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夜勤の定番弁当「塚田農場」は食堂でも安定感のある仕事をしていた
夜に働いている、なゆた蟷螂です。
夜勤明けの朝ごはん「アケメシ(明け飯)」を記録しています。
週3夜勤のうち2つの現場では夜食の弁当がでます。
なかでも、コストパフォーマンス的に、圧倒的人気なのが「塚田食堂」。
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弁当はすべて食べ尽くしたと言っても過言ではありません。
そんな夜勤には欠かせない塚田農場が
武蔵小杉で食堂をやっていると知り、行ってみることに。
もちろん、夜食が「塚田農場」じゃない日を選びました。
「農家ごはん つかだ食堂」
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居酒屋の「塚田農場」がチェーン店なので
こちらもそうなのかと思っていたら、いまはまだ武蔵小杉店のみ。
ですが今後、本格展開していくのは間違いありません。
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令和の米騒動、米の高騰など感じさせない、
「ご飯大盛り無料」「おかわり自由」の力強い看板。
店内に入ると、カウンターに案内されます。
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開店10分後の入店でしたが、すでに何人もの先客。
サラリーマンもいますが、主婦層が半分を占めていて女子率も高く、
幅広い層に愛されています。
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カウンターは、かなり贅沢にパーソナルスペースがとられていて、
おひとり様にはうれしい仕様。
二人連れでカウンターだと、距離がありすぎて会話が大変そうだと、
余計な気遣いまでしてしまいます。
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「塚田食堂」なので、
チキン南蛮がメインかと思いきや
ここの名物は「とん汁」。
めっきり寒くなってきた昨今にぴったりです。
水を運んできた店員さんに迷うことなく
「とん汁定食(¥1200)」を注文します。
すぐに踵を返す店員さん。
他の人には「ごはんはどうしますか?」と聞いていたので
私にも尋ねて欲しかった!
聞かれても「普通で」と答えるのだけど、そのやりとりがしたかった。
ところで、とん汁が名物のはずが、両サイドの客はどちらも
「豚と茄子の味噌炒め定食(¥950)」を食べています。
確かに、そっちも美味しそう。
さては2人とも常連ですな。
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ひとり客は基本的にカウンターに案内されますが、振り返ると、
「空いているんだからいいでしょ!」
と、ピークタイムのことも考えず、
ひとりで、堂々と四人テーブルに座る年配女性も。
武蔵小杉はタワマンのおかげで、住みたい街の仲間入りをしましたが、
しょせんは川崎市。
蒲田あたりと本質は変わらず、人間性に乏しい人も多いのです。
(武蔵小杉だけでなく、蒲田まで敵に回す言い草)。
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およそ10分ほどで運ばれてきた「とん汁定食」。
木製のトレイがお洒落で、
なるほど、こういうところも女性ウケしそうです。
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メインのとん汁は、大きめにカットされた
大根とニンジン、ゴボウが器からはみ出ています。
インパクトは十分ですが、
私、歯ごたえのある野菜が苦手で、
カレーもぐだぐだに煮込まれているほうが好み。
だから一瞬「苦手かも!?」と思ってしまったのですが、
この野菜は、カットが大きくても柔らかい!
野菜スティックのようにかぶりつけるのに
しっかりと煮込まれているので、すぐに口の中で崩れます。
それは固いゴボウも同じ。
ゴツゴツとした食感はまったくなく、食べやすい!
そして器の底には、野菜にも負けないぐらい
「大きな角煮」が沈んでいます。
これは、うれしいサプライズ!
赤身と脂身のバランスもちょうどよく、
「とん汁だけじゃお腹いっぱいにならない」
という予想に反して、かなりの満腹感をもたらしてくれます。
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小鉢は「ダシが染みた豆腐」。
冷奴でごまかさないあたり、仕事が丁寧です。
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そして「ひじきの煮物」。
定番ですが、君はそこにいてくれるだけで価値がある。
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塚田農場といえば! のチキン南蛮もひとつついてきます。
こちらは、タルタルソースまで、いつも食べているお弁当の味。
定食屋なので出来たても食べてみたかったところですが
これが「いつもと変わらない味」を提供するということなのでしょう。
濃い味付けのとん汁を飲み干すと、
塩分を摂りすぎたのか、多少の喉の乾きを覚えましたが、
これも外食の醍醐味です。
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ちなみに「つかだ食堂」は「センターロード小杉」という、
まるで新宿ゴールデン街のような、やさぐれた飲食店街にあります。
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店の斜め前に、今どき珍しい「町のタバコ屋」があり、
いつ行っても、その前で大勢の愛煙家が一服しているので
店までは息を止めて、早足で向かうことをおすすめします!
立ち上る煙で、濃霧の中を歩いているような気持ちになれますよ。
アケメシ情報
「農家ごはん つかだ食堂」
場所:武蔵小杉徒歩2分 センターロード小杉内
時間:午前11時30分~午後2時30分 / 午後5時~午後11時
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