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<好きを仕事にする>アカデミー運営について考えてみる


りょうこ@ロンドンです🇬🇧

私はイメージコンサルタントの育成を2011年からスタートしました。


最初は
「イメージコンサルのやり方を教えてほしい。」
「ショッピング同行の具体的な方法を教えてほしい。」
など、同業の方からの「実際のところどうやってるの??」
という切実な声からスタートして個別に指導していました。

現在は、銀座イメージコンサルタント プロ養成アカデミー(GIA)として、北海道から沖縄まで<ファッションやビューティーが好き>を仕事にしたい、20代〜60代の向上心溢れる女性に囲まれています。

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●学びたいニーズの変化に合わせた伝え方

ゼロから養成アカデミーをスタートして10年近く経つと、時代に合わせて学びたいニーズって変わるなぁとヒシヒシと感じるわけですが、最近はより「正解」を求められることが多くなりました。


情報が溢れているからこそ、正しいことが知りたい。
わかる気がします。
「スタイリストはアシスタントから何年も下積みして独立するのがスタンダード」だった時代はもう古い、昔ながらの「背中を見て学んでスタイル」は通用しない、ということなのでしょうか。


例えば
「どこのファンデーションがオススメですか?」
「どのブランドの服をオススメしたらいいですか?」
養成アカデミーの生徒さんからのこの質問に対する正解は
「誰に対して?」「誰をお客様とするのか」によって変わってきますが


「セレクトショップ巡りをしてどういうブランドの服を扱っているのか自分の目で見て触って確かめて」
「ネットショップでブランド検索、アイテム検索で探してみて」
「百貨店の化粧品カウンターを巡って、ファンデーションの違いを説明してもらって体験したら」


というのは、今の時代には酷なのかもしれません。
そのプロセスが楽しいのにな、学びが多いのにな、と思う気持ちと、
情報が溢れている今の時代に<選び出すチカラ>を育てるには時間がかかるんだなとも思います。だからこそ、自然とそのプロセスを踏むことができる人は生き残っていけるとも言えます。


一方で「学ぶ」は「真似ぶ」とも言いますよね。アシスタント業務というのは真似ぶ絶好の機会。「アシストに入ってもらう」機会を作るのも、<好きを仕事にする>ためには必要だと考えています。


その時に「背中を見て学んでスタイル」だと「どこを見て」「何を学ぶのか」という2つの視点を考える必要があるので、こちらが意図していることがアシスタントに伝わっていない可能性があります。


背中をじっと見つめられて終わり、という可能性だってあるんです。
昔だと「自分で考えなさいよ」と怒られたりもしたものですが、現代にそのスタイルは通用しない。伝える側も「どこを見て」「何を学ぶのか」まで詳しく伝える必要があるんだな、と日々痛感しています。
<考え方のヒント>がニーズといえるのかも。



●「魚を与えるのではなく、魚の釣り方を教えよ」は有効?

「魚を与えるのではなく 魚の釣り方を教えよ」
この言葉は、教育の世界でよく出てくる言葉の一つですが


長く育成の現場にいながら、イメージコンサルタントの仕事そのものを創り出し、それをさらに人に任せるということをしていると


急いでいる時必要な時は
魚そのものを手渡し

今後のために
魚の釣り方を教え

長く続けていくために
釣りの楽しみを伝える


というスタイルがしっくりきています。


様々な角度から支援する、それが現代にフィットした
<好きを仕事にする>スクールやアカデミー運営のあり方といえるのかな、そんな風に感じる今日この頃です。



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工藤亮子(イメージコンサルタント@ロンドン⇄銀座)
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