に
当初想定を3倍も上回る320社もの企業が参加したことに、
とても違和感や不安を感じます。
「学び」って、自分で試行錯誤する中から気づいて得られるもの。
決してひとから教えてもらえるものではないと思っています。
「どう開示すればいいのかなど、
具体的な取り組み方法がわからない担当者も多い」
とのことですが、
「学ぶ」気があれば、わからないことは自分で調べるでしょう。
「誰から教えてもらおう」としている時点で、
「知る」気はあっても「学ぶ」気はないように思います。
参加をきっかけに「学ぶ」意欲が高まればいいですが、
いつまでも教えてもらうばかりの企業では、
「人的資本経営」は進まない気がします。
参加していない企業がどこなのか、
なぜ参加しないのかが知りたいですね。
そこに本当の「学び」の秘訣があるような気がします。
本投稿は日経新聞に記載された記事を読んで、
私が感じたこと、考えたことについて記載しています。
みなさんの考えるヒントになれば嬉しいです。
「マガジン」にも保存しています。
「学びをよろこびに、人生にリーダシップを」
ディアログ 小川