キリストが教えなかった神
イエスキリストはたとえ話を用いて、本当の神とはどのようなお方か、神の国とはどのようなものかを説明しました。
「たとえを使わずに話をなさることはありませんでした。ただ弟子たちにだけは、その意味を解き明かされました。」
マルコの福音書 4:34 JCB
基本的にイエスはたとえ話を用いて天のことわりを説明します。
その中で、「裁判官」としての神を語ったのはたった一つです。しかも、その裁判官のたとえ話は、「懲罰的な神の否定」として用いています。聖書の前に謙虚になるとするならば、イエスキリストが語らなかった神を信じるのはお門違いと言えるでしょう。
では、「不義の裁判官」のたとえを一緒に見て見ましょう
「ある日、イエスは弟子たちに、いつでも祈り、また答えられるまで祈り続けることを教えようと、一つのたとえを話されました。 「ある町に、少しも神を恐れず、人を人とも思わない裁判官がいました。 同じ町に住む一人の未亡人が、たびたびこの裁判官のところへ押しかけ、『訴えられて困っています。どうか私を守ってください』と願い出ました。 裁判官はしばらくの間、相手にしませんでしたが、あまりのしつこさに我慢できなくなり、心の中でこう考えました。『私は神だろうが人間だろうがこわくないが、あの女ときたらうるさくてかなわない。しかたがない。裁判をしてやることにしよう。そうすれば、もうわずらわしい思いをしなくてすむだろう。』」 主は続けて言われました。
「このように、悪徳裁判官でさえ音を上げてしまうのなら、 まして神は、昼も夜もひたすら訴え続ける信者たちを、必ず正しく取り扱ってくださるはずです。
そうは思いませんか。 神はすぐにも答えてくださるのです。ただ問題は、メシヤのわたしが帰って来る時、いったいどれだけの人が信仰を持って祈り続けているかです。」」
ルカの福音書 18:1-8 JCB
釈義に入っていくと、複雑になりますが、簡単な点だけ抑えましょう。
・やもめの訴えられている理由は書かれていない
・やもめはただ「守ってください」と訴えている
・神は悪徳裁判官よりも話を聞いてくれる
・神は悪徳裁判官よりも正しく取り扱う
裁きの神ならどうでしょうか?
「お前はキリストを信じていると言っていないから殺してやる」
ですね
悪徳裁判官はめんどくさいなりにもやもめに対応しました
しかし、本当の神はめんどくさいとも思いません。ただ愛しているから話を聞いてあげ、愛しているから正しく取り扱います。
イエスが啓示した裁判官なる神は暴力や刑罰を伴いません