活用のヒントが見つかるかも ー 私はこんなふうに考えた(2022/5/12)
本投稿は日経新聞に記載された記事を読んで、私が感じたこと、考えたことについて記載しています。
記事の長さはおよそ1,200〜1,500文字ですので、2〜3分程度で読めます。
みなさんの考えるヒントになれば嬉しいです。
よろしければ、お付き合いください。
「マガジン」にも保存しています。
「学びをよろこびに、人生にリーダシップを」
ディアログ 小川
記事のポイント
大阪府豊中市にあるパン屋に4月中旬から、飛ぶようにパンが売れると評判のロボットの売り子がいる。名前は「ソータ」。ソータは来店客に挨拶したり、お勧めのパンを紹介したりする。
実はソータの声の主は店から離れた大阪市在住の声優。ソータは客の声をAIで拾い、自動で顔を向けたり手を振ったりする。だが、客がどこに立ってどんなパンを見ているのかまでAIで把握するのは難しい。そこで、声優がカメラ越しで客の様子を見て好みを推測し、薦めるパンを決めて声をかける。AIが客に反応しつつ、お薦めは人が担う形だ。
サイバー社と阪大は21年1月から、スーパーや空港、保育園と連携し、約100台のソータを配置して様々な条件で接客などの業務をさせる実証を順次行っている。パターン化できない現場でロボットと人が協業する近未来のあり方を探る。
吹田市のスーパーでソータがチラシを客に配ったところ、人が配った場合よりも5倍多く受け取ってもらえた。さらに以下の3通りで実験すると、チラシを受け取る人の割合が多かったのは②だった。
①人による操作を知らせない
②操作者の顔写真を掲示するが声はロボット
③顔写真を掲示して声も本人
東急ハンズ心斎橋店では案内役として配置した20台のソータを計4人の声優が操作。1人当たり5台を掛けかけ持った。客が気軽に声をかけやすいロボットの利点はそのままに、未熟なAIを人が補うことで接客の質を保つ仕組みだ。
コンビニの一部テナントで飲料を品出しするロボットは、商品をつかんで自動で並べるが、棚を仕切るレールがずれるなどAIで対応できない事態が起きると、開発会社オフィスに控えるスタッフが遠隔操作する。同社は22年後半にもロボを遠隔操作する拠点をフィリピンなどに設ける予定だ。
通信環境さえ整えば言語の壁もない。ロボットと人の協業のあり方を模索する中で、新たなビジネスモデルも生まれようとしている。
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完全自動化ロボットの実現に向けた過渡期の動きとして行われている、ロボと人の協業のあり方を探る試みがいくつか紹介されていました。
私はこの記事を読んだとき、無意識に「AI・ロボ=新入社員」、「人=ベテラン社員」と読み替えていました。
ロボと新入社員の共通点
顧客から気軽に接してもらえる
(声を掛けられる、チラシを受け取ってもらえる)状況把握や提案は苦手
例外対応はうまくできない
ゴールデンウィークもあけ、そろそろ今年の4月に社会人になった新入社員が、研修を終えて現場に配属され始める時期だと思います。
今は未熟でできないことも多いので、ベテラン社員がフォローしながら業務をこなしていくことになるでしょう。
でもAIが圧倒的なスピードで成長しているように、新入社員も瞬く間に仕事を覚え、ベテラン社員を追い越していくことになるでしょうね。
人間の世界ではベテラン社員の一部、「働かないオジサン」の扱いが問題になっています。
AI・ロボと人間との協業の取り組みの中に、「働かないオジサン」活用の新たなヒントが見つけられそうな気がします。