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日常感想4:肥満男の猥褻微笑

今朝、普段は温厚なこの俺でも、思わず青筋を立てそうになる出来事があった。
混雑した電車の中、俺の隣に立っていたのは、俺よりも背が高く、横にかなり大きな中年の男だった。

その男は釣り革を掴みながら、体を左右に揺らし、顔を掴んだ手に擦りつけるような仕草をしていた。

さらに、鼻息がやたら荒く、その息が耳元にかかるたびに、酒の匂いが漂ってきた。鼻の高さがちょうど俺の耳の位置にあったせいだ。

正直、ものすごく不快だった。

たまりかねて怒りを込めた視線を向けると、男は何を勘違いしたのか、得意げな表情でこちらをにらみ返してきた。

一瞬、衝動に駆られてその首を組み肘打ちでも食らわせてやろうかと思ったが、何とか理性でこらえた。

大人でいるのは、つくづく難しいものだ。

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