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れいわ新選組いとうゆうき市議の暴走、高井たかし議員の謎の沈黙



2025年1月30日、れいわ新選組いとうゆうき氏の投稿が、Xで物議を醸した


昨夜、もう夜ご飯も食べ終わってこれからどうしようかと何気なくXを開いたとき、何やらTLが騒がしい。火元を確認すると、またもれいわ新選組の議員が不謹慎なポストをしている。
それを目にした瞬間、私は「不謹慎がとまんねえな!」と思わず声を上げてしまった。
 
2025年1月31日現在、削除されてしまったが、問題のツイートはこれだ。
 

陥没道路の中にはトラック運転手が今も救助を待っている。


元にしたのは、松尾芭蕉の「夏草や兵どもが夢のあと」であろうか?解釈は様々だが、ごく一般的なものは「野心に燃えて戦った武士が戦いに敗れ、後には夏の草が残っている…」
という趣のある俳句である。
夏草や兵(つはもの)どもが夢の跡 ― 芭蕉 深沢眞二↓を参照

 
現在は研究が進み、一般的解釈から別の視点からの意味も考察されつつある。だが、少なくとも「国賊」「陥没」というワードはリンクしない。
 
以上の前置きを頭に入れたうえで、れいわ新選組のいとうゆうき市議の問題点を指摘しよう。



・いとうゆうき市議の問題点
 


まず、いとうゆうき市議が利用した事故はこちらだ。

「 車が落ちた…道路陥没でトラック転落、その直前に車で通った男性「違和感なかった」 下水道の使用制限に人々は「何をどう節約すればいいのか分からない」 取り残された運転手を心配する声「埋まっている本人は不安だ」1/29(水) 10:38

28日午前9時50分ごろ、埼玉県八潮市二丁目の県道54号上で道路が陥没し、トラック1台が転落した。運転手の男性1人が車内に取り残され、救助活動を実施。男性は当初、意識があり、呼びかけに応じていた。また、救助活動中に消防隊員2人が落ちてきた土砂でけがをし、救急搬送された。(中略)
 
草加署によると、同日午前9時50分ごろ、目撃した男性が「道路が陥没してダンプが落ちた」と110番。現場は片側2車線と右折レーンがある交差点で、中央付近に直径10メートル、深さ10メートルほどの穴が開いた。八潮駅から約1・3キロ、八潮市役所から約300メートルの距離で、付近では約1キロにわたり通行規制が行われている。
 
 県は県道の下を通る中川流域下水道管が壊れた可能性があるとみて原因を調べるとともに、下水道管の閉塞(へいそく)の懸念から、県東部や南部の関連する12の流域市町に使用制限を依頼し、下水道使用を控えるよう呼びかけた。
 
 対象の12市町は、さいたま市岩槻区、川口市の一部(おおむね国道122号より東側)、春日部市、草加市、越谷市、八潮市、蓮田市、幸手市、白岡市、伊奈町、宮代町、杉戸町。」




 
道路の陥没という回避不能な事故に巻き込まれ、トラックと共に運転手が転落し、2025年1月31日17:32時点では、運転手の無事を信じて救助活動が継続されている。救助活動中に消防隊員2名がケガをしたが、現時点ではまだ死者はいない。

 また「県は県道の下を通る中川流域下水道管が壊れた可能性があるとみて原因を調べるとともに、下水道管の閉塞(へいそく)の懸念から、県東部や南部の関連する12の流域市町に使用制限を依頼し、下水道使用を控えるよう呼びかけた」からもわかるように、「中川流域下水道管が壊れた可能性がある」と推測しているが、まだ確定ではない。けれども、一つの判断が人命を左右する危機的な状況を考慮し、新たな二次的災害の発生を防ぐため、やむを得ず対象の地域に下水道の使用を控えるように呼び掛けた。

それは、NHKの記事からも明白だ。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250129/k10014706371000.html

 >穴には水が流れ込んでいるなど2次災害のおそれがあるため、救助活動は困難なうえ、復旧も見通せない状況となっています。(記事引用)


いとうゆうき市議は「陥没や国賊どもがゆめのあと」は、何をもって発信したのだろうか?陥没というどうしようもない事故、原因がわからない中、二次的災害を防ごうと奮闘する県や市の職員の皆さん、救助に奔走する消防隊員、被害当事者である運転手や消防隊員2名のいう状況に対して、失礼極まりない。そして、松尾芭蕉の元の俳句の意味を悪いようにはき違えている。
 
事故の当事者は寒空の中、現実に抗い、犠牲を最小限にしようと奮闘しているのである。
 

 案の定、いとうゆうき市議の投稿は批判を浴び、街頭のポストは削除された。しかし、見苦しい言い訳は続く。



是非とも、ご自分の知見を東大阪市議会で活かしてほしいものだ。我々からしたら、お手並み拝見と言ったところだろう(苦笑)

事故の近況↓
八潮で道路陥没から4日目 男性の救助活動続く/埼玉県(テレ玉NEWS)

☆いとうゆうき市議、週刊誌に取り上げられる。

1月31日19時1分、いとうゆうき市議の暴走について取り上げられている記事を発見した。

それが、こちらだ。

「陥没が広がりトラックの男性の救出作業が難航している上、周辺住人への影響も続く状況の中、れいわ新撰組のいとうゆうき大阪市議会議員は30日までにXを更新。陥没した道路の写真とともに《陥没や 国賊どもが 夢のあと》と、松尾芭蕉の句にかけたと思われる俳句を投稿した。

この不適切な投稿にXでは批判が殺到。

《陥落現場の写真に極めて不適切な投稿》
《人の生死がかかってる上、近隣の方々の生活にも支障が起きているのに…。よくドヤ顔で薄っぺらいこんなポストあげれるな》
《道路が陥没して 中に助けを求めてる人がいて、みんな命がけで救助してんのに》
《不謹慎極まりない》

批判を受け、いとう氏は30日夜、

《投稿は、必要な公共事業費を削減しインフラ整備が適切になされなかったことについて批判する意図で行いました》

と弁明し、

《しかし、今まさに救助活動中の大事故に対する当事者意識に欠けた投稿であり、傲慢でありました。投稿は削除し、今後この様な事のなきよう注意致します。大変申し訳ございませんでした》と陳謝し投稿を削除した。」

れいわの対応はどうなるのか?
東大阪市議会はいとうゆうき市議に対し、どのような対応を示すのか?

我々は有権者として、注目していくことが必要だろう。



・埼玉13区の政治家の比較


埼玉13区にはれいわ新選組の高井たかし幹事長が比例復活し、晴れて衆院議員となった。選挙区では、国民民主党の橋本幹彦氏が当選したが、政党の力ではなく、橋本氏自身の実力で自分の選挙区を獲得した。
埼玉13区は久喜市、蓮田市、幸手市、白岡市、北足立郡、南埼玉郡、北葛飾郡杉戸町が該当する。この中では、下水道の使用の制限を求められたのは蓮田市、幸手市、白岡市、杉戸町である。
 
政治家は国民のために奉仕する義務を持つが、特に自身の当選に直接貢献してくれた地域への貢献は手厚くなるものだ。地域住民の声を押し上げ、地域を発展させ、また地域を守ることで住民は安心感を抱く。その気持ちが、政治家への支持につながる。
 
では、二人の政治家の対応はどうだったのか。Xのポストから探ってみよう。
 

①橋本幹彦議員の場合


橋本議員は事故の発生を受け、迅速にXに情報を発信し、国や県と連携して必要な対応を速やかに進めていくと約束した。

また、橋本議員は返信欄に

「みきひこさん、白岡市などにLINEで情報流せないか確認していただけないでしょうか。制限あると聞き、自力でホームページを見るまで気付いていませんでした💦
より多くの協力が必要だと思いますので、ご検討いただけるとありがたいです。」

と要望を受けると、次のように返信した。


と真摯に返答し、感謝と応援のメッセージを受けていた。

②高井たかし議員の場合

次に、高井たかし議員である。



 

1月30日以降、以上の2つのみがポストされていた。
内容は「高井たかしおしゃべり会」の通知である。

だが、なにか不都合があったのか、30日時点のポストは事前連絡もなく、2つとも削除されてしまった。(うち1つは偶然、スクリーンショットを撮っていたので添付しておこう。)

18時37分現在、高井たかし議員からは八潮市の道路陥没に関する情報は何も発信されていない。

沈黙の理由は、誰にも推し量ることが出来ない。

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