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私の実話【バナナといちご】

この映画が筋ジストロフィーのお話と聞いた時に思い出したのが、札幌いちご会の小山内美智子さんだった。

小山内さんとの出会いは、2016年の秋頃だったと思う。私は展覧会の作品作りや、毎年行われるSADCの出品作業に追われ、結果がなかなかでないまま、デザイナー歴7年目に突入しようとしていた。会社を辞めよう・・。と考えていた時期でした。

小山内さんは、私が過去に作ったチャリティコンサートのポスターをとても気に入ってくれていたようで、「いちご会の年表とパンフレット」のデザインを依頼していただいた。

チャリティという文字に、五線譜で包帯のように巻きつけた。音楽で救われることを具現化したビジュアルに。CD:Masayuki Terashima  D:Asuka Kayaba CL:DAY BY DAY

直接、私のデザインを見て連絡をいただけたことは感謝しかないけど、とにかく自信がなくなっていた時期だったので私にこの仕事は務まるのか・・・と漠然と不安感だけが募っていた。

初めてお会いした小山内さんは、明るく笑顔で可愛らしい方だった。数人のボランティア(映画内ではボラって呼んでましたね)の方に囲まれながら、手助けをしてもらいつつ制作物の打ち合わせをしていきました。ボラのみなさんも、明るくユーモアたっぷりな方ばかりだった。もう自分のテンションが明るくなくて本当すみませんって感じだった。(覇気がないが通常モードだった当時)

その時、小山内さん著書「あなたは私の手になれますか 心地よいケアを受けるために」という本をいただいた。

読み終わった後の、開放感。こんな夜更けにバナナかよを見た人なら、なんとなくわかっていただけると思うけど、ケアを受けるプロなんですよ。小山内さんも。助けがないと生きられない。劇中の鹿野さんも「わがままだ!」なんて怒られていたけど。

自分のことなのにも関わらず、自分で決められないモヤモヤとしてる自分が嫌になってきて、この小山内さんとの出会いとこれから作るモノをきっかけにして大きく変わっていきたい。という想いがすごく強くなりました。

札幌いちご会のパンフレット表紙ビジュアル CL:Masayuki Terashima D:Asuka Kayaba CL:Sapporo Ichigokai

札幌いちご会は、その時40周年を迎えていてパーティにも参加させていただきました。そのパーティの様子は、映画内にも同様なシーンがあってとっても驚いた。そのまんま・・!驚きながら、見ているとさらに驚きが・・

小山内さん本人、ちゃっかり出演してる

もう。すごい。びっくり。3年ぶりにくらいに元気な可愛らしい姿を見られて、とっても元気をもらいました。「さすがだ・・」

私も、作ることを辞めずに、想いやパワーを伝えるお手伝いができる力を持ちたいと思います。自分もそういう人間でい続けなきゃね・・!

小山内さんと私。



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